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【知らないとヤバい】16人に1人はいる自分を特別だと思い込む自己愛性人格障害の傾向がある人の対処方法

「上司が自己愛性パーソナリティ障害に当てはまります」

「主人が自己愛性パーソナリティ障害に当てはまります」

「息子が発達障害に特徴に当てはまります」

などというご相談は数え切れないほど受けています。

まず、自己愛性パーソナリティ障害などの名称は精神科医が治療のために使う診断基準でしかなく、一般人が使うものではありません。

一般人があまりパーソナリティ障害やら、発達障害やら、うつ病などの名称で判断したところで、ネガティブな思い込みをこじらせてしまうだけで何の解決にもならないどころかただパニックになるだけです。

そもそも、精神疾患や精神障害の診断には社会生活でどのような支障が起きているのかを基準にしているので、社会生活で本人や周囲が困っていなければ、明らかに病気や障害の症状があったとしてもそもそも診断されていないこともあるそうです。

この辺りは私も診断する立場ではありませんので、懇意にしている医師の言葉を受け売りです。

ということで、このようなお悩みを抱えている人は、誰かが何らかの病気や障害に当てはまるかどうかではなく、性格的に自己愛性パーソナリティ障害の傾向があるくらいに考えておいてください。

自己愛は誰しもが持っているものですし、そもそも人間の性格なんてものは一定ではなく体調や置かれている環境にやって変わる可変的なものです。

あなたにも私にも、自己愛性パーソナリティ障害のような傾向は必ずありますし、障害と誤解されるような発言や行動をとることもあるのです。

反対に、たとえ自己愛性パーソナリティ障害になっている人であっても利他的で思いやりのある行動を取ることもあります。

本記事では便宜上、自己愛性パーソナリティ障害を持つ人にありがちな傾向への対処方法を解説するために、専門用語を使ってはおりますが、あくまでも性格の特徴としてお読みください。

自分から他人に殴りかかっておいて、いざ殴り返されたら自分から殴っていることを忘れて何もしていないのに殴られたと勘違いしているような人も世の中には存在します。

ここまで酷くなるとかなり人格に問題がありますが、そもそも人間は自分が他人にやったことは忘れがちで、他人からやられたことはしっかりと覚えているものです。

つまり、他者に加えられた危害がしっかりと覚えていて、自分が加えた危害は忘れがちであるということです。

自己愛は誰にでもありますし、誰にとっても自分が一番に可愛くて大切な存在であることは当たり前なので当然と言えば当然なことです。

しかし、誰しもがそういう自分はどうなのかと振り返ることができますし、振り返って自分の良くないところを反省することもできます。

自己愛性パーソナリティ障害の傾向が強い人は、これができていないのです。

自己愛性パーソナリティ障害の傾向とは、簡単に言っていまえばすんごいナルシストで自分を特別だと思い込むということです。

自分がすべて正しくて、お前たちは間違っている。
自分が上手くいかないのは、お前たちが悪いからだ。

このように、自分の非を疑うことも、認めることもできない状態の人であることが最大の特徴であると言えます。

本記事では、自己愛性パーソナリティ障害の傾向がある人への対処方法というよりは、このような自己中心的で他人を利用しようとする悪い人たちから自分の身を守るためにすべきことを解説させて頂きました。

うっすらと自分に非があることを自覚できていたとしても、それを無理矢理にでも正当化しようとしてしまうのです。

こうして、そういう自分はどうなのかと振り返ることなく、ひたすら周りのせいにして自分は条件に恵まれずに活躍できなかった本当なら凄い人になれたはずの悲劇の主人公であることで周囲から特別扱いをされようとします。

自己愛性パーソナリティ障害の傾向が強い人の中には社会的な成功者も少なくありませんが、成功していない人たちはこの悲劇の主人公になりたがります。

自分の人生が上手くいかないこと、自分が幸せになれないことを周りが無能で悪い人だからであると見下しているのです。

自己愛が強すぎる人は、自己肯定感が低い割に自己愛が過剰に強くなっていて、自分の非を認めたり、欠点を自覚することで自分を傷つけたくない気持ちが強くて自分以外のせいにして逃げようとしてしまうのです。

