新緑から初夏の頃に車で街を走っていると、車窓を全開にして肘を掛けるように腕を出している男の人を見かけます。私的に異性の好きな仕草は断然コレ。本当にカッコいい。

平日の晴れた昼間は、車窓から腕を出して風を受けている的な人は作業服風で仕事中らしき人が多く、片側二車線や右折レーンで並んだりすると、ちょっとウキウキします。
今はあまり見かけませんが、昔は煙草を吸う人が多かったので、車窓を開けて走る車も多く見られたように思います。

旧車でエアコンが効かないから窓を開けてる、とかも粋なのですが、カッコいい車とかブランド服をまとっている必要はまったくなく、逆に作業服で、車はハイエースや軽ワゴンとかの作業用車であってほしい。私は女性で小柄なので、真似しようと思っても、車窓に肘がうまく届きません。

気候変動で、車窓を開けてドライブする心地好い季節は短くなってきているように感じます。若い人は車に乗らないという話も聞きます。
若い頃は悩みや、心にモヤモヤがあるとにかく車を走らせたものでした。
フロントガラスに映る木漏れ日、車窓からの風、降り始めた雨が叩くアスファルトの埃っぽい匂い。冬の夜空に映る一瞬の流れ星。そんな風景も時代とともに変わりつつあるのでしょうか。
ともあれ、窓は開けてもゴミや吸殻は投げ捨てないようお願いしたいものです。100年の恋も冷めますのでネ。