【AED】1分圏内にありますか?

あなたの家から、AEDは徒歩何分の場所に設置されていますか?
先週先々週で、近くにあるAEDはどこ?そのAEDは何ですか?という話をしました。今日は、距離のお話です。

実は『AED適正配置に関するガイドライン』というものが存在します。厚生労働省のHPに掲載されています。興味のある方はこちらからどうぞ。関連情報というところにあります。
救急医療|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

設置にあたっての目安の考え方としては、ヨーロッパやアメリカのデータも参考に掲載されているもので、日本とは少し考え方が変わるものかもしれませんが、設置を考えるうえではとても参考になる事です。

そのガイドライン上には『施設内でのAED配置にあたって考慮すべきこと』という表で距離のことが書かれています。こんな感じです。

どうですか?意外と厳しい条件だな~って感じしません?笑
片道1分以内って、町中の信号と同じ(もしやそれ以上?)間隔に置かれてないと無理ですよね。でもこれは嘘でもなんでもなく、理想的なかたちです。ただ、現実的にはなかなか難しい条件。

何で「片道1分以内」「心停止してから5分以内に」と言われる?

僕の予想も入りますが、人は心停止をしてから3~5分以上経つと、脳に障害が残る可能性が高まるといわれています。心臓だけの話ではないってことです。また心臓に関しても前のメルマガで、「心停止した後、生存率は1分ごとに10%低下し、7分後には30%しかない(単純計算)」という説明をしました。生存率と脳の障害リスクでいうと、このくらいの距離間での設置が必要なんです。また人は、そんなにスムーズに無駄なく動けません。AED到着して1秒で電気ショックができません。

だから、片道1分で取りにいける距離にAEDが設置されることが望まれているのかなと感じております。

いざという時のために、ご近所のAED設置場所を確認しておきましょう!

次回は『群馬県のAED寄付式に行ってきました』というタイトルでお話しさせていただきます。

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