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暇と脳の発達段階。脳の寿命は120年ならあなたは今何歳?

私やあなたは大人になるにつれて余裕を無くしていくようにカリキュラムを受けています。

差し当たって私の今の娘の年齢(小学4年生)になるころには、部活やクラブ活動、他にも塾に行きだす子や、郊外活動に勤しむ子供が増えてくる年代です。

その頃(小学4年生ごろ)になると今まで楽しんでいた余暇、いとま、みたいなものが減少していきます。

今までなら学校から帰って来たら、ソファーに座ってYouTubeを見てダラダラ過ごしていた時間ですね(笑)

それが無くなるというのはあなたも経験してきたことだと思います。学生の時のように授業の間の休み時間もありませんし、会社から帰ったら寝る時間という人も少なく無いはずです。


大人になるにつれて余暇やいとまはまさに「おいとまさせていただきます。」となるわけです。

この余暇やいとまというものは大人、成熟段階に従ってうとまれるものになっていきます。

「ヒマなの?俺なんてさー、家に帰っても座るヒマすら無いよー」

というマウンティングを受けたことが無い人はこの世界に存在しないことでしょう。

しかしこの余暇やいとまは本当にいらないものなのでしょうか?人間にとって必要のないものなのでしょうか?

答えはNOです。なぜならば余暇やいとまは人間の発達に必要だからです。

意外と脳の発達は遅い

そもそも人間の脳は、大人になるにつれて発達していきます。子供のころに発達というのは終わってそうですが実はまだまだ未発達なのです。

脳の情報伝達部分は大人になるにつれて、脂肪が巻き付いていきます。そしてその巻き付いた脂肪の隙間が「ランヴィエの紋輪」になり、その隙間を飛び飛びで情報を伝達することにより速く情報処理ができるようになります。(約50倍)

情報処理というのは大人になるにつれて上手くなっていくのです。つまり子供の方が頭の回転が早いというのは間違いということです。

脳の発達が早い部分は運動と視覚野です。逆にそれ以外の部分、人間性や知能に関する部分は30代にかけて発達しています。

他にも理解や分析の能力は40代、意思決定は50代と発達の旬の時期は結構おそいものです。脳の寿命は120歳なので当然といえば当然なのですが。

しかしながらこの発達には刺激というのは必要です。刺激の内容も当然ながら大事になってきます。

栄養のない食べ物を摂取しても肥満にしかならないように、脳だって摂取する内容によってはノンカロリーだったりするわけです。

つまりよく私が言う、人、本、旅というのが30代からの発達にはとても重要なのです。

この3つ(人、本、旅)は脳に刺激を与えます。それも良い経験を与えてくれるのです。この辺りは何度もnoteでお話ししてるので今回は省略します。

ちなみにこの《良質な経験》というのは重要な部分ですので覚えといてください。

暇はイノベーションを生む

暇、いとまが何故必要なのか?という話題に戻ります。

暇、いとまが必要な理由としてはイノベーションを思いつくのは暇な時だからです。

アルキメデスもお風呂に入っている時に、アルキメデスの原理を思い付きましたし、ニュートンだってりんごの落下を見て思い付きました。暇じゃなきゃりんごの落下なんて見ないでしょう。

私やあなたにだって暇な時、リラックスしている時に「思いついた!」という経験はあるのではないでしょうか?

仕事で行き詰まってる時にずっと考えてもわからなかったことが、お風呂に入っている時に思いついたり、車の中で思いついたりした経験をした方も多いことでしょう。

寝る時に記憶は定着しているというのは聞いたことがあると思います。あれと同じで寝る直前に脳は神経ネットワークの新しい結合を行います。

エジソンもひらめきのために、ボールを持ちながら昼寝をしていたそうです。そのボールが落ちた瞬間がひらめきの瞬間だとわかっていたのでしょう。

つまりうとうとしたりぼーっとしたり、散歩をしたり(哲学者のカントは毎日朝5時に散歩していたので近所の人はカントを見て時計の針を合わせていたそうです。)しないとひらめきというのは生まれないのです。

他にも禅語に七走一坐という言葉があります。7回走ったら一度辺りを俯瞰してみなさいという意味です。でないと見直す時間がありませんよ。という教えです。

昔から含蓄のある人たちは暇、いとまの効用をわかっていたのでしょう。

暇は大罪か?

