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助産師経験談 vol.5

今日も寄っていただき
ありがとうございます。

今日は経験の中で思っていたことを。

お産が終わると
臍帯をクランプして
臍帯を切断し
赤ちゃんチェックと計測するため
お母さんから離し、
それが済んでからまたお母さんの
そばに赤ちゃんを連れて行き
その赤ちゃんが離れている間に
胎盤さんが子宮からお役目を終えて
出てくるというが出すというか。

そしてお母さんの会陰や
膣に傷がないか問題はないかを
診察する、ここまでは助産師のお仕事。

診察し必要ならば縫合します。
縫合はドクターのお仕事ですね。

で、わたしはずっと思っていたことだけど
根拠のない意見なので、ドクターにも
先輩方にも、やっぱり小馬鹿にされたし
「エビデンスがない」と責任問題になった時
困るからという感じで
相手にされなかったんですが

やっっっっっと
やっっっっっと
こういう記事が出てくれました!!!

“欧米で人気、へその緒を切らない出産
「ロータスバース」とは ”
分娩直後に、赤ちゃんと胎盤を繋ぐへその緒をクリップして切ってしまう…そういえばこれ、何故なのでしょう?欧米では近年、へその緒を切らずに、自然に乾燥して取れるのを待つ

matome.naver.jp


臍の緒も胎盤も
赤ちゃん由来の付属物なので
ちゃんとお役目が終わるのを
なぜ待てないのだろう?

胎盤さんはなかなかすぐには乾燥しないので
腐敗するので保存が大変だと思います。
でも、胎盤さんから送られてくる血液と酸素は
赤ちゃんが要らないと言うまでは
赤ちゃんのものなんだよね
だって
受精卵から
ここは私
ここは胎盤さんねって
決めた。
のちに赤ちゃんにもなる
受精卵だもんね、
共同作業で決めてるはず。

と思っていました。
教科書通りの
所謂「正常」の範囲でないと
「異常」とみなされ
医療介入になります。

この「異常」の範疇がでかい。
人間の身体の仕組みからしたら
それは異常で片付けてはいけない範疇の
何と多いことだろうという
素朴な疑問でしたが、
エビデンスがないので
もちろん
相手にはされませーん。

だってね、

赤ちゃんとお母さんに
臍の緒切るよ〜と言って切断する時
赤ちゃん大泣きするんだもん。

絶対嫌なんだって
って思ってました。

あなた爪切るとき
勝手に切るねーって言われて
切られたくない長さのとこ
ましてや痛み感じそうなとこ
切られて

嬉しい??

って感じの
感じ。
やめてよ、自分でやるからさ
って思わない?って感じの感じ。

立会いの場合はお父さん(パートナー)とか
上のお兄ちゃんとかお姉ちゃんとかに
切断してもらうんですけど、


やっぱ泣くの。


哺乳類の動物はお母さんが胎盤まで
食べますよね。
医療の行き届かない地域
国では胎盤はものすごく栄養価も高いから
重宝されるし大事にされている
そんな地域もいっぱいあります。

しかも赤ちゃんとお母さんを
他人が何の権限があって切り離すの?と。
私は思い続けつつも
仕事上は心の中で謝りつつ
切断してきました。

赤ちゃんのいのちを最優先しないといけない
そんな状況のお産の場合は
救命が大事なのでわかりますが

何も問題がないお産のときにも
通り一遍に臍帯切断をなぜにするのかな?と。

そしてカンガルーケアが流行りだし、
臍帯の拍動が止まるまで待って
臍帯を切断するメリットも謳われはじめ
デメリットも言われはじめました。

大体の事が、きっと、
「とても赤ちゃんにとって大事」な場合、
デメリットが大きく取り上げられ
一歩踏み出す事が難しい環境に
仕向けられている感が
臨床というか現場では漂う...

それに対する素朴な違和感

医療者の皆さんからの
はぁ?とか
何言ってんの?という
反応は、もうお腹いっぱいだけど
法律も絡むしね
免許云々にもなるから
まぁわかんなくはない。

でもね。

こう言う記事が出て
わたし個人的には
とっても嬉しいです。


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