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こんなことで報酬をもらって良いのかな?と思った時に考えて欲しいこと。

「今の仕事は俺に向いてないんだよ。だから色々考えてるんだよね。」

何事にも向き不向きというものがあります。というよりも向いていることの方が少ないのです。それはなぜか?

向き不向きを考える時にあなたは上を向いているからです。

一発で人を魅了するプレゼン能力。上司や客先で愛される性格。数字からなんでも読み取る能力。

これらの仕事で使う能力は際限なく上がいます。それは当然のことであり、紛れもない事実です。

私が今書いている文章。これも上を見ればキリがありません。私は石田衣良さんにはなれないし、村上春樹さんにもなれません。chatGPTよりも当然のことながら下でしょう。

では、私は文を書くことを辞めなければならないのでしょうか?

確かに私は文筆家でもありませんし、文章でお金を稼いでいるわけでもありません。それでは私はなぜこのような、上の人が数限りなくいる世界で文を世の中に送り続けるのでしょうか?

それは誰かのためになりたいという自分のエゴでしかありません。ややもすれば押し付けになりそうなものです。

ですがこの文によって救われる、助かる人も何処かにいる。そう信じて文を書き続けています。

あなたの仕事だってそうでは無いでしょうか?

仕事というのはお客さんのためにあります。それは大前提です。でなければ対社会として存在意義が消失してしまいます。

なので恐らくは、「僕より、私より上手くできる人がいる。なのに僕、私がお金をいただいて良いのだろうか?」というところから向き不向きが出ているような気がします。

もちろんプロダクトとして"もっと良いもの"というのは世の中を探せばたくさんあります。

ユニクロは良い服を売っています。しかし、もっと有名なメゾン、例えばコムデギャルソンなどはもっと良い服を売っています。当然ながらパターンも縫製もデザインも良いでしょう。

しかしそれはファッションというものがよくわかっている人から見た価値観です。よくわからない、つまりは合わせ方がわからない人にとっては良きものにはなりません。

つまりはよくわからないけれど明日服を着たい人にはユニクロは最高なわけです。そこに服が好きな人、服を深く知っている人の良し悪しというものは存在意義が無いのです。

ではみんなユニクロで良いのか?ですがそうなってしまうと恐らく新しいパターン、つまり服の型というものがなくなってしまうのです。

そうなればみんなで銀のスーツ(宇宙人のグレイ)のような身体にフィットするものを着れば良いということになってしまいます。

それは誰かの好きを無くすことに繋がります。

あなたはあなたの仕事に対して深度が深くなっています。つまりよく知っているということです。先程の服の例えで出したファッションが好きな人と同じことです。

そうなるともちろん良いプロダクトを知っています。これは価値がある。この値段でもまだ安いくらいだ!と上のプロダクトを見て思うわけです。

仕事の内容でも同じで、あなたはあなたの仕事を良く知っています。だからこそ自分より優れた人を知っています。

そうなるとその人を見て自分より価値がある、優れたものだとわかってしまいます。深く理解してしまうのです。

先程のユニクロとメゾンの違いと同じで、ユニクロで良い人にメゾンの良さはわかりません。

つまりあなたの仕事もコレと同じです。要するに深く知らない人にとってはあなたの仕事というものが良きものなのです。

これをお客さんを騙している、低価値のものを渡していると捉えるのは間違いです。

ガストが好きな人に「そんなもので満足するなんて!もっと美味しいレストランがあるんだよ?高いけどやっぱり良いものにはお金を出さないと!」と語ったところで謎のマウントを取られたとしか思わないのと同じです。

あなたの仕事というものはあなたは良く知っています。だからこそあなたが、あなたのプロダクトが低いものだと、低価値のものだとわかっています。

だからこそあなたは、自分より価値があるものよりあなたを下に見てしまうのです。

つまりあなたは、自分よりもお客様を幸せにできる人を知っているのですが、その人は欲しいと思う人の数ほどいるのでしょうか?

というよりもあなたよりお客様は本当に価値をわかっているのでしょうか?

