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百年日記帖 band:ARAM(vocal & guitar) solo:SU…

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百年日記帖 band:ARAM(vocal & guitar) solo:SUR https://twitter.com/adballoon__

ポークライスと枯葉

久々に友人に会ったりすると「最近、何しているの？」と問われ、自分もなんの気なしにそんなことを問うたりするのだが、30歳を目前にした時分のそれは、だいたい結婚や仕事といったニュアンスを含んでいて、正直に「どこのコンビニの枝豆がうまいか、食べ比べている」や「好きなアイドルの曲のアカペラを抜き出して自分で演奏してる」などと発言することが憚られることも存じている。(ちなみに一番うまいコンビニの枝豆はセブンイレブンである。) だけど、唯一その話題に憚りなく参加できるものがあるとすれば

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    • 2023年良かったもの

      2023年グッときた60曲、後半になるにつれて語彙や文字数が明らかに乏しくなっていますがよければぜひ。A〜Z順です。 All lull wave - Summer Knit feat.ウツモトカナ(sayonarablue)根底にあるような彼らのセンスや美意識はそのままに、ゲストボーカルや映像作家を迎えて制作されたということもあるのか「Breathing Archive」と比べるとより外へ開けたような印象で、とても良かった。ここからまたどうなっていくのかが楽しみ。 Ama

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      • あこがれのTVディナー

        特に欲しいものがあるわけでもないのに、毎日のようにコンビニへ立ち寄ってしまう。むしろ、目的があってコンビニへ立ち寄ったことなどあるのだろうか。それは生活の中のルーティンのようになっていて、スナック菓子やチルド、冷凍の惣菜、インスタントのカップ麺など、新しいものが出ていたら大体すぐに購入する。コンビニフードは入れ替わりが非常に激しく、新発売の商品でこれはいいなと思ったものが翌日からはもう見かけなくなっていたりする。中にはプロトタイプ的に様子を見るような形で限定的に並べられている

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        • 困難をレモネードにかえて

          仕事の昼休憩中、休憩室を一人ぼっちで過ごすのはどこか忍びなく、かといって一時間を潰せる場所も限られているため、大体は会社近くのドトールで過ごしている。注文するのはきまってミラノサンドAに、その日の気分によって温かいか冷たいかのどちらかのコーヒー。最近、ミラノサンドAに「チーズの有り無し」ができてしまったことによって「チーズはお入れしますか？」という1ターンが生まれることが煩わしく、先に「チーズなしで」と答えるようになるくらい、飽きもせずミラノサンドAばかり食べている。しかし、

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        ポークライスと枯葉

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        マガジン

        • 音楽
          2本

        記事

          今年よかったもの＆今年について

          毎年、年末にApple Musicのライブラリを整理するんですが、今年もその流れで良かった音楽をまとめてみました。去年は曲単位でしたが、今年はアルバム単位でその中の好きな曲をリンクしてあります。全部で40枚分、なぜ50枚でないかというと力尽きたからです。 Adam Melchor「Here Goes Nothing!」ニュージャージー州出身のインディー・フォークシンガー、Adam Melchorのセカンドアルバムより。これまでまったく存在を知らず、この動画を見てKenny

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          今年よかったもの＆今年について

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          今日も空には軽気球

          病気が寛解してから半年とちょっとが経った。このnoteを見返すと、一年前の今頃はちょうど一回目の抗がん剤治療が始まったところで、一年後に自分がどうなっているのかもわからないような状況だったが、復職もして、以前と変わらないような生活を送れるようになってきた今、その時のことを振り返ると一年という時が経ったということの途方もなさをぼんやりと感じる。 治療中からわかりきっていたことではあるが、寛解したからといって、見えるものすべてがうつくしく感じるようになったり、人生の意味を見出せ

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          今日も空には軽気球

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          今年よかったもの

          毎年、年末になるとApple Musicのライブラリを整理するのですが、そのついでに今年よく聞いていたものを備忘録的にまとめてみました。文章を書くリズムを取り戻すために書き出してみたら思ったより文章量が多くなってしまい、それなら50曲まで書こうと思うも力尽きて46曲という中途半端な数字に。上からUK(ほとんどサウスロンドン)、US、日本となんとなく分けてあります。興味あればぜひ。 Quinn Oulton - Show Your Face (Feat. Demae) サウ

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          どうしようもなく、そして小さな

          悪性リンパ腫が寛解してから一ヶ月ほどが過ぎ、先日一泊入院して胸にあったCVポート(胸の皮下に埋め込んである抗がん剤を入れるための器具)を取り外した。そもそも抗がん剤の多くは点滴のように腕の静脈から投与されるため、CVポートは血管が炎症を起こしてしまう、などそれが必要な患者にのみ設置されるのだが設置した後になって、自分は特にその必要がないことがわかった。当初は肉腫と疑われていたため、抗がん剤の種類的に必要とみなされたのか、腫瘍切除の手術のついでに設置されたのだった。局所麻酔の簡

