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【なぜあなたの農業は儲からないのか】経営は逆算である。

静岡県浜松市で柿農家をしている私が、農業で食っていけるようになるまでにどのようなことを勉強してきたのかをお伝えするブログです。農業経営者、新規就農者の方、就農を希望している方、そして2代目の農家の方などにおススメです。

柿

「経営は逆算である」
MG(マネジメントゲーム)をやった私が、一番初めに私の経営の師匠から教えていただいたものです。まずは目的地を決めて、それを達成するにはどうしたらいいかを考えるということです。

例えばここ浜松から東京駅に昼12:00に到着したい時、どうしますか?
東京駅に12:00ということは、新幹線で向かう場合、浜松から約90分かかります。すると10:30浜松発の新幹線に乗らなければいけません。

浜松駅までは私鉄を使うと最寄り駅から30分かかります。では10:00の電車には乗らないといけません。10:00の電車に乗るためには、私の家は田舎なので駅まで車で30分かかります。すると9:30には家を出なくてはいけないということがわかります。

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これが逆算です。
それまでの私は目の前の儲け話に手当たり次第に手を出していただけでした。とにかく柿が売れればいいと思い、いろいろなことに挑戦しては結局、儲からない。経費だけが増えていく、そんな状態でした。しかも、儲かってないのに「これはこれで勉強になった」とか言っちゃって自分をごまかしていました。損してるのに(笑)
もしくは、日々の農作業に時間を取られて目的もなく、「儲かればいいなぁ」と漠然と考えているだけで作業に時間を取られていました。


「経営は逆算である」
これを学ぶことで1年1年、今年は何をするのか具体的な目標が立てるようになりました。
自分の場合ですが、当園では柿の直売をしていますが、これが一番利益率が高い売り方です。そこで私は直売をもっと伸ばしたいと考えました。
 直売の売上を上げたい。
→昨年買ってくれたお客さんに今年も買ってもらえば直売が上がる
→ダイレクトメールで認知の活動をしたらどうか?
→効果的なダイレクトメールのマーケティングは?
→マーケティングの勉強をする。
→いつまでに?
→10月頭にダイレクトメールを打つから、準備は9月中にする。お盆までに
 は勉強を終えていないとダメ。
→8月までダイレクトメールのマーケティングの勉強して、実務に落とし込む
→1か月に1冊マーケティングに関する本を読んで自社に使えるものを紙に書きだす。または、マーケティングに関する勉強会に参加する。

こうするとやるべきことがかなり具体的になりました。そして、物事がはっきりしてくると逆にやらなくてもいいこともわかってきます。私はその年の卸業者向けの展示会の参加や、営業活動を辞めるようにしました。


皆さんも目の前に儲け話があるとついついそっちを優先してしまっていませんか?または、その場その場の考え方で方向が定まっていなかったりしませんか?
目的地がわからないまま歩き回ることを遭難といいます。
あなたは遭難していませんか?
まずはあなた自身が、どのようになりたいのか、どんな会社にしたいのか、どれくらいの利益を出したいのか、初めに決めていくのが良いと思います。目標を決めたうえでどのようにしたら良いかを考えていきましょう。

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