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恩返しは、きちんと返せる状態になってからでいい

先日、たまたまネット上で見た光景への感想。

とある若い人が起業した?もうすぐ起業する?らしく、その奮闘記的な記述を読んでいたのですが、その言葉の端々にいわゆる「べき論」的な論調が散りばめられていて、なんとも堅苦しい感じがしました。

「◯◯な人に恩返しをしなければいけない」とか、「これはこのやり方でなければいけない」とか、「これはこうだから、こうであるべきだ」とか。

若いのに自らを律していて立派だなぁと思った反面、起業/独立した当初はそんな小難しいことを考えなくてもいいよなぁ、とも感じたのです。

僕も自分の経験を振り返ってみて強く思うところですが、独立/起業した直後なんて「仕事ない」「(経験はあったとしても)実績はない」「お金もない」「中長期的に事業が成り立つ見込みもない」といった"ない"づくしなんです。もちろん、余裕も"ない"。

そんなときに恩返しのことを考えたり、仁義を切ることばかりを考えたりしていると、本当に注力すべき本業がおろそかになり、結果として事業全体の成功確率まで下がってしまうこともあると思っています。

あくまで「僕個人の意見」ではありますが……初っ端からそんなことを気にするよりも、まずは必死こいて自分のビジネスをちょびっとでも成功させて、安定的に数年間きちんと仕事として続けて、少し余裕が出てきた段階でお世話になった人に恩返しをし始めれば良いのではないかな、と感じます。

個人事業主として独立して、もうすぐ5年目。まだまだ未熟ではありますが、ようやく少しずつ「恩返し」が出来るフェーズになってきたかな、という気もしています。

物事は、常に中長期的な視野で考える。今この瞬間のベストを尽くしながら、数年後を見据えて最もベストになる可能性の高い選択を。

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