しかし現代では暇だとマウンティングをとられますし、そのように、つまり暇は悪だという価値観の刷り込みによりどんどんと自分の時間というものを削っていきます。

冒頭の話しのように小学生の時から私やあなたは大人たちから、暇は削れ!暇は大罪だ!と刷り込みを受けてきています。

それは仕事でも同じですね。

上司というものはとかく「部下は暇である」と決めつけます。もしくは決めつけなければ次の仕事を埋め込め無いので、頭の中で都合よく処理しているのでしょう。

会社というのは基本的に成長を求めています。拡大しなければ生きられないものですから仕方ありません。

たしかに怠惰というのは七つの大罪にカウントされる禁忌するべきものです。しかし怠惰と暇は違います。

暇というのは余裕です。パツパツにされたスケジュールのリスケほどキツいものは無いのは、あなたも経験があるでしょう。

余裕がなければ人はギスギスしていきます。しかしその余裕が有る=暇でカウントしている現代人からすれば余裕などという言葉は消滅しているのと同じですね。

余裕はモテも運んできます。余裕がある男はモテます。これは間違いありません。女もそうです。

くっそちっさいバッグを持ってる女の人はモテます。というかモテなければ持てません。それとは相対的に軍人のバックパックですか?みたいなクソデカいカバンを持っている女はモテません。

なぜならば軍人のバックパックを持つ方の女性は、「私絆創膏持ってるよ!私充電器持ってるよ!」でしか必要とされないからですね。

対してくっそちっさいバッグを持ってる女性は、必要なものは誰かから与えられるものと思っているからくっそちっさいバッグが許されるのです。

暇を取り戻せ

話が若干(?)逸れましたが、余裕というのは私やあなたの必要なモテやひらめきを運んでくれます。

なのにそれを私やあなたは手放してしまいます。そしてギスギスするという最悪の選択肢をとってしまうのです。

つまり私やあなたは積極的にその暇というものを取り返さないといけないのです。

ではどのように暇を取り戻すのか?という話は車輪の再発明になりますので他の方に譲ります。

暇というものは削るべきもの、悪きものでは無いというのは理解していただけたと思います。

では暇だと良いのか?というのはまた違います。暇を活かすにはインプットが大切です。脳内になにも無いのにひらめくことは無いからです。

暇になる、うとうとすると脳に結合が生まれますが、なにも無いところにはなにも生まれません。だからこそ常にインプットは必要なのです。

その中での暇やいとまは大切です。それこそが良いひらめきを産むのですから当然です。

脳の発達段階では30代までは記憶、知識の定着が行われています。だからこそ20代〜30代は休まず絶え間なく動き続けるフェーズなのです。

その段階でなにもインプットしていなければ脳は発達しているのに、あなたは成長しないことになります。

個性というのは今までの積み重ねです。若い頃に自分を探したりしても見つからないのは、まだ何も無いからです。

脳の寿命が120年ということは60歳で半分ということです。つまり30代くらいではまだ未発達なのは当然です。

個性を探したり、ひらめきを求めたりするのは積み重ねてからです。元々の私やあなたは空です。なにも無いのです。

だからこそ常に何処にも無いひらめきや、やりたいことを探してしまうのです。そしてどこにも無いというのは当然で本当にどこにも無いのです。インプットが不足しているのですから当然なのですが。

私もあなたもまだまだ成長段階です。だからインプットを増やしていきましょう。いつかあなたができあがるまで。それがいつになるのかはわかりませんが。

それでは、また、水曜日。

あどりでした。

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