当然そんなことはありません。では先程も言いましたが、価値をわかっていないお客様に買ってもらうことは騙していることだと思いますか?

ユニクロとメゾンの良し悪しは深く知っている人にしかわからない、または興味のないものです。ではユニクロはお客さんを騙しているのでしょうか?

そんなはずはありません。

価値のわからないお客さんに買って頂くことは理解してもらうことの第一歩になります。つまりはその文化を広げることにも繋がります。あなたの好きなものを知ってもらう第一歩になるわけです。

つまりは、案件を獲得したけどこのクオリティで本当にお金をもらって良いのかな?なんて思う必要なんて無いのです。

あなたはあなたの最高点を誇って構わないのです。なぜならそれが間口を広げること、あなたの好きな世界を知ってもらうことにつながるからです。

向き不向きというのは確かに存在します。しかしながら向き不向きというものはあなたが決めることではありません。お客さんが決めることです。

当然ながら不向きなことではお金は稼げません。しかしほんとうに不向きかどうかを決めるのは難しいものです。

それは答えがあなたには存在しないからです。

それを、つまり答えを持っているのはお客さんです。この仕事は自分に向いていない。そう思うことは私も良くあります。しかしそれが本当であるのならばとっくに居場所が無くなっているはずです。

上司というのは当然ながらあなたよりあなたの仕事を良く知っています。(知らないこともあるので不思議なものですが…)その人から見たら向いていないということにはなるでしょう。

しかし入社した後輩から見ればどうでしょうか?同時に入社した同期と比べればどうでしょうか?同業他社の人間からしたらどうでしょうか?

当然何処かにはあなたは向いているよ!と思ってくれる人がいるはずです。

その人に対して「いやいや、私より上手くできる人がいるから。」と遠慮していてはもったいないと思いませんか?

あなたはあなたの仕事を良く知っています。だからこそ上というものがわかります。しかしながらあなたより良き人というのには数に限りがあります。

あなたが他社に行って通用するかしないかを決めるのはそこの(他社の)社長です。

もしかしたらあなたが向いていないと思ったこととは想定外の価値を見出してくれるかもしれません。

こんなところに価値があったのか!という気づきは他人からしか得られません。答えはあなたに無いのですから当然。

深く知っているというのは他人の価値。あなたの価値ではありません。つまりこれが一番のあなたの自信の喪失に繋がっているのです。

そのためには、つまりあなたの価値に気づくにはどうすればいいのか?他人に委ねるしか無いのです。"あなたを信じて出す"これ以外の最良の手段は存在しないのです。

今の仕事で価値を感じられない、手ごたえを感じないのであればあなたを出すしか無いのです。

転職活動というのはタダでできます。そこにはあなたの知らないあなたの価値を見出してくれる人が存在します。

僕は前の会社を飛び出して行く時にそれに気づきました。それは自分を出したから気づけたことでしかありません。

優秀すぎるから独立されてしまいそうなので今回はちょっとお断りさせてもらいます。そのような評価をいただけたのも、自分に自信がついたのも外に自分を出したからです。

棚に出していない商品には価値がつきません。価値は批評にさらされるからこそつくものです。

まずはあなたを信じて棚に出してみませんか?話はそれからです。

あなたの価値は他人が決めます。あなたの価値は他人がわかってくれます。

それは良き悪しではありません。価値というのは市場でしか決まらないのです。棚に出してみなければ生まれない物なのです。

他人の価値はよくわかる。自分の価値はよくわからない。これは当然のことです。自分の批評は他人に委ねねばわからないのですから。

人は人によって価値を見出してもらえます。

まずは出す。

当然フリーランスもそうです。あなたの価値は他人が決めます。こんなお金もらって良いのかな?では無いのです。相手がその価値があると感じたからそこに価値が生まれるのです。

それは錯覚かもしれません。幻かもしれません。しかし価値は他人が決めます。幻に見えているのはあなただけなのです。

まずは出す。これが価値をあなたにつける最善で最良の手段なのです。


それでは、また、水曜日に。

あどりでした。

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