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俺でもできんじゃね?は正しい。

Xのポストに家族経営の会社にはいくな!というポストがありました。それには万単位のいいねやリポストが連なっており所謂正しさの証明のようになっています。

しかしながら中小企業の90%が家族経営であり、日本の全企業の99%が中小企業であることから、ほぼ不可能な割合、つまりそうで無い、家族経営でない企業で働ける人は一握りということを示しています。

ではどこで働けば良いのでしょうか?

「大企業に入れなければ負け確。そもそも上場企業で働いてないってなに?おいしいの?」

そう思うかもしれませんが、そうではない人たちの多さゆえに「ミンイハ、ワレラニアリ。」状態なので、そのような発言はお控えいただくか、それ相応の反応を予測してから批判いただきたいです。

というかその術は俺に効くから辞めろ😡

ところで今回のお話の着地点ですが、そもそも家族経営の中小企業の中で赤字の企業は70%です。つまり退場願いたいビジネスモデルを持つもの達が70%も存在しているということです。

確かにこの中に「儲けているけど赤字にしとけ!」層も混じっているので判断が難しいのですが、この生き馬の目を抜きながら尚且つ晒し首にするビジネスという戦場の場に置いて、赤字という事実に目を背けるアホがいるというのにビビりませんか?

つまりはnoteを閲覧するようなビジネスパーソンならば「自分でもできるんじゃね?」というのが今回のnoteの着地点です。

では、中小企業でさんざんぱら働いてきた私の所感を述べていきたいと思います。

時代は江戸

中小企業の社長は現在2代目3代目というのが多く見られます。その中にはもちろん優秀な人もいらっしゃるのですが、何も考えず「なれたからなった」という人が存在します。

その時点でその、ぼんやり坊やにはビジネスとは人、モノ、金を動かせるヤツが勝つという意識は存在していません。まず今ある仕事を円滑に回しながらお金をあまり使わないようにする(投資をしない)という意識しかありません。

ですので自分のビジネス領域における情報感度の高さもありませんし、足元の業者や従業員はずっとそこに存在すると思って生きています。

そんなぼんやり坊やがなぜ生きられるか?それは子育てを終えていない経営者によって支えられるからです。

自分と一回り下の前線で戦ってきた人達に「息子、娘を頼む!」と伝わることによってその人たちは、ぼんやり坊やを担ぐことになります。つまりは子育ての真っ只中、親族でもない人たちに子育てを任すということです。

よく考えたらありえない光景なのですが、よく見られる光景すぎてデジャブのように感じられます。おそらく前世で経験したのでしょう。

江戸時代でもこの光景はよく見られます。4歳で将軍になったりするのはよくあることでした。つまり現代でも「立派になるまでお家はお前たちが守ってくれ。」が引き継がれているということです。

だからこそ転職者を私やあなたは「殿!謀反にござりまする!」ばりに騒ぐのでしょう。つまり経営者というのは現代の将軍であり、家督を継ぐものは血を引くものが当たり前なのでしょう。

視座の高さと知能の高さ

そしてもう1種類に「ビジネスわからんけどバリバリ賢い教養マン」がいます。

コイツは少し厄介です。なぜなら今の経営は現代において正しくないとわかっているからです。ですが賢さとは裏腹に本質を見逃します。それは俯瞰の視点が高いゆえに起こります。

それゆえにベースがない(足元を見えない)のにイノベーションを起こそうとしてきます。

ITを導入して省力化を目指そう!というのを進めていきます。しかしながらこの良さそうな立案は大体たち消えることになります。

それは中のおぢを軽視しているからです。実は足元をよく観察すれば、中のおぢの存在こそが経営の根幹であったるすることが良くあります。

それはPLにもBSにも出てこない、とんでもないラッキーボーナスであるが故に気づかないのです。

そしておぢは何よりもサムライであり、面子をとても大切にします。それを横から突然アホに見える子供が「廃刀令じゃー!刀狩りじゃー!」と言い出すので仕方なく周りから「殿中でござる!殿中でござる!」と言われながらも刀を抜いてしまうのです。

