宅録の歴史~カセットMTRからDTMへ
私adikone(アディコネ)は中学2年生よりオリジナル曲を制作し始め、現在もその趣味を続けています。これまで20年以上かけて、様々な機材を使用しながら楽曲を制作してきました。そこで、今回はオリジナル曲制作ともに歩んできた「機材」にフォーカスを当てながら、宅録の歴史を振り返っていきたいと思います。
MDとラジカセで多重録音
中学2年生でオリジナル曲制作を始めたものの、その頃は”MTR”という単語さえ知りませんでした(笑)いや、知っていたのもしれませんが、買おうとは思っていませんでした。そこで、使ったのが、SONYのMD「MZ-R3」。
1999年頃はMDが流行っていたのです。そこに適当な小さなマイクをつけて録音し、ラジカセで流しながらまたMDで録音するという、かなり原始的なレコーディングをしていました。
カセットMTR
高校進学が決まり、ついにカセットMTRを購入します。「TASCAM-MTR PORTA02」という4chのカセットMTRです。2000年代はまだかろうじてカセット文化があったような気がします。ちなみに、”ハイポジション"テープでしか録音できませんでした。
最近気が付いたことなのですが、2000年当時は既にハードディスクを使用したマルチトラックレコーダーは発売していたようです。結果的にはカセットMTRというアナログなレコーディングに触れることができたことは良かったですが、割りと奇妙な選択だと考えてよいでしょう。
高校2年の時にはカセットMTRを買い替えます。「TASCAM-PORTASTUDIO 414」で4chなのですが、以前よりも優れている点が一つありました。”ピンポン”録音できるのです。要は、4つ録音した音を一つにまとめることができて、そのまとめた音を聴きながら、新たに録音ができたのです!
2000年初頭の自分にとっては画期的だったカセットMTRでしたが、高校のクラスメイトの父親がプロの作曲家で「Digital Performer」を使用して作られた音像の綺麗さに脱帽した思い出はありました。時代遅れだったということです(笑)
HD内蔵のマルチトラックレコーダー
浪人を1年したのち、大学進学が決まりようやくカセットMTRの呪縛から解き放たれます。
「FOSTEX VF80」というハードディスク内蔵のマルチトラックレコーダーで、ミックスダウンしたものをCD-Rに焼けるという優れものでした。今までカセットMTRでモノラル録音しかしてこなかった自分にとって、初めてのステレオ録音。半年経つまでシールドを1本しか突っ込まなかったことはご愛敬です。
ちなみにですが、”打ち込み”は「Roland XP-60」で学びました。恐らく自分の世代だと「YAMAHA-QY100」を購入している人が多かったのですが、叔父がたまたまこのキーボードを貸してくれたことから、小さい画面でドラムやベースを打ち込むようになりました。
恐らく2000年に突入していることを考えると、DTMできる環境は整ってきていたとは思いますが、まだこの頃はパソコンで音楽を作ろうなんて微塵も思っていませんでした。
パソコンでの音楽制作
2007年4月に就職することを機に音楽制作環境をパソコンへ変えます。
「SONAR5」を5万円で購入し、とうとうDTMの世界へ突入するのです。今まで、キーボードの小さな画面で打ち込みをしてきたので、パソコンの大きな画面でドラムやベース等の打ち込むをするのに楽なこと(笑)また、なによりトラック数を気にしなくてよくなりました。こうして、カセットMTRから7~8年後にようやく人前に出せるクオリティになってきたのです。
YouTubeチャンネルにて公開している「風吹く街」も録音自体は2007年でSONAR 5で制作したものです。
この後10年間「SONAR 5」にはお世話になりました。そして、2016年より「Studio One」に移行して今に至ります。
昨今はDTMがブームになっており、音楽制作のハードルも下がってきていると感じています。自分自身もデジタルの恩恵を受けながらも、時間ができた際にはアナログなレコーディングもしてみたいなとは思っています。
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