AEDは、心臓の不整脈である心室細動を治療するために設計された医療機器です。心室細動は心臓が不規則に収縮し、効果的に血液を送り出せなくなる状態で、迅速な治療が必要です。

1. 発明の初期段階
   AEDの概念は、20世紀半ばに始まりました。当時の除細動器は大きくて複雑で、医療専門家のみが使用するものでした。

2. 技術の進化
   1970年代から1980年代にかけて、除細動技術が進化し、より小型化されました。この進化により、非医療従事者でも操作可能なAEDの開発が可能になりました。

3. 公共スペースへの導入
   1990年代に入ると、AEDは公共の場所で一般人が使用できるようになりました。この変化は、心臓停止の緊急事態において迅速な介入が可能となることを意味しました。

4. 普及の増加
   2000年代以降、AEDは空港、学校、スポーツ施設など、多くの公共スペースに設置されるようになりました。これにより、心停止に対する一般市民の対応能力が向上しました。

5. 技術革新と普及
   現在、AEDはさらに進化を続けています。より使いやすく、効果的なモデルが開発されており、一般人による救命処置の可能性を高めています。

AEDの歴史は、医療技術の進化と社会における健康管理の意識向上の両方を反映しています。今後も技術の進歩とともに、さらに効果的でアクセスしやすい救命機器としての役割を果たし続けることでしょう。