仕事のバリューセット

ビジネスの中に身を置けばわかることですが、人を動かすことの重要さというのは、とんでもなく重要です。そしてその人を動かすのは《面白さと責任》です。

この2つはハンバーガーとポテトです。つまりセットでなければ提供サイドに旨みは生じないのです。

面白みにかけるものは人間誰しもモチベーションが生まれません。毎日穴掘って埋めたら30万では人は続けることができないものです。

そして責任というのはお金です。お金が発生するからそこに責任が生まれます。「今回はタダで良いですよ!」という仕事には責任感が生まれるわけが無いのです。

つまりは責任感を生みたければお金を渡さなければなりません。TOKYOBACEやサイバーエージェントの固定残業代80時間付きの初任給40万を批判している人が多いですが、それは勘違いです。

固定残業代80時間ということは、それほど仕事を生み出す能力が会社にあるということです。しかも固定残業代はやらなければやらないほど得(従業員が)ということはやらない方法を見つければ良いだけなのです。

初任給40万は確実に人に責任感を付与します。私やあなたは周りからの平均で自分の給与を見ます。そこで平均より多ければ周りより責任を持つ、プロ意識を高めることに繋がるのは当たり前の話でしょう。

責任を生むのはお金であり、面白みを生むのは仕事です。この原則がわかっていれば人は動いてくれます。ですが基本のようなこの原則すら知らない、わからない経営者が多いのも実情でしょう。

経営者層との格差

経営者というのは俗世と離れて生活しています。私の娘はバレエを習っているのですが、周りは引くほどお金持ちが多いです。薄給リーマンなのはウチぐらいでしょう。

発表会になると、開業したん?と言いたくなるようなお花がたくさん届きます😊

そして駐車場は見たことないような(見覚えはあるのですが)高級車の花が咲きます。基本的にこのような方達はどこかの2代目3代目というのが多いです。というかほとんどです。

そしてこの高級車の花は中小企業にも咲いています。駐車場を見れば一発で親族ゾーンがわかるほどくっきりと明暗を分けています。軽自動車と高級車がピタっと分かれているのです。

リセールバリューの高さから選んでいるのでしょうが(ん?関係あるの?って?そりゃーリセールバリュー高ければリース終わったらポッケナイナイできるじゃん?)これは間違いなく起きる現象です。

つまりは経営者になりお金持ちになれば私やあなたとは違う世界を生きることになるのです。このことから庶民感覚を失い始めるので、2代目3代目は庶民の感覚がわからなくなってしまうのです。

だから人を動かすことができなくなってしまうし、また同じ目線で見ること、考えることが難しくなるのです。

金のたまごを産むニワトリ

これからの社会は格差が開いていきます。これは間違いなく起きることです。経済は今インフレに傾き出しています。モノの価値があがりお金の価値が薄まっているのです。

そうなるとお金は今までより必要になります。ですが給与が上がっていくという保証はどこにもありませんし、平均が上がれば大丈夫という人もいますがその頃には時すでに遅しでしょう。

ベースアップなどというものは基本中小企業には存在しないものです。特にこれからはそうなっていきます。中小企業を代表するのが2代目3代目になっていくからです。

彼らは私やあなたとは違う世界を生きています。そして今が継続することしか望んでいません。伸ばすという意思が希薄なのです。

それは当然のことであり仕方ないことです。メインコンセプトが家督の継続なのですから。では賃金がそれで上がるのか?と問われれば当然そうはならないのはあなたの想像した通りでしょう。

だからこそ「俺でもできんじゃね?」というのが大切なのです。これからは賃金に頼る生き方では困る人が複数生まれ出します。

つまりあなたは「金のたまごを産むニワトリ」になるのではなく「金のたまごを産むニワトリ」を所有する側にまわらなければ楽しく生きられなくなります。

私やあなたのようなサラリーマンはほぼ「幕末の武士」です。刀狩り令はOpenAIやMicrosoftが出しています。

だからこそ分かり合え無い人に価値を示すよりも「俺でもできんじゃね?」という感覚を大事にして欲しいのです。

下記のnoteと相反するように感じますが、

中小企業にいって実際を見てほしいのです。マネジメントをすれば人を動かすのも実践できます。

そうすればきっとあなたも「俺でもできんじゃね?」と思うはずです。おそらくこの国にはもっと起業家が必要です。でないともたなくなると思います。

幕末の武士から共に変容していきましょう。

それでは、また、日曜日。

あどりでした。

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