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500トンの負荷を真剣に考える

その靴は、ちゃんと作られてますか?

ここ最近、沢山のニットスニーカーが出回ってます。
量販店で入手可能な製品もあれば、足の事を考えて運動機能を備えた開発製品まで、種類は沢山あります。

実は、スニーカーブームにあたって私は心配な事があります。

それは、数量やコスト、トレンドを重視するあまりオープンモルド(誰でも使えるデザインストックの様な金型)を使用した安価なスニーカーを運動用として販売する企業が増えている事です。

さらに、着用感を重視した低反発のアウトソール用途考えず着用感で作られた足型インソール、さらには足をホールドする強度が無い足ブレするニットスニーカーなど、、、。

もちろん、オープンモルドや着用感重視のインソールの全てに問題がある訳ではありません。
大切なのは、その金型や形状が用途(目的)にあっているか

これを、見極めてスニーカー風ではなく、知識を得て生産する事が重要です。

では、なぜ?
スニーカー風の商品がメーカーから発売されてしまうのでしょうか?

そこには、本物のスニーカーを作る事に対する敷居の高さが関係しています。

スニーカー生産とは?

アウトソールの開発から検証、各パーツの金型作成、ベイキング、渦流、アッセンブリ、アッパー資材の加工や縫製など、約100から、多いものではその倍以上、200以上の生産工程を経て作りあげられます。

それだけの手間がかかる上に、ユーロサイズだと成人向けで9サイズ、日本サイズだと11サイズもの金型を必要とするので、アパレル製品と違い敷居の高い物作りとなります。その為、ナショナルブランドなどが使用する認定制の生産ラインでは、稼働させるのに数十万足/年間と日本市場においては大きすぎる生産ロットを必要とするのが通常です。

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また、生産的な知識に加えて、足の安全性の知識も非常に重要なのです。
これは、洋服と違い靴は事故にも直結しているからです。

つまりは、本気でスニーカー作りに魂を注ぐ覚悟が無いと、一流の工場が使えません。

その為、ミニマムでオーダーが可能なサンプル生産工場や、ナショナルブランドを真似たオープンモルド、ベンダーが提案する設備のない工場の提案が、コストが重視されるイノベーション衰退国では、大手メーカーに一番響くのです。

ファッションと称して、危険性を考慮せず発注書のみで生産依頼をしているメーカーが非常に多く、私は危惧しています。

では、なぜ靴作りを慎重に考えるのでしょう?
それは、足にかかる負荷を知る事で、その重要性が見えてきます。

足にかかる1日の負荷量

成人男性 平均
約7000歩/1日
成人女性 平均
約6000歩/1日

平均歩数より、足にかかる負荷を重さで例えると約500tもの負荷が足にかかっているのです。
いかに足を支える靴が大切か?
おわかり頂けるかと思います。
また、身体の歪み調整などの為、施術やトレーニングを行うよりも、「歩く」この基本動作を見直す事が最も大切なのです。

これらの考えに、世界トップクラスのスニーカー工場が共鳴し、AddElmとのadd on協業がメディア発表となりました。

私達は、人の可能性を拡げる為、毎月、ラボでの臨床を実施しながら本気で物作りを考えます。

人のカラダが関わる研究に答えはありません。AddElmテクノロジーは答えの無い研究を怠らず「今」一番の答えを導けるテクノロジーであり続ける為、考える事、作る事、伝える事を一生懸命に活動していきます。

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