『星守る犬』


原田マハさんの作品。

村上たかしさんの原作漫画がもとになっている。


車の中で孤独死したお父さん。

お父さんに最後まで寄り添ったハッピー。

お母さんと娘は孤独死のニュースを聞いて、どう思ったのだろうか。

構いたいときは愛情を持って接し、忙しいときはあまり愛情を注げなくなる。もちろん人それぞれ事情はあるが、ペットに対してそうなるのは悲しいことだと思った。犬は人間の感情を匂いで感じることができるのだろうか。


印象に残っている文

星守る犬
犬が星を物欲しげに見続けている姿から、手に入らないものを求める人のことを表す。


うれしいのあとに、さびしいがくる。さびしいのあとに、うれしいがくる。そういう繰り返しが、時間っていうものなんだろうか。

一緒だよ、っていうのと、ずっと一緒だよ、っていうのは、きっとずいぶんちがう。それだけは、ぼくにもわかる。だから、ずっと、という言葉が、ぼくは大好きになった。

ぼくは、知っている。人間は、犬の前では正直になるんだ、ってこと。どんなにつっぱっていても、意地を張っていても、強がりを言っていても。自分と犬だけになったとき、人間は、すなおになるんだ。

雪が降った。こわいくらいの静けさが訪れた。雪は、世界中のすべての音を吸って、そのまま封じ込めてしまっているみたいだ。

少年とは、そういう生き物だ。ひとつのことに執着できない、気まぐれで、ときに残酷な生き物なのだ。

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