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波立つ(365夢Screen135)

現象の中で私たちは
幸福だったり不幸だったりするようにみえる。

しかし
幸福だったり不幸だったりできる
実体としての私たちというものが
存在するわけではない。

実際に存在しているのは
「意識」だけだ。

あるいは言い方によっては、
「存在」だけが存在しているのだとも言える。

つまり、
実際に存在しているのは
【存在しているという自覚】、
別の言い方をするなら、
【存在の感覚】(あるいは【存在感】)
だけなのだ。

「意識」のもっとも純粋な形では
「意識」は自分の存在に気づいていない。

そこにあるのは「無」だ。
何も存在していない。

「意識の海」は完全に不動で、
完全に透明であり、
自らの存在を知らない。

「意識の海」に
何の原因もなく風が立つとき
「意識の海」にさざ波が立ち
「意識の海」は自らの存在に気づく。

すると「意識の海」は
自らが何者であるかを知りたくなり、
自らの姿を夢見る。

すべての現象は
この「意識」が見る夢の中にある。


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