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ハラスメントが起きる理由《あなたのせいでは無い3つのワケ》

パワハラやセクハラ。

ハラスメントはそこかしこにあります。ほら、あなたの隣にも…

ちょっとホラーみたいな入り方ですね。でも絶対あなたも〇〇ハラスメントに遭遇したことがあるはずです。それは子供の頃かもしれないし、今まさに受けているかもしれません。

今回はなぜハラスメントは起きるのか?それを
具体と抽象を行き来しながら説明したいと思います。

それではスタートです。



マネージャーの役割


あなたも私も誰かにハラスメントをしているかもしれません。正論を叩き付けることだって立派なハラスメントになったりしますからね。

マネジメントって誰もが経験することなんですよね。会社では部下の、家では子供の、外では後輩の。

例えば部下を詰めまくって「〇〇を何時までにしてって言ってたよね?できなかったのはなんで?」
「すみません。」
「ん?違うよ。聞いてるのはなぜあなたはできなかったのか?だから。謝罪は別にいいから。なんでできなかったのか?それを説明して?」

を繰り返してできるようにした!っていうのはマネジメントでは無いです。

ドラッカーはこうマネージャーを定義しています。

マネジャーを見分ける基準は命令する権限ではない。貢献する責任である。権限ではなく、責任がマネジャーを見分ける基準である。

マネジメント

貢献する責任があるもの。それがマネージャーです。しかも貢献するのは組織ではなく社会(顧客)に対してです。

なぜなら組織は目的ではなく手段だからです。機能を果たして社会に貢献する責任を持つもの。それがマネージャーです。


ちなみに私は意外とマネジメントが得意です。弱みしか見ない、もしくは見えないマネージャーが多いですが、その人(部下)が雇われる理由は強みにあります。

弱さをどのように中和させるか?それがマネジメントであり弱みを無理矢理無くさせることはマネジメントでは無いです。そう考えています。

まだマネージャーとしては10年程度の新米ですが、そんな新米の私が今でも心に残っている事があります。

全然できない(と思われていた)部下がいました。上司にも嫌われており「あいつは言うことを聞かないやつだ」そう思われている人でした。

なので私は彼のマネジメントを買ってでました。私から見ればできる奴に見えたからです。ベクトルさえ変える事ができればきっと良くなる。そう感じたからです。

そして配属されてすぐに対話する時間を設けてみました。対話からしか人間関係は始まりませんから。

そして本人に話を聞いてみるとやはりやる気はある。しかしそのベクトルが怒りに向いている。「俺はできる。なのに認めてくれない。ならやらない。」そんな考えに支配されていました。

その対話後、彼は素晴らしい成果をあげ出しました。私がしたのは対話しただけです。どうすればいいというアドバイスは一切していません。

その後しばらくして彼は退職を決めました。その時言われた言葉が今でも心に残っています。

「もしもっと早くあなたに出会っていれば、退職なんて考えていなかったと思います。しかしこれはあなたの部下になる前に決めてしまっていたことなのですみません。」

だから私はそれ以来、今でも彼のような人を少しでも減らすように努力しています。いや、むしろ私の生きる理由はそこにあります。

関わった人を少しでも幸せにしたい。それが私の進む道です。このnoteだってそのために始めました。Twitterは完全に遊びです。(?)

組織がスムーズに動き、社会に貢献できるようにする。それがマネージャーの役割だと思っています。


私は他人でできている。


「でもなんで人なんて育てなきゃいけないの?そんなもの給料に含まれてなく無い?」

そう考えている人は今まで多数見てきました。

しかしそれこそ勘違いです。あなたはどのようにして今まで社会で生きてきましたか?

自分でなにもかもして生きてきていますか?そう思っているなら勘違いも甚だしいです。

今日食べたご飯は誰が作りました?野菜は誰が作ったのですか?肉は?お米は?

私もあなたも社会で生きるということは誰かによって生かされているのです。自給自足で生きている人だって子供の頃は親が食べさせてくれたはずです。

それを我々は社会に還元しなくてはいけません。自分の仕事だけで社会に還元できるなんて思い上がりです。

それにあなたが今仕事ができているのは誰のおかげでしょうか?あなたの実力?サラリーマンならそこに会社が存在したからです。

例えば大谷翔平選手がもしスポーツの存在しない世界で生きていたら?成功しにくいですよね?(大谷翔平さんなら成功しそうですが笑)

大きい視点で捉えれば大谷翔平選手が成功できているのは野球というスポーツがあるからです。誰か複数の人が存在させてくれたからです。

あなたが存在できているのだって遠い過去に祖先がいたからでしょ?1人で生きた、生きていると感じている人はお子様なのです。

そんな先人たちが残した莫大な資産を社会に還元できるなんて孫正義さんやユニクロの柳井さんでも難しいのでは無いでしょうか?

