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相手にとっての正義のフレームを意識して話すと無駄な感情の衝突が減らせる仮説(意識高い系男女平等女子とピロートークしながら考えていたこと)

意識高い系男女平等女子を口説き落としてワンナイトしたときのピロートークで考えていたことをまとめます。

考えるきっかけになったのは
飯・タクシー・ホテル(奢る)
→私は男尊女卑な日本社会に苦しめられてきたし、変えなければならない!と熱弁
→???となった一夜

ここで彼女の意見の矛盾や頓珍漢なところに違和感を覚えたので、彼女の価値観や正義についてきちんと考えてみたいと思いました
(特段何も考えてないのかもしれないけれど)

仮説概要

正義≒世の中はこうあるべき
≒(自己肯定・自分に都合のよい世界の捉え方や仕組み)
という価値観の型が1+3つあって、大体の考え方がどれかに分類される。

基本的な正義は功利主義(損得勘定)で、それを補完する形で自由・平等・共同体主義の考え方(型)をする。論点に応じて正義の型がブレることはもちろんある。しかし型の偏りはあって、その片野種類や概要を頭に入れた上で話をすると理解(≠共感)が進みやすい。これは論理が求められる議論の場だけではなく、世間話などの論理が過度に求められない場も例外ではない。

意識して正義の型に基づいて思考している人はいない(このシチュエーションにおいて自分は自由主義の考え方で税金を払うのは抵抗があるな!と思考している自分がいるな!とか)のだが、無意識にも自分が重視する正義の型に基づいて話したり・行動したりしている。


正義の型

  1. 自由を求める「自由主義」リバタリアニズム:個人の自由

  2. 平等を重視する「平等主義」リベラリズム:平等・公平さ

  3. 共同体を尊重する「共同体主義」コミュニタリアニズム:徳や倫理

  4. +功利主義:何が得か(経済性の価値観)

悪の型(正義の逆。これに怒りを感じたり負のパワーが貯まる)

  1. 不自由:人間の自由に生きる権利を奪う行為 

  2. 不平等:正当な理由もなく、人間を差別して平等に扱わない行為 

  3. 反宗教:宗教または伝統的な価値観を破壊する行為 


https://www.hayakawabooks.com/n/nabef5155f81a

考察

違和感の正体は、

女性は飯を奢られ、ホテル代を出してもらうことが当然のような振る舞いをする
⇒共同体主義や功利主義に基づく行動
・共同体主義(慣習):男性が飯を奢る。女性は一歩下がる。
・功利主義:奢られたら得

女性の社会進出を強く訴える(あるべき論≒正義として)
⇒自由主義や平等主義に基づく意見
⇒(自分が評価されないことへの不満の解消 based by 功利主義)

・言っていることとやっていることに一貫性がない()
・功利主義的な一貫性はあるが、それはそれで社会の正義といった大きなものを語りながら、実態が個人の正義という小さな正義であることのギャップが発生。もしくは功利主義で考えながら他3つの正義と嘘をついている・自覚していないことの不愉快さ。

らへんか。より踏み込むと
・正義が自分のエゴであると自覚せず、自分の都合のよい正義をキュレーションし振りかざしてイキってる感じが気持ち悪かった

結論

相手の正義について想像力がつくと、もやもやが少し晴れる(気にはなる)

その他

彼女の述べる女性の社会進出を推進すべき根拠が微妙だったので特に微妙だと思ったポイントを再考
・女性は男性よりも社会的に不当な扱いを受けている
⇒根拠が弱い。尺度による。
・女性は男性より優秀
⇒根拠が弱い。尺度による。労働時間(≒体力)や教育(東大の7割は男)を優秀の基準にすると男性に負けるぞ
・欧米では当たり前のことができていない
⇒根拠が弱い。欧米が正解の考え方は違うという認識。

あくまで自由主義を根拠に男女平等の是正を主張するが、それは悪手ではないのか?平等主義で、同じ社会に同数生まれてくる同種族なんだから主要な役どころは半分にするべき論を主張するべきでは?と思う。

自分の立場は、男女は犬猫くらいちがうので比較する・平等にするという考え方自体が愚問というのが大前提。しかし同じ人間であり、平等を定義する必要性はある。そこで平等にするべきところと自由にするべきところを社会として定義して、平等にするべきだがなっていないところは是正、自由なところは競争がおきるのがあるべき社会という意見。そして現状の日本の職業における男女の不平等(あるとは思っていないが)は平等にするべき論点ではなく、自由競争の状態でよい(女性の社会進出を推進する立場を否定するものではなく尊重し、それらが推進される≒競争に勝つことという認識)という立場

(よく誤解されて悲しいのだが、自分は”男尊女卑”ではない。妊娠能力とか圧倒的な女尊男卑能力やん!とか思うので、丁寧にいうと場面場面で男尊女卑や女尊男卑を意識する普通の人)

一方で日本・男性・恵まれてる側の立場なのでそれに基づく偏見や認知の歪み等あると思っており、海外・女性・恵まれていない側の立場の人との対話は気づきがあるし、とても楽しい(ただ議論や対話が好きな人は少ない。。。)

小咄
上記立場で見たときに逆差別が起きている事象として、外資コンサルでは採用において高学歴女子が下駄を履いている事象が多々あるように思える。自分の体感値でえこの人が落ちるのという男性とえこの人が入れるのという女性が何例かあり、独断と偏見の一つとして就職の逆差別(能力で採用されるべき)みたいなものがあると思っている。もちろんサンプル数が少ない・自分の人を見る目がない・そう思いたいだけなところもあると思うが、同年代にも同様の認識を持つ男女がいるので相応の自信を持った偏見である。ここでその状況が自分の得であることを認識し、利用してやったわがはははという女性はいいおんなだなと思う。一方で自分の実力で〜とかそれをふまえても男女平等〜とか言われると左スワイプしてしまう

Tips
だいたいこういう系の男女平等・女性の社会進出を唱える系の女性は欧米の政治学とかをかじっていたりするので、仕事における男女の不平等がある中で高学歴就活では逆差別(女性が優遇されている)が起きている話を引き合いに出し、アメリカで貧しい白人が優遇された黒人よりも社会階層が下になりフラストレーション溜まってるよね。トランプ政権ができた一要因だよね。って話とかをするとポイントが上がって抱ける。

Appendix

他責思考の深さについて

100円玉を一つ持って果物屋さんに行く。りんごとオレンジが食べたいけど、どちらも100円で両方同時に買えない。

そこで現実(トレードオフ)の状況を踏まえて
A.自責思考:どちらかを選んでから、正義の実現のやり方を考える
B.他責思考:怒る

他責思考の型(深さ)
①非合理:ポケットには100円しかないけど、200円のものが買えるはず
②ユートピア志向:100円で200円のものが買える世界がどこかにある
③他罰性:100円のものを200円で売る果物屋は間違っている
と考えるパターンが深くなっていく。

相手がどの段階までdiveするタイプかを見極める。
自分がどこまで堕ちているかを振り返る。

正義を考えることと正義を行使することはぜんぜん違う

すべての人に正義の考えを持つ自由・権利・力はあるけれど、その正義を行使・実現・他者を動かす力はない。強者にのみその権利がある
例:デート代を出さざるを得ないのは異性関係における男の相対的な弱さ(≒女の強さ・女の正義が実現できる)

恋愛において、男性が正義は行使しずらい。
仕事において、女性の正義は行使しずらい。
正義に対する考え方として、自責思考になれるか(なれないなら人とか関わるべきじゃない)


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