スポーツテック カオスマップ 2023.ver
どうも。株式会社Aestaのなついです。弊社はウェルネス流通ブランド「Olakina」を立ち上げ、貿易事業に進出しました。また、フィットネス総合メディアである株式会社クラブビジネスジャパンの経営・営業コンサルとして業務を受託しております。
さて、今年もスポーツ×テクノロジーのサービスを全部で200個、カオスマップというかたちでまとめました!
今年はPDF版のレポートもご用意いたしました。そちらをご希望の方は、下記より決済完了後、ダウンロードリンクを送付させていただきます。
https://checkout.square.site/buy/ZMLCDRIB2PPYFZNOGCCVEYIW
今回で4作目となります。昨年の11月にはありがたいことに、2022年のカタールW杯直前にAbema Primeニュースの「スポーツテック特集」へスポーツテックカオスマップと共に出演させていただきました。下記からその様子をご覧いただけます。
カオスマップとは
「特定の業界に絞ってサービスや商品を提供する事業者をカテゴライズし、1枚の画像に見やすくまとめたもの」です。これを見れば、現在どのようなサービスやプレーヤーが世の中に存在するのか一目瞭然になります。
「カオスマップ無料公開」まで読み進めていただくと、私が作成したカオスマップを見られます。
ちなみに、過去に作成したスポーツテックカオスマップおよびレポートはこちらからご覧いただけます。
カオスマップの作成方法に興味がある方はこちらを参考にしてください。
こんな方に読んでほしい
私が考えるなかで、このような方々の情報収集にお役立ちできるという候補を10個挙げました。
スポーツテック領域は高い成長性を誇る市場です。アメリカでは毎年19.4%の成長が見込まれ、2030年までにスポーツテックの市場規模は551億4000万ドルに到達すると試算されています。
出典:Sports Technology Market Size, Share & Trends Report, 2030 (grandviewresearch.com)
皆さんの好きなスポーツとテクノロジーの融合で、どのようなサービスが生まれているのか、私のレポートでぜひチェックしてみてください。
マクロ的な流れを詳しく知りたい方には、スポーツ庁と経済産業省が取りまとめている「スポーツDXレポート」をオススメしております。お時間があるときに読んでみてください。どちらも併せて参照することで、理解がより深まりやすいと思います。
購入によるメリット
この記事をご購入いただくことで、国内外のスポーツ×テクノロジーの領域のサービスを1つのコンテンツのみで網羅することができます。
昨年に引き続きNTTデータ経営研究所様からも情報提供を賜りつつ、過去調べたものを含めれば1,500以上のサービスをチェックしたうえで、国内外の200サービスを厳選しております。
そしてカオスマップを眺めるだけでは得られない各サービスの概要をレポート形式でまとめているので、情報収集の時間を圧倒的に短縮することができます。その代わり、私は今年も100時間くらい作成に時間を要しています笑
購入者の声
そのほか、スポーツ庁関連のプロジェクトに携わられている方、アメリカ大手テック企業の新規事業ご担当者様などにご購入いただき、好評いただいております。
販売方針
今回はより多くの方々に見ていただきたいので、例年4,980円で販売していたところを、約40%OFFの
2,980円
にしたいと思います。この機会にぜひご購入いただき、スポーツテックサービスの情報収集に役立てていただければと思います。
また、今回で一旦スポーツテックカオスマップの作成を終了したいと思っています。理由は「終わりに」の部分に記載しております。それではいよいよ、私が作成したカオスマップを公開いたします。
カオスマップ無料公開
お待たせ致しました。こちらが「スポーツテックカオスマップ2023.ver」になります。皆さんの感想などお待ちしております。このサービスも追加した方がいいのではないかなど、忌憚なきご意見もお待ちしております。
大きなカテゴリとして、左半分がフィットネス寄りのサービス、右半分がスポーツ寄りのサービスとなるように今回もなるべく分けました。
それでは、サービスの解説に移ります。最初の10サービスは無料で公開しております。
※今年も10万文字を超える大作となりました。非常にボリュームの大きいコンテンツになっておりますので、PCでの閲覧を推奨しております。
繰り返しになりますが、今年はPDF版のレポートもご用意いたしました。そちらをご希望の方は、下記より決済完了後、ダウンロードリンクを送付させていただきます。
