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もしそこにエスカレーターと階段があったら、どちらをつかいますか?
もし、そこに緩やかな階段と緩やかな坂があったら、どちらを使いますか?

では、その理由は思っている通りの選択なのでしょうか?

とあるテレビで若い体つくりというテーマで
推奨していたのがエスカレーターを使わずに階段を使いましょうという
発信をされていましたが、
私はそれを薦めません。
なぜなら若作りを必要とする世代は骨密度の落ちていく世代であり、
その世代に、すり減ったら戻らない関節に無駄な負荷をかける事はマイナスでしかないからです。
階段を昇る、降りるという事は、膝に大きな負担を与えるという事。
もし膝周りの筋肉を鍛えたいのであれば、
軽く椅子で立ったり座ったりする方が負担を減らせます。
日常の活動量を増やしたいというのであれば、
エスカレーターに乗って、そこで踵上げをするなり、
周囲を気にするなら、踵をあげたまま乗っていればいいんです。

では、写真のような階段と坂道のどちらを使うかについて。
例えば、下りであるとき、大概の方は坂道を使います。
坂道はたしかに傾斜の角度に対して垂直な力で押し返します。
なのでどんどん加速する感覚があり、押されて楽な気がします。
しかし、その前に行こうとする事を足首(すね)は踏ん張っています。
また、崩れたバランスを身体全体で修正もしています。
普段、無理をしない筋肉に負担をつかうのが坂道なんです。

昇りだと逆に押し返される上に踵も浮きやすいので、負担を感じるのはより坂道の方が高いはずです。
対して、階段は設置部分が平坦なので設置時のバランスはとりやすくなっています。写真のような緩やかな階段では歩行動作に近く登れるので坂道より楽なはずです。
(※ただし、段が高い階段は片足をあげる際のバランスが不安定になりますので、高負荷の運動になってしまいます。)
自分が重い荷物をもっていたり、子供を抱っこしているときはよりそちらの方が安定します。
(※ただ、筋に負担を感じない分、関節に負担がいっているという事に変わりありません。)

階段、坂道、エスカレーターという選択に実はこれだけの要素があるのです。

さて、私のサロンについて、
ロッキングメディテーションというもう一つの選択を手に入れたことで
私にはその選択に対して、その二つの違いをちゃんと打ち出す責任が
必要だと思っていました。

今回ホームページにて二つの違いについて、私なりの言葉で違いを表現してみました。
ただ二つのコースを選んでいただくのでなく、
その施術の方向性を知っていただき、ブレンドすることも可能です。

例えば、
ロングストローク・メディテーションの時間にてストロークによるほぐし、緩みを作り出して、最後にロッキングで頭を切り離す時間をつくる。

ロッキング・メディテーションを行って、身体にかかる緊張を完全に緩めた後にロングストローク・メディテーションの心地よさを堪能する。

着衣であることと着衣を外す事の意味もあります。
着衣はそれに遮られるという機能があり、揺らしや圧を遮ります。
対して、寒さや感覚を柔らかくしたり、安心感を与える意味もあります。

シーツ、オイルなど道具も選択肢があります。

様々な選択肢を一人一人に提案できる事は個人サロンの強みであります。
その人に寄り添うその人のための選択肢を意味をもって提供する。

「また次も来たい。」そう選択してくれる意味をお渡ししたい。
その人の宿り木になりたい。

そう願う毎日です。

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