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【保存版】エアリアルヨガとは?その種類や特徴について

天井から下げられた布を使って、逆さになったり身を委ねたポーズの写真や映像をテレビや雑誌などで見たことがある方はきっと多いと思います。
その呼び名はエアリアルヨガ や空中ヨガ、ハンモックヨガ、アンティグラビティヨガ・・など色々あるため、「何がどう違うの?」と疑問に思う方も多いようです。


エアリアルとは空中パフォーマンス

シルク・ドゥ・ソレイユなどサーカスを想像していただくと分かりやすいですが、命綱をつけずに高〜い天井から吊るした"布"などの道具を使って行う空中パフォーマンスがあります。エアリアルとはそのパフォーマンスのことを言います。
その専用の"布"は「ティシュー(別名エアリアル・シルク)」という名称があるので、パフォーマンス自体を『エアリアル・ティシュー』と呼んでいます。

エアリアルはその他にもフープ(輪)を使った『エアリアル・フープ』や、ブランコの『エアリアル・トラピス』などがあります。

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このエアリアル・パフォーマンスは上の写真イメージ通り、身体的にも技術的にも練習を積んだパフォーマーが行うもので、一般人が簡単にできるものではありません。エアリアルパフォーマーを目指す方のための専門の養成所やスクールがあります。
例えば東京・墨田区にあるエアリアル・ダンス・プロジェクトはシルク・ドゥ・ソレイユなどステージで活躍するエアリアル・パフォーマーの養成を開始した日本初の専門スタジオです。


一般向けのエアリアルヨガ 

一方、エアリアルヨガ空中ヨガハンモックヨガなどと呼ばれるものは一般向けに考案された内容を総称して指すことが多く、発祥はニューヨークです。それぞれ呼び方の違いは提供する協会や流派が違うためです。
例えば「空中ヨガ」「ハンモックヨガ」などは登録商標ですが、これらの言葉が指す内容を知らない人への表現として、端的でイメージがしやすいこともあり総称的に使用されることが多いのだと思います。更に最近は、無重力ヨガ、エアヨガ、フライングヨガ、ファブリックヨガなどの呼び名も見かけます。

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またこれら "一般向けのエアリアル" に使う専用の布も「ティシュー」や「エアリアル・シルク」と呼ばれており、伝統的なヨガと融合した形のエアリアルのことを特に「エアリアルヨガ 」と呼ぶことが多いです。(何故かティシューヨガ は使われていません)
エアリアルヨガ はニューヨークから日本に入ってきて6年くらいの比較的新しいスタイルのヨガで布を吊り下げられる環境が必要なため、体験できるスタジオは全国でまだそれほど多くありません。


エアリアルヨガ 業界の主な協会

ここでそのエアリアルヨガ業界の主な協会を紹介したいと思います。

まず草分け的な協会としては元体操選手のクリストファー・ハリソンが創立した「AntiGravity®Fitness(アンティグラビティ・フィットネス)」があります。AntiGravity(アンティグラビティ)とは反重力という意味で「反重力フィットネス」や、「ハンモックフィットネス」などとも呼ばれることがあります。
AntiGravity®Fitnessは世界50カ国での展開があり、エアリアルマーケットでの世界シェアはNo.1。日本国内で唯一の公認団体は「日本アンティグラビティ協会」です。


●日本アンティグラビティ協会(AntiGravity®Fitness Japan)

ニューヨーク発祥。元体操選手のクリストファー・ハリソンが創始者。1991年にクリストファーが設立したパフォーマンスカンパニー ”AntiGravity®” の空中パフォーマンスで使われる「シルクハンモック」と、ヨガやピラティスのメソッド、バレエエクササイズ、また筋トレのテクニックなどを組み合わせた一般向けオリジナルフィットネスプログラム『AntiGravity®Fitness』を開発。2007年より米国内及び世界展開を開始しています。
特徴はパフォーマンス要素が多く含まれていることや、一通りの基礎テクニックを習得した後に「エアリアルヨガ」 「エアバー(エアバレー)」「リストラティブヨガ」「ピラティス」「サスペンションフィットネス」など、各分野に特化した上級プログラムが用意されていること。
そのAntiGravity®テクニックは安全面においてもAFAA、ACE、CYQ&ヨガアライアンスに承認されています。協会へ加盟する全国のスタジオ一覧はここへ掲載されています。

