推しが毎日私の体内で死ぬ1~T細胞とは?~
こんにちは、T細胞に恋して数十年、
T細胞擬人化漫画を描き続けて十年の大林です。
特になんてことない、
でも出すところがない衝動をぶちまけたいだけの文章+挿絵?です。
よろしければおつきあいください
(あなたの貴重な時間を消費できます)
始まりは子どもの頃、
NHKスペシャル「驚異の小宇宙 人体」で
「6.生命を守る~ミクロの戦士たち~」を見たとき
あまりに衝撃を受け、
当時は小学生で、インターネットもなく、
関連書籍が販売されてるなども知る由なく、買うほど小遣いもなく、
VHSで標準録画したものを何度も繰り返し再生していました。
(ちなみに、T細胞の研究者を目指さなかったのは「注射されるのが大嫌いだから」ただそれだけです)
まぁ私の事情など どうでもよろし!
今からT細胞の魅力を、
私の知識の及ぶ範囲で語るから!!!
まずは愛しい尊い御名前の由来から
T細胞(T-cell)
胸腺(Thymus)という臓器を通過して出てくるから、「T」細胞。
胸腺とは、心臓の上にのっかってる拳大の小さな臓器
最盛期は30gはあるそうで…1円1枚1gだから…この重みの中から推しが…(意外と軽い、思ったより軽い、尊い)
色んな細胞は骨髄で生まれ、体内の色んな場所へと旅立つのですが、
胸腺にたどりついた未来の推し細胞たちは、
胸腺にもぐりこみ、
そこで試験を受けます。
その試験とは…
「自己」と「そうでないもの」を区別できるか
※一次試験「ポジティブセレクション(正の選択)」
:提示された「自己のMHC分子」に反応できれば合格
※最終試験「ネガティブセレクション(負の選択)」
:提示された「自己」に強く反応しなければ合格
待って?細胞だよ?
細胞なんだよ?
落ちついて考えてみよう、尊すぎて息ができなくなる
早い話、
ウィルスなり菌なり、
体内に侵入してくる敵の種類なんか未知数なんです。
あいつらもなんか変化するし。
だから、
「自己」を攻撃しない
これが実は最重要。やだ、頭いい、尊い。
そういうわけで、
胸腺の中で「自己」の断片見せられて
オラオラ攻撃性を示した細胞たちは 不合格となり、自殺に誘導されます。
そして胸腺の裏側に集まってるマクロファージに食われます。
おぉ、推しになる前に死ぬ細胞たちよ…
「自己」に対して攻撃性を示さなかった細胞たちが
合格となり、無事に胸腺を出るわけですが……
その合格率、わずか1~3%!!!
待って、尊い、息ができない
息といえば、人体の呼吸の仕組みも物凄いです。
蛇足しておきましょう。
血管内で働いている細胞たちのうち、約96%は赤血球です。
96%も占めるから、血が赤く見えるわけです。
「車道を走る車の96%が郵便局や赤帽の赤い車」な光景
だと思って下さい。
彼らは、体のすみずみ…末梢まで「酸素」を届けて
「二酸化炭素等」を回収するために、
自分の「核」を手放して、変形自在になります。
(核を失えば、当然その機能も失うので、色々不都合もありますが…)
肺で酸素を受け取ってから体内を巡回し、
酸素が少ないところで酸素を解放、かわりに二酸化炭素を回収してまた肺に戻るわけですが、
この仕組み、なんかヘモグロビンとペーハー的なあれが非常に巧妙です。
興味ある方は読んでみてください。↓↓↓
ちなみに、赤血球はその変形自在が命。
老化するとそれが維持できなくなり、
体内を巡回する際に、脾臓にある「狭い通路」を通り抜けられないと、
失格となってマクロファージに食われます。
ようしゃないきょだいファージ(※元ネタ「ようしゃないきょだいナン」)
そして、3%が白血球で、残り1%はみんな大好き血小板。
私が夏コミの原稿やってる間に(?)
世間ではいつの間にか「血小板=幼女」になってた。
みんな幼女好きすぎるだろ。
しつこいけど私の推しは、
3%の白血球のうちの4%のT細胞だよ!!!!
はい!計算得意な人、計算して!
激レア!!!!!!
つづく
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