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夢の階段 第二話

第二話

「ところで、この時間に来たとゆうことは?」
小さなアマテラスが、そう!
と、地団駄を踏みながら 
「つーちゃんの辞書借りに来たわよ」
「ま、そんなことだと」と、ツクヨミ様は呆れ顔
アカシックレコードこと、地獄の閻魔帳は地獄にしかないからね。
「では、さっさと仕事場に」と、言いつつ皆で月の中に潜っていきます。
月の中は地下しかありません。何階も何回層も、連なり、重なり、とても複雑な迷路になっています。複雑な五叉路、七叉路になる度に、ツクヨミとコヨミが祈りを捧げ、舞を舞います。そうすると、一つだけポウッと光る道があります。光る道を進みながら「それで今回はどうしましたか?」とツクヨミが聞くと、
「気がついてない?お母さんと連絡が取れなくなってしまって」「ああ、いつもの気まぐれですか?お父さんとの喧嘩ですか?」「その、、お父さんに聞いたら。両方じゃないかって」じわっと、アマテラスの目から大粒の涙が零れます。キュッと手を握りしめ、涙を堪えようとしますが、、男の子がそっとアマテラスの頭をぽんぽんし、抱きしめるとうわーーーーーっと、泣き出してしまいます「お母さん、また、居なくなっちゃづだ・・・」わーーーっと。大きな声が洞窟に反響します。ツクヨミも困ったな、とゆー顔をして「あーちゃんはお母さん大好きだもんね。いつものことですが」コヨミも困った顔をしていますが、それはナミのことではなくアマテラスが泣いていることについてです。義母さんのことについてはツクヨミ同様、いつものこととゆー徒労感と、義父さん、また喧嘩かなーと心配はしています。
しばらくアマテラスが泣き止むのを待っていると、スマホが鳴ります「ツクヨミか」「あ、父さん!」なんと。ナギからです「アマテラスのことよろしく頼む!」「母さんの心配はしないのですね」と、ツクヨミが脱力すると「いや、言い過ぎてしまった」と謝ります。これはとても珍しいことです「どうしたのですか?」と、ツクヨミが聞くと「いや、目玉焼きは塩か醤油かで」「あぁぁ、また、そんなことで」「いや、大事な問題だぞ。初のおめざに食べたのは醤油の目玉焼きか、海の塩で作った目玉焼きかで喧嘩してしまった」「塩では?」「うむ、塩だ」「母さんは?」「醤油だと」はー、仕方の無い母さんだ。アマテラスはまだ涙目です
仕方の無い父さん、母さんです。アマテラスは振り回され過ぎ。

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