ゆみたろう

ここは想いと祈りが残り火のように じりじりと燃え続ける場所

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最近の記事

今まで傷つけたぶんだけいつかの誰かを救えるわけがなかったとしても

いつの間にかなくなったものというのが人生にはたくさんある。 大切で失くしたくなかったものがいつの間にか輝きを失って記憶の彼方に忘れ去られて深層心理の谷間に落ちてい様。素敵な思い出が、自分の知らない間に次々と闇に葬られていくこと。失くしたくないもの、思い出せなくなったもの。さまざまな事情から失くしてしまったこと、もの、人。 大切にしたかったすべて。大切だったという事実。戻らない過去。置くべき場所に置いて来られなかった塊を抱えて生きるすべての人々。 それでも今を生きる私たちはやっ

    • 当たり前の向こう側を目指す

      言葉を使うという行為そのものが安易な手段であってはならないと思う。 だから私は出来るだけたくさんの言葉を知りたいし、出来るだけ優しい言葉を選びたい。 最果タヒさんの 【あなたと私が、わかりあえないまま、それでも共に生きるために、言葉はあると思う】 という言葉にいまも生かされている。 これまでの人生で、人に優しくできなかった時のこと、定期的に思い出してはずっとずっと後悔したりしてる。 私が傷付けた人たち、私のことなんか忘れてて、全員しあわせに生きているといいと思う。 み

      • 一歩踏み出した先に

        負け戦だとわかっていても、目の前の壁に突っ込んでいく果敢さはいつだってかっこいいし、そうであってほしい。 その無謀さも強さもアホさも全部全部、心の底から誇れるかっこよさでしかないのだと死ぬまで信じ続けられる私であってほしい。 挑戦する人を笑って、馬鹿にして、後ろ指差すような人にはなりたくない。かっこわるくたってドロドロになって這いつくばったって、傷だらけになったって、誰に笑われたって、何度転んだって、何度だって起き上がる。高いところから腕組んでかっこつけている人間なんかより

        • それでも私はあなたを信じられるか

          大好きな映画があって、それを久々に観たりした。 人生につまづきかけるような時に手にしたり立ち返ったりするものはいつも決まっていて、それを何度もループするたびにやっぱり自分はいつまでも同じところにいるんだと再認識させられてしまう。 それはどんなストーリーかって、 東京で起こった未解決の殺人事件の、1年後。千葉・東京・沖縄それぞれの3拠点に前歴不詳の男が現れたことから巻き起こるそれぞれのおはなし。 それぞれが信じるべき人間を信じられなかった後悔や、自分自身に対する行き場のない強

        今まで傷つけたぶんだけいつかの誰かを救えるわけがなかったとしても

          それでも私は、貴方にとっての、

          「愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。 それぞれの願いを叶えてほしい。暖かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。最大の幸福が空から皆に降り注ぐといい。 僕は世界中の全ての人たちが好きだ。名前を知ってる人、知らない人、これから知ることになる人、これからも知らずに終わる人、そういう人たちを皆愛している。 なぜならうまくすれば僕とそういう人達はとても仲良くなれるし、そういう可能

          それでも私は、貴方にとっての、

          たったひとりに宛てる手紙。

          これは、愛と決意と覚悟の超個人的なおはなし。 ”貴方”の望みを叶えてあげたい気持ちと自分との間でゆらゆらしていた私は、一度決めたら揺らがない”貴方の望み”を受け入れようと思った、というおはなし。 愛は決断。決意。そして、決して盲信的・情熱的な思いではないと思っている。 信じるとは、覚悟。自分が傷つく覚悟を持つこと。 私は甘ちゃんなのだ。無茶苦茶で、優しくて、人を鬱々と飽々とさせるが、それでもそんな自分に愛と誇りと覚悟を持って生きているのだから、周りが思っている以上に私はい

          たったひとりに宛てる手紙。

          水60%

          体内じゅうの水気という水気、雑念を捻り出して出して出し切っても尚、止め処なく溢れるこの人間という生物の身体の仕組みは実に不思議だ。 水60%で構成されているというのも頷ける。

          夢を見ていたかった。

          いい歳して私も現代っ子だ。気がつけば端末を手に取り朝から晩までブルーライトで目を酷使して、丸めた背中と肩を捻って筋肉や骨や筋をバキバキと鳴らす。私は既にインターネットの漬物だ。 失恋したらばっさり髪を切る、みたいなベタで大胆な事を平然とやってのけたりする。 ほんの時々、生まれたら朽ちるだけなんだからもう良くない?って思ってしまう。 私が歩いているなんの変哲も無い平坦な道は知らぬ間に、少しでも間違えたら落ちてしまうような危ない橋に変わっていた、ということがしばしばある。 読

          夢を見ていたかった。

          鉄は熱いうちに打て

          20代半ばの頃にある媒体で綴った文章が出てきた。 ハッとしたので、残しておこうと思う。 ”鉄は熱いうちに打て”なんて、先人は上手いこと言ったなあなんて思う。 平坦な毎日の中でも日々ハッとさせられるような出来事や話はやっぱりあって、白とも黒ともつかない、言葉にしきれないグレーな感情や霧が晴れないようなもやもやとした気持ちがいつまで経っても纏まらない。 それは自分の語彙力の問題でも天性の頭の悪さの問題でもなくて、ただただその出来事や事実から目を背けているだけなのかもしれない。

          鉄は熱いうちに打て