見出し画像

世界は言葉でできている。という話

ニーチェの言葉や思想、哲学は誰しも一度は触れているんじゃないかと思うくらい世に溢れている。知ってか知らずか、色んな所に引用されている。今日はそんな話。

近頃ニーチェを耽読している私である。言葉の一つ一つに複雑極まりない現代社会を読み解くヒントが隠されている。
「深淵を覗く時、あなたは深淵を覗いているのだ」
     フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ

このツイートの引用元となっているのはドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェ(1844年~1900年)の著作『善悪の彼岸』146節の言葉で、こちらは以下のように英訳されています。

“Beware that, when fighting monsters, you yourself do not become a monster… for when you gaze long into the abyss. The abyss gazes also into you.”
怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。

深淵、怪物は何を意味するのか?
ニーチェの言葉を解釈していきたいのですが、これをガチでやると軽く2万字はいくので簡単にかみ砕いていきます。

この有名な引用箇所には、様々な解釈があります。

もっとも単純なのは、「異常者の心理を分析する者は、自分自身も異常者になる」というような事例で説明される“ミイラ取りがミイラになる”的理解です。

哲学者の書いたテクストをどう理解するか、というのは、それ自体が研究のテーマとなりうるほど難しい問題です。

この言葉をどう解釈するかご自身でチャレンジするとより理解が深まるかと思います。

最後に僕の好きなニーチェの言葉を紹介します。
世界は言葉でできている。

総じて値段のつくものは、全て価値のないものである

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?