またAntiGravity®Fitnessは、空中パフォーマンスのために開発された素材を使用しており、ロゴマークがプリントされたオリジナルハンモックが世界共通で目印です。ハンモックの大きさは幅が270cmで耐荷重が450kg以上、50kgの女性が9人乗れるほど強度も抜群。

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●エアリアルヨガジャパン(ウーナタ®エアリアルヨガ)

ニューヨーク発祥。ヨガ 講師のミシェル・ドーティナックが考案したもの。
伝統的なヨガをベースに生み出され、空中でありながら大地との繋がりも意識しながら行うスタイルが特徴。
ウーナタ®エアリアルヨガ講師は、ヨガ 資格RYT200もしく同等の認定を受けた者に限定してトレーニングと認定がされていることも、伝統的なアーサナをヨガの本質に基づきハンモックで行うスタイルであることが分かる。
ウーナタ®エアリアルヨガを受けられるスタジオには、自由が丘にある「エアリアルヨガジャパン」の他に、広尾の「Studio MANA」、下北沢の「AERAS」などがある。

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●日本エアリアルヨガ 協会®

ハンモックを使ったヨガスタイルを日本国内に普及促進するために設立された一般社団法人。スタジオ運営や各種養成講座、ライセンス発行、書籍出版などの他にハンモックやスタンドの販売等も行う。
協会認定の直営校である渋谷の「Viange」では、養成講座の他に骨盤矯正やデトックスなど、目的別の一般向けクラス提供も行っている。協会認定のスタジオ一覧はこちらに掲載されています。

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●シルクサスペンション (SilkSuspension)

ニューヨーク発祥。ピラティススタジオPilates on Fifthのキャサリン コープ・キンバリー コープ姉妹によって開発。ハンドルの付いたハンモックが特徴。
日本では「PILATES BODY STUDIO」がサテライトスタジオとして国内での普及を担っている。
他にシルクサスペンションが受けられる主なスタジオとしては、チェーン展開のある「SOU+(ソウプラス)」や「加圧ビューティーテラス」などがあります。

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●空中ヨガ®

ニューヨークにある「OM Factory」の空中ヨガメソッドをベースに体幹トレーニング、ピラティスなどのエクササイズを融合し、美と健康を追求した空中プログラムを提供するのは2014年にオープンした「avity代官山」。元シェイプupガールズの中島史恵さんが代表を務めるスタジオで、「空中ヨガ 」はここでの登録商標。
メディアでも多く取り上げられ認知度の高いスタジオの一つです。

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●ハンモックヨガ®

綿糸で出来た編目ハンモックを使うことが特徴で、伝統的なハタヨガにフィットネスなどの要素を取り入れ、改良を加えたオリジナルのプログラム。
ハンモックヨガ®を受けられるスタジオは「ティップ.クロス TOKYO渋谷店」など関東圏内に8カ所あり、リストがこちらに掲載されています。

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その他の空中エクササイズ関連協会

エアリアルヨガ 以外にも空中で行うエクササイズは年々増えています。そのいくつかをここに紹介いたします。

4D PRO® JAPAN(バンジーフィットネス®)
ドイツ発祥。天井から吊るされた伸縮性のある強靭なバンドが使用された専用ツールで行うトレーニング。


低空エアリアルティシュー協会
本来地上10メートル以上の天井から吊るして多なうエアリアルティシューを、親しみやすいよう低空で行えるようにしたエクササイズ。


●空中エクササイズ協会
オリジナルのハーネスを使ったバンジーエクササイズ「バンジーフィジオ」の他、「低空エアリアルシルク」、「エアリアルフープ」などの養成も行う。


尚、この記事内で紹介できなかったエアリアルヨガ等のスタジオ情報はたくさんあります。ここでは主に協会として登録のある法人や個人を紹介させていただきました。

akko@エアリージュ

(元記事はこちら↓)


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