諸法無我って知っていますか?

諸行無常が縦軸(世の中はありとあらゆるものがうつろいでゆく。)だとすれば、諸法無我は横軸、つまり全ては繋がっているという意味です。

個として存在するものは一つもない。

植物も水や日光があるから存在できる。そしてそれを食べる私たちは言わずもがなです。

あなたも1人で存在できない。なぜならばあなたの構成要素は他者だからです。あなたという人を構成しているのは他者です。

「自分は自分でしょ?他人の思う自分はまた違うよ。」

そうではないのです。他人の思うあなたがあなたなのです。

まずあなたの手を見てください。それはあなたの手ですよね?では、あなたとはどの部分があなたですか?

おそらく「全身!」と答えるでしょう。

しかし、自分という名詞を指し示すものを見つけてください。そう言われると困り果ててしまいますよね?あなたは脳でありあなたは心にしかないのです。

無我とは我を忘れるではなくて、我は無いという意味なのです。

だからこそ自分を構成しているのはあなたを認識している他者なのです。あなたの思うあなたはあなたでは無いのです。

これは宗教とかではなく哲学。むしろメタ認知というやつです。パワハラ野郎や俺はイケてるおじさんにはメタ認知スキルがないのです。

自分は他人が構成している。そう考えればハラスメントなんておきません。

そして社会に貢献しようと思えばハラスメントなんてしようと思いませんよね?なぜならばハラスメントでは社会に還元できていないからです。

マネジメントは機能であり社会に貢献するための手段です。会社も社会に貢献するための手段です。

なのにみんな会社に貢献することだけを考えてハラスメント被害者を増やします。

その上自分を自分と考えてしまっているから他者に平気で攻撃するのです。自分は他人が構成しているのにも関わらず。


1人ができることなんて誤差の範囲


自分一人でできていることなんて、個人によって多寡はありますがほとんどが誤差の範囲です。その誤差の範囲で「俺はこいつより優れてる!だから指導してやる!」なんて恥ずかしいと思いませんか?

働き出して初めては上司、先輩が凄い人に見えますが同じ年数ぐらい働いてくると、知識に違いなんてほぼなくなってきますよね?

それと同じことであなたも私も最初は親から、オシッコはトイレでするのよ?って教えられてもオムツにしたり、布団でお漏らししたりしていましたよね?

それと一緒だと思いませんか?

長女がたまに次女に対して「まだおむつにオシッコしてるのー?笑」なんて煽りを入れていますがこちらから見れば「あんたもこの間までしてたやん」です。笑

これは職場でも一緒です。振り分けられた作業の多寡なんて誤差の範囲です。親のようなメタ認知で見れば。それができていないからこそ多少のできることの違いでマウントをとり「私は優れている!」と鼻息荒くのたまうのです。

つまり自己認識的には「俺(私)は最初からできたぜ!」になってしまっているのですが、その上のレイヤーから見れば誤差の範囲なのです。

私のnoteだって白饅頭さんや猫山課長のような上のレイヤーから見ればショボいように。笑

写真はイメージです。

嫌なことは戦うか、逃げるか


この説明してきた3点
・マネージャーは社会に貢献するのが仕事
・自分は他人が作っている。
・仕事の多寡は誤差の範囲
でパワハラをしている人間が認識できていない部分を説明してきました。

しかしこれらをパワハラ上司に説明したところでなんの意味も無く、解決策にはなりません。自分が認識している正しさの奴隷なのですから。

だからこそパワハラ上司に遭遇した場合の私たちに取れる行動は2つ。戦う、逃げる。この選択肢のみです。私の場合は両方とも経験しました。

どちらが良かったか?どっちも正解でしたね。

noteで何度も言っているように《正解は人の数だけある》のです。

嫌なことをしないといけないターム(期間)ももちろんあります。しかし区切りはあなたが考えましょう。

仕事は週5日。つまり一年のうちほとんどを仕事に使っています。それがほぼ嫌なことだったら?人生の大半を嫌なことに使ってしまいます。

好きなことだけで生きるのは不可能。だからこそ少しでも嫌なことを減らしましょう。ゼロにすることは生きる上で不可能ですが減らすことは可能です。

戦うか逃げるか?どちらでも正解だと思います。パワハラは圧倒的に間違っているのだと認識できたのだからあとは動くだけ。

あなたの人生が幸せになりますように。

それでは、また、次回。

あどりでした。

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