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湘南戦の後半のこと

もう振り返りたくもないような話ですが……書くことによって自分の中でハッキリさせてスッキリ次に向かいたいので、軽く。

後半の途中まで3点リードで楽勝の逃げ切りかと思いきや、サイドを少人数で簡単に突破されて、そこからごちゃっと失点。3-1。

その瞬間、「これは絶対に追いつかれる」という根拠のない予感に支配され、そこからはプレッシャーとストレスで心拍数が急激に上がり、呼吸が浅くなり、応援に入れなくなってしまいました。そして、予感の通りジワジワと攻められてしっかり同点に。

しんどい時間帯に力になれなかった申し訳なさ、自分の未熟さを痛感した瞬間でした。

世の中に「絶対」というのはもちろんないんですが、ある程度長くサッカーの応援をしているとこういう瞬間とたまに遭遇します。

「自分たちがどれだけ足掻いても、求めている結果から無慈悲に見放されるんだ」という、無力感と絶望感がセットになった感覚。

直近でそれを猛烈に感じたのは、2022年の天皇杯甲府戦。1点差を追いかける後半、金子がPKをゴール右側に僅かに外した瞬間、やはり先週の土曜日と同じような感覚に襲われたのです。

その時もやはり"予感"は当たり、あっさりと敗退しました(結果的に甲府の天皇杯優勝をアシストする形となるとは、さすがに夢にも思いませんでしたが……笑)

「気持ちの問題」というのは、ときにテクニカルな問題よりも修正が難しいものだ。頭で思っていることと心の中の潜在的な感情が乖離することもよくあるし、自分の力だけではどうにも出来ないことも多々ある。サッカーというチームスポーツでは、特にそうだろう。
逆に言えば、「気持ちの問題」はきっかけ一つで好転することもある。10年間サポーターをやってきて、そんな瞬間を何度も見てきた。一つの試合が、一つの勝利が、一つのプレーが、後から振り返ったときに「あれがあったからこそ今がある」というターニングポイントになる。

3点をあっさり先行してしまったことが、先日の試合に関してはある種の「不運」だったのかなとも思います。これは完全にメンタルの話ですが、スタンドの空気は完全にゆるんでいましたし、もしかしたらそれがピッチ上にいる選手たちにも伝わったのかも。

これからまたタフな試合が続いて行く中で、僕たちがやるべきは「気持ち」を好転させられる良いきっかけを掴むことだと思います。そしてそのためには、今出来ている良いことの"事実"にフォーカスして、それを拠り所に出来ることをしっかりやること。それだけ。

個人的な感覚では、今のチームコンディションは2022年の天皇杯前後よりは全然悪くないと感じています。

選手たちがなかなか揃わないというアンラッキーもありますが、空回り感や絶望感はあの時よりは少ない。

きっかけ一つで浮上していけるはずなので、あとはそのきっかけを作るだけ。頑張りましょう。

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