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はじめに
カオスマップに掲載されているサービスを全部で15種類(小カテゴリ含めると28種類)にカテゴライズし、200サービスを1つずつ紹介していきます。掲載の順番としては、各カテゴリの中でアルファベット順、あいうえお順を基本としております。カオスマップの掲載順とは異なりますので、ご了承ください。
また、カテゴリ分けについてですが、複数のカテゴリにあてはまるサービスの場合は、一番コアとなる部分のカテゴリを優先しております。そちらは私の独断になります。
それでは、各カテゴリ、各サービスについて紹介してまいります。
1.インセンティブ
運動をすると、仮想通貨がもらえるタイプのサービスと、そのほかの特典が受けられるサービスを集めています。前者はいわゆる「Move to Earn」と呼ばれるサービスで、2022年の前半に一世を風靡しました。現在は、歩くことによって仮想通貨が得られるタイプが主流です。
しかし、アクティブユーザー数に依存するモデルであるため、一度人気に陰りが出ると、一気にモデルが崩れてしまう脆弱性が浮き彫りになったのも事実です。要するに、ユーザーとしては同じ運動量でもリターンとなる仮想通貨が減ってしまう現象が起きています。
特典が受けられるタイプについては「リワード」として、過去にもご紹介してきました。例えば、生命保険料が安くなる、クレジットカード決済にキャッシュバックがつく、健康関連商品を割引価格で購入できる、といった特典が挙げられます。直接的にお金(仮想通貨)を稼げるではない場合は、こちらにカテゴライズしています。
運動をすることでインセンティブが得られる仕組みは、運動不足という課題を解決するために個人的にもかなりいいソリューションだと思っております。ユーザーを短期的に熱狂させるのではなく、長期的に運動を持続させる仕組みづくりがカギだと思います。
1.1.Move to Earn
Dustland Runner
概要:メタバースを融合したMove to Earn型のゲーム。現実世界でランニングを行うことで、ミッションをクリアして「DOSE」という暗号通貨のトークンとNFTを報酬として得られる。貯めた報酬は、ゲームのレベルアップに使用したり、NFTのトレードに利用できる。砂漠の中を疾走する「ダストランナー」となり、盗賊やモンスターが生息する世界で、謎の密輸品を回収し、届けるミッションにチャレンジする。このゲームはロンドンのゲーム開発会社Six to Start(買収済み)が開発した「ゾンビ・ラン!(Zombies, Run!)」をベースとしている。
Fitmint
概要:歩いたり、走ったり、運動したりするだけで、暗号やNFTの形で報酬を得ることができる、インド発のMove to Earnアプリ。2022年5月にローンチし、現在はβ版のみ提供している。独自のトークンである「FITT」を発行している。屋内の運動にも対応している。仮想通貨「MATIC」を最初に購入する必要がある。あとの流れはSTEPNと似ている。先にNFTシューズを購入する点など。今後、NFTスニーカーの種類をBasic以外に増えていくかつ、ステータスも現在の「Power」「Durability」「Stamina」のほか「Comfort」も開発中。
STEP APP
概要:陸上(短距離走)世界記録保持者であるウサイン・ボルト氏がアンバサダーを務めるMove to Earnアプリ。2000万人以上の事前登録ユーザーがおり、iOSとAndroidデバイスでアプリを利用できる。2022年の夏にローンチ。実生活で完了した歩数やフィットネス目標に対して、「KCAL」というゲーム内トークンを獲得することができる。ガバナンストークンは「FITFI」。売買手数料が20%と、STEPNの6%より高い。靴を燃やすBurnという機能によってもKCALを得られ、NFTシューズが溢れかえることを防いでいる。
STEPN
概要:運動した分だけ報酬を得ることができるWeb3サービスの先駆け。まず、NFTスニーカーを購入し、屋外で歩いたり、走ったり、ジョギングしたりすることでトークンを獲得することができる。そして、獲得したトークンを外部アカウントにスワップしたり、スニーカーに再投資して、獲得能力をアップグレードしたりすることができる。2021年12月のサービス開始以来、2022年1月にはわずか1日1,500人だったアクティブユーザーが、数ヶ月で数百万人のユーザーを獲得。使用している暗号通貨は「SOL」。Solana上でも売買可能。
StepSetGo