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          俺らに過去などはない

          高校生の時にTwitter上で仲の良かった、歳がいくつか上の男性に「会おう」と言われて実際に現実で会ったことがある。その頃はまだ不登校から通信制高校に進学したばかりで、他者とまともに話すことすら不安だったが、心を許せるような友達もほとんどいなかった分、ネット上にそれを求めていたり、それを飛び越えて現実でもそうなれるかもしれないという期待もあったのかもしれない。そんな思いを胸にいざ向かってみると、そこに現れたのは年上の男性ではなく、自分と同い年の小柄な女の子だった。詳細な理由ま

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          俺らに過去などはない

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          がんについて語るときに我々の語ること

          ちょうど一週間前に抗がん剤治療の最後の投薬があった。最初の投薬が6月14日だったので、かれこれ3ヶ月とちょっとが経ったことになる。長かったとも、短かったとも言えず、ずっと自室で過ごしていたのもあって不思議な時間の流れ方だった。快方へ向かっていくための休養期間というか、モラトリアムのような時間でもあったし、その一方で副作用で何をすることもできないような時間も多かったため、無駄に流れていく時が怖く思えることも多かった。 このあとは、6週間ほどの期間を空けてPET-CTという病変

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          がんについて語るときに我々の語ること

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          Current Joys『Become The Warm Jets』

          部屋に二人の男がいる。一方がレコードに針を落とすと、ソファに座り、もう一方の男へもたれるように寄り添う。もう一方はあまり関心がないように静かに煙草に火をつける。二人が友人であるのか、あるいは恋人同士であるのかははっきりと示されず、その曖昧さの中を漂っている。

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          do no harm

          3クール目の抗がん剤投薬から二週間くらいが経った。一昨日の水曜日にコロナのワクチンを打つ予定だったが、抗がん剤の副作用による骨髄抑制で発熱してしまい、延期になった。がんはコロナが重症化するリスクの一つに挙げられているらしく、早く打っておきたいが、タイミング的に抗がん剤の副作用でヨレてる時期にしか打てないみたいでげんなりする。せめてワクチンを打たないとまともに外出もできないため、たまにコンビニなどで軽い買い物をする以外は常に家にいる。しょうがないとはいえ喫茶店でアイスコーヒーさ

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          do no harm

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          なないろ

          私立恵比寿中学の安本彩花さんが悪性リンパ腫の闘病から復帰した。自分が悪性リンパ腫であると診断された少し前にはすでに寛解されていて、病気について調べる中で自分と三つしか変わらないアイドルグループの子が自分と同じ病気で闘病していたと知って、なんとなくその後の動向を気にしていた。エビ中のことも、彼女のこともそれまではあまりよく知らなかったが、THE FIRST TAKEで復帰して抗がん剤による脱毛から髪が短くなった、ありのままの姿で「なないろ」という代表曲を歌っている姿を見て、自然

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          なないろ

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          ありのまま

          今日は2クール目の抗がん剤の投与日だった。採血をしてから医師の診察があり、血液検査の結果を見ると当初、数字が跳ね上がっていた腫瘍マーカーの値が正常値に戻っている、とのことだった。腫れていたリンパ節もすベて縮小し、良い結果が出ていることがわかる。治療の受付をしてから、薬の準備をするまで一時間ほど空きができたので、オードリー若林さんの地元の入船が築地から近いことを思い出し、歩いて向かった。入船は築地から歩いて15分くらいのところにあって、静かで緑や広い公園もあって、いいところだっ

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          ありのまま

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          眉をひそめないで

          抗がん剤を投薬してから一週間以上が経った。最初の三日間は常に吐き気があり、何かを口にしてもすぐに戻してしまうため、まともに食事を取れなかった。薬によって体力を奪われているのかぐったりしてしまい、ずっと寝ていたため、気づいたら三日が過ぎていた、というような感覚がある。味覚障害が続いていて、水やお茶がまずく感じられて、ずっとポカリスエットか、レモン風味の飲料水を飲んでいたが、少しずつ落ち着いてきて、ご飯もおいしく食べられるようになってきた。 身体のどこかが常におかしい感じがあり

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          眉をひそめないで

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          Drifter

          初めての抗がん剤、1クール目の点滴が終わった。不安はあったが、想像していたよりもすんなりと進んでいき、ただ点滴に繋がれながら本を読んでいたら2時間が過ぎていった。投薬後すぐは特に体調にも変化がなかったため、病院の一階にあるカフェでサンドイッチとコーヒーを買って車内で食べると、コーヒーの味が少し不思議に感じられた気がした。それが抗がん剤によるものなのか、それともそのコーヒーが単純においしくなかったからなのかはわからなかったが、家に帰って水やお茶を飲んでいても微妙に普段とは違うよ

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          Drifter

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