現実に耐えがたいことが起きた時に、自分と現実が切り離されてしまう症状は解離性障害によく見られます。
現実の困難に圧倒されてしまい、自分が自分である感覚がなくなるというイメージです。

解離性障害のような状態になると、自分を守るために自分にとって都合の悪い記憶を消したり改ざんしてしまうことがあります。
これを解離性健忘と呼びます。

病的なほどに自分にとって都合の悪い情報を忘れている人は、この解離性健忘が起きている可能性が高いのです。

どういうことかと言いますと、自分にとって都合が悪い記憶があり消えたり改ざんされていて、自分が相手を殴った(傷つけた)記憶が抜け落ちていて、あくまでも自分が殴られた(傷つけられた)記憶のみがしっかりと残っていたりするのです。

こうして、世の中は悪い人ばかりだとか、自分ばかりが酷い目に遭うと勘違いしているのです。

人間は誰しもが違う価値観を持っているのですから、誰のことも傷つけない、誰からも傷つけられないなんてことはありえないことです。

無自覚に他人を傷つけてしまうことは避けられないので、傷つけてしまったのなら反省してそれを改善する。

傷つけられたら許してあげるようにする努力は健全な社会生活を送る上で必要不可欠なのです。

自己愛性パーソナリティ障害の傾向が強い人は、これができていないことが多くてひたすらに自分の人生が上手くいかないのはお前たちがバカで自分の足を引っ張っていたり、自分の価値を正しく理解する能力に欠けているからだと思い込んでいることが多く、まさにサイコパスとしか名状し難い人なのです。

もちろん、いかなる理由があろうとも人を傷つける方が悪いですし、やられたからって傷つけ返してしまう方にも問題があります。

しかし、わざわざ傷つけられるようなことをされてしまうようなことをする側の方がよっぽど問題です。

自己愛性パーソナリティ障害になっている人はこの記事を読んでも、「そうそう、そういうヤバい人いる!」と思って被害者意識を芽生えさせているだけで、自分がそうなっている可能性を考えることもないのでしょう。

自覚することが非常に困難であり、自覚していたとしても自己愛性パーソナリティ障害の傾向を指摘するだけで逆ギレしてくる人が多いので、そもそも治療の土台にすら乗ることがないと懇意にしている精神科医が言っておりました。

どちらかというと当事者ではなく、自己愛性パーソナリティ障害の人に傷つけられた人が病院に来ることが普通なのだそうです。

自己愛性パーソナリティ障害を自覚しない人たちは、そういう人たちで共同生活をさせけお互いに傷つけ合わせることで自覚を促すのが効果的なのではないかとすら思えますが、それでも自覚しない可能性の方が高いというのがプロの視点なのです。

つまり、自己愛性パーソナリティ障害の傾向がある人から自分の身を守るための対処が必要不可欠であるということです。

最も厄介なのは攻撃的なタイプというよりは、被害者意識が強くで罪悪感を煽ってきたり、不幸を武器にして思いやり搾取してくるタイプの人です。

自己愛性パーソナリティ障害と聞くと、まるで自分勝手で攻撃的なオラオラ系のようなイメージを持つ人が多いのですが、周りの人達が自分の思い通りにならなくて心を病んでいるタイプもたくさんいます。

いわゆる、子供を思い通りにしようとする毒親に多い傾向があります。

それでは、最後に自己愛性パーソナリティ障害の傾向がある人達から自分の身を守るためにはどうするべきなのかについて対処方法をまとめておきます。

身を守るために大切なことを書いているとはいえ、自覚のない自己愛性パーソナリティ障害の人が読むと激しく精神的に落ち込んでしまう危険性がありますので一般公開はできません。

ここまで読み進める中で、耳が痛いと感じながらも変わっていきたいと気持ちが固まっている人や、自己愛性パーソナリティ障害の傾向のある人に苦しめられていて何とかしたいと切に感じている人のみお読みください。

自己愛性パーソナリティ障害の傾向の強い人に苦しめられて振り回されるのが楽しい人もいるので、振り回され続けたい人は読まなくて結構です。

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