概要:インド発のMove to Earnアプリ。事前にNFTスニーカーを買う必要はなく、屋内であれば1,000歩歩くたびに1 SSG Coinが贈呈される。屋外だと1.25SSG Coinに報酬が上がる。アプリ内の「バザー」で、パートナー企業が提供する商品の購入に利用することができる。送料以外に現金を使う必要はない。代表の義兄で元クリケット選手の Zaheer Khan氏との会話時に構想が得られた。リリースから2年足らず600万人のユーザーを獲得しており、Fitmintよりも先行している。
Sweatcoin
概要:無料から始められるMove to Earnアプリ。その代わり、ユーザーの収益性は低いが、世界にゲーミフィケーション、スウェットコインと交換できる限定オファーや商品などのマーケットプレイスで構成されている。Sweatcoin 4 Goodでは、この「SWEAT」を慈善団体に寄付することもできる。。2021年6月以来、1,300以上のブランドパートナーと協力し、ユーザーの歩数と引き換えに2億ドル相当の価値を提供し、ユーザーの歩数を平均20%増加させた。世界で1億ユーザー以上が利用しており、世界的な知名度で言えばNo.1。
1.2.リワード
Betterfly
概要:生命保険とセットになっている福利厚生プラットフォームサービス。医者の問診や、除外の条件となる既往症もなく誰でも生命保険に加入できる。従業員はウォーキング、エクササイズ、睡眠、瞑想などの毎日の健康的な習慣を行うことで、メンバーは慈善寄付や報酬と交換できる「ベターコイン」を獲得できる仕組み。フィットネスのほかに、金融教育や遠隔医療、法律カウンセリングなどが受けられる。従業員1人あたり4ドルから始められる手軽な価格設定。すでに2,500以上の企業で導入されている。Garmin、Strava、Fitbitなどとも連携が可能。
GOQii
概要:未病プラットフォーム。スマートウォッチを身に着けて、健康度に応じて「Goqii Cash」が貯まる仕組み。これでNFT を購入したり、特別なイベントやゲームモードに参加したりすることができる。また、トークンを使って、健康に特化した商品、医療サービス、保険商品を割引価格で利用することもできる。メタバースでは、自分の NFT アバターを作成することで、他のユーザと交流することができる。CITYユニオンバンクとタッグを組んで、スマートウォッチからデビットカードの支払いができるようになった。
Paceline
概要:Apple Watch、Garmin Watch、Fitbit Watchとペアリングし、アクティブ度合いに応じて特典が享受できるサービス。報酬を獲得するには、週に150分以上の運動を記録する必要がある。米国心臓協会の推奨に基づいて設定されている。主に心拍数によって運動時間を計測している。報酬の支払い元はウェルネス関連商品を販売する企業。オリジナルのクレジットカードを発行しており、そのカードを用いてウェルネス関連商品を購入すると、運動結果に応じて最大5%のキャッシュバックが貰える。(その他の商品は3%)カードの年会費は60ドル掛かる。これとブランドパートナーから収入が収益源。
Vitality
概要:「運動や健康診断などの取組みをポイント化し評価する」という仕組みを通じてリスクそのものを減らす健康プログラム。南アフリカのDiscoveryのサービスを日本で展開している。歩数や心拍数、ジムへの入会などに応じて割引が受けられる生命保険。その他、各種割引(リワード)があり。歯科検診、健康診断、ゴルフもポイントとして加算されるようになった。加入後3年が経っても歩数は平均9%増を維持している。血圧や血糖値にも改善が見られる。ポケモンGOと連携したリワードの提供も開始。
2.コネクティッドフィットネス
コネクティッドフィットネスとは、トレッドミルやバイクマシン、ローイングマシンといったハードウェアを自宅にまず購入し、その後はそのマシンのモニターもしくはアプリ、コネクティッドされたテレビなどを通してフィットネスコンテンツをサブスクリプションで楽しむものです。
コロナの収束、競合の増加などで先行者であるPelotonの失速が鮮明ではあります。Amazonでの販路を追加したり、CEOが交代したり、試行錯誤が続いている状況です。
Pelotonを含め競合各社もハードウェアの価格を変更したり、新しいハードウェアを追加したり、人員整理などに動いています。一方で新興企業は積極的に資金調達をしています。ついにピラティスのリフォーマーがコネクティッドフィットネスとして製品化した新しいタイプのデバイスも登場しています。
今回は、バイク型、ウェイトトレーニング型、その他の3つにカテゴライズしています。その他には、ミラー型、ローイングマシン型、クライミングマシン型などが含まれています。
2.1.バイク
MOUV Tiltbike
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