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肉離れについて

肉離れとは

肉離れというのは、急激に筋肉が収縮する際に起きる筋断裂のことです。
筋肉の断裂は部分的に起きる場合が多くありますが、大きな力が加われば、完全に筋肉が断裂することもあります。

例えば、ダッシュをする際にぎゅっとハムストリングスの筋肉は収縮しますが、この後走り出して膝が伸びると、収縮した筋肉は無理矢理引っ張られるようになります。(伸長性収縮)
この際に、引っ張られる筋肉は収縮する筋肉に負けてしまうために肉離れが起きます。

症状

肉離れの症状としては、主に痛みがあります。
急に強い痛みを感じて、動かすことができなくなります。
肉離れしたところの損傷の度合いによって、肉離れの症状は異なってきます。

症状が重い場合、痛みが酷いため一人で歩くのが困難になります。
損傷した筋肉の部位が、触診や視診でもへこんでいるのが分かります。
そして、内出血が見られることもあります。
ひどい肉離れの場合、断裂した音が聞こえることもあります。

肉離れの程度が軽い場合は、自覚症状が無いので注意が必要です。

肉離れが起きたときは、歩くことはできますが、走ったりすると痛みを感じる場合が多くあります。
肉離れは完全に治さなければ、治療を長期にわたって行う必要があったり、また繰り返し肉離れになりやすくなります。

診断と検査

肉離れの診断する際は、問診と触診、視診によって。
さらに詳しく検査を行う場合は、超音波検査やMRI検査が行われます。
どの程度断裂しているかなど、十分に肉離れの状況を調べます。
画像検査によって診断が確定すると、症状に応じた治療を受けるようになります。

早期治療が早期回復につながるので整形外科、接骨院、鍼灸など信頼できるところを頼りましょう。

肉離れの治療

肉離れを治療は、一般的に保存的療法を行います。
損傷したところを1日目~2日目は冷やして、弾性包帯を使い、圧迫固定します。
損傷してから3日間~5日間程度経過したら、損傷した箇所を温めます。
(個人差はあります)

ストレッチをしても、痛みを感じないようになれば、筋トレやストレッチなどのリハビリをスタートします。

約1ヶ月~1.5ヶ月くらいで、断裂した筋肉は正常にほとんど近いくらいになります。

しかし、治療を適切に行わないと再発するので注意が必要です。
断裂がどの程度起きているかは、超音波検査やMRI検査で調べることができます。

無理なくリハビリも行えるようになった時からランニングを軽くスタートして、少しずつ元の運動強度に戻していきます。

個人によって違ってきますが、リハビリ期間は1週間~4週間程度はかかると考えておく方がいいでしょう。

治療中に無理をすれば、再発するリスクがあるので注意しましょう。

肉離れを治療した後にスポーツ競技を再度行う場合は、痛みがストレッチしても無くなって、しかも正常な時と同じような感じでストレッチができていると思うまでは、ダッシュやジャンプなどというような動作の激しいものは避けるようにしましょう。
痛みが無くなった場合でも、肉離れが再度起きる傾向があります。
肉離れを治療する際は焦らないように。

長期的に見れば、早く元に戻りたいということを考えずに、我慢強く治療、リハビリをしっかりと継続することが大切です。


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