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開発カルチャーを掲げること-かゆいところに手が届くプロダクト開発-

こんにちは、Asobica プロダクト開発部 VPoEの安達です。
2023年もあっという間でもう残りわずかですね。年を取るごとに1年を早く感じる現状をジャネーの法則というそうです。最近の小話でよくこのことを話すのですが、このタイミングで調べられて嬉しいです。

今年はRubyKaigiに出たりインタビューを受けたりとURLになる事柄も多い1年でした。

特にこのインタビューにも取り上げていただいたカルチャーについて、
2023年はより深く考えさせられる1年でした。
来年も良い年になりますように…


はじめに

AsobicaではMVVが会社カルチャーとなり、様々なシチュエーションにおいて活用されています。日頃の業務で思考に行き詰まってしまったときや、どういう方向に向かえば良いんだっけ、と立ち止まる瞬間が活用時です。
単なる商品やサービスの提供を超えて、大胆で未来志向の会社カルチャーを持ち、それを実現するための努力を惜しまないことを認知している会社、実践している会社は多くあります。

この記事では部門におけるカルチャーは組織にどのような影響を与えるのか、そしてそのカルチャーはどう組織の成功に導かれるのか、深掘りしていきます。
(昨日のAsobica 望月さんのnoteとも少し親和性のある内容になっています。)

部門カルチャーとは

特定の組織の一部門やチームが持つ独自の文化や価値観を強調し、発展させることを指します。
部門カルチャー策定には下記理由があると考えています。

・アイデンティティとアライアンスの確立

何を大切にし、何の価値を創出したいのか
・モチベーションの向上とコラボレーション効率の向上
メンバーに対して仕事に対する意味や価値を提供する
文化の共有でお互いのコラボレーションが容易になる
・タレントの引き寄せとリテンション
文化や働き方の魅力が他者を引き寄せ、留まらせる
リテンションマネジメントと言われる分野)
・変化への適応
変わりゆく情勢にブレない芯を持つ


総じて、部門カルチャーには"薄い部分・厚い部分"の二面性があると捉えています。
薄い部分では心理的安全性に近く「馴染みよい・メンバーの雰囲気や働くイメージが湧きやすい」等です。トリッキー過ぎず、安心感が持てる内容とします。
厚い部分は拡大解釈した特徴のことを指し「大胆・対外的に見た時にフックになるようなキャッチーさ・組織の将来性イメージが湧きやすい」といった深く狭く刺さる人には刺さる内容です。

そうした部門カルチャーは、部門内のコミュニケーションと協力を促進し、組織全体の目標にポジティブに向き合えるようになります。

プロダクト開発部で決めたカルチャー

Asobicaのエンジニア組織「プロダクト開発部」では一体感のありまとまりあるモチベーション、採用としてのフックを求めてカルチャー策定を行うことを決めました。

顧問との打ち合わせで行ったカルチャーの壁打ちメモ

顧問の方とはカルチャーの模索当初から相談に乗っていただきつつ、AsobicaMVVからのドリルダウンであったり、開発組織内の共通項を探したり、向かうべき方向性であったりと考えた結果、
"大人な開発組織"という開発カルチャーを掲げました。

"大人な開発組織"の薄い部分では思いやり・尊敬を持った紳士的なコミュニケーションを行うこと、要するにHRTの原則に基づいた接し方をしましょうということです。フルリモートでの業務はテキストコミュニケーションが主となるため、エッジの効いたコミュニケートになりがちです。その点このカルチャーで感情面のカバーをしたいと考えました。
厚い部分ではエンジニアリングスキルとして大人(シニア)であること/大人を目指す組織としています。数々のスタートアップ企業、プロジェクトを歴任されている方を招き入れ、技術面・事業面で成長していきたいという目標が込められています。

またプロダクト開発部にはデザイン組織のブランドデザイングループも含まれており、
"Play a role -ワクワクする共創を-"というカルチャーを掲げています。
メンバー起点・完全ボトムアップで作成された素晴らしいカルチャーです。詳細は下記記事をご参照ください。

そして次に考えること

2023年はAsobica プロダクト開発部カルチャー元年となったので、
2024年は浸透と拡散を行います。
カルチャーから生み出された行動を増やし、エンジニアリングケイパビリティ向上に寄与してきたいと考えています。カルチャーからコミュニケーション観点での行動変容だけでなく、PdMとの仕様策定やコーディングレビュー等の具体のエンジニアリング業務においても良い影響を及ぼすことのできるよう、シチュエーションに応じ唱えたり自らの行動から変えていこうと思います。
また、採用活動にも更にカルチャーを浸透させていきます。採用マーケティングやカジュアル面談においても、組織としての魅力を存分に伝えることのできる言葉として定着させていきます。カルチャー路線でのイベント開催も考えており、幅広く認知できるよう広報活動しようと思ってます。
余談ですが、DevRelと言われる領域とも関連性がありそうだと思えています。次の記事の宿題ですね…

ただ、ここまで書いておいてなのですが、カルチャーは"チーム・個としての価値創出のための手段"に過ぎないと感じています。
カルチャー、延いては組織づくりについてMIMIGURI社CEOの安斎さんは

「社会的価値の探究と自己実現の探究の両立(整合)」

MVV開発、制度構築、カルチャー醸成……いずれも「組織づくり」の本質ではない。前時代の「整合性モデル」と、その限界|安斎勇樹

と述べられています。
いかにバリューを発揮するかはプロダクトKPIで遠目・半目で見ておきつつ、メンバー個人、メンバー間のメンタリングに上手く作用しているか俯瞰して見ていくことが大事と捉えています。結果、今よりもかゆいところに手が届きやすい組織形成が運用できたと2024年の今頃に話せていると未来の自分に期待しています。

さいごに

カルチャーは掲げずとも、メンバーの人となりや行動そのものがカルチャーになります。同じ方角を向き、効率良く業務をするためには採用基準やマイクロマネジメントでも一定解決すると考えています。ただ、これから迎える年末年始など長期休みのとき等、ふとした瞬間に意識のズレを感じ取ったり、組織の不合理に気づくことが多いと思います。カルチャーによってそういったギャップを少しでもカバーできるのではないでしょうか。

また、カルチャーの醸成は組織が存在し続ける限り知らぬ間にネガティブにもポジティブにも醸成されていきます。この記事がそういった状況の振り返りや、奥深いこのカルチャー領域について少しでもお役たてられれば幸いです。

Asobicaではメンバーの採用を行っています。
エンジニア・デザイナーの方は漏れなくカジュアル面談を私が担当しておりますので、もし弊社への興味が少しでも湧きましたらご連絡ください。
カジュアル面談エントリー
採用エントリー
もっと会社への雰囲気を掴みたい方はこちらも参考になるかと思います。
https://hey-asobica.coorum.jp/

カルチャーへの興味・ディスカッションでももちろん歓迎です。
一緒に勉強しましょう💪
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