萩原裕太

衣料品ブランド「A f a f e e l」の衣服デザイナー、元理学療法士です。 衣服…

萩原裕太

衣料品ブランド「A f a f e e l」の衣服デザイナー、元理学療法士です。 衣服が造られる過程(ルーツ)を大切にしておりデザイン、生地、制作工程をなるべくオープンに発信していきます。まだまだ未熟者ですがよろしくお願い致します。 Instagram:afafeel.jp

最近の記事

  • 固定された記事

僕の「こと」

最初に何を記載すればいいか考えもなしにnoteを立ち上げました。 誰が見てくれるわけでもない、 期待しているわけでもない、 でも伝えたい、知ってほしいと言う欲望のままに… この2023年7月9日20:35の時間を忘れないようにしたい。 最初の想いも振り返りながら書いていきます。 僕は2022年11月1日よりアパレルブランド「 A f a f e e l 」をスタートさせました。「機能的なデザインの先へ」と言うコンセプトで衣服のデザインから作成まで行なっています。 僕が始め

    • デニムパンツと母親

      去年の6月頃にお世話になっている工場の岡山デニム(B反)で5PKパンツを作りました。 久ぶりに袋から出して見てみると糸調子が取れてなかったり、ステッチが均等ではなかったりなど色々見られて6月の自分に喝を入れたい気持ちになりました。笑 いい意味で言えば精密でないからこその愛おしさもありました。 なぜパンツの話になったか 今年3月帰省するタイミングで親にプレゼントしたからです。僕が初めて厚みのあるデニム生地で作ったパンツ。 サイズはSとLの2着を作成。 作成時間は当時の日記帳

      • 「好き」と「楽しい」の違い

        先日、地元の友人が出張で東京におり、 ご飯を食べに行きました。 地元へ帰った際には声を掛けたりする仲の良い友人。(仮にSとします) Sは結婚して奥さんと2人の子供がいます。 歳が同じで高校からの付き合いもあり、 今のことから過去・未来のことまで色々と話します。 その中でSから S「これからの目標とかあるん?」 僕「今の仕事(好きなこと)だけでご飯が食べて行けたら幸せなんやけどね。」 「でも服を作る工程全てが楽しい訳じゃなくて、大変なことも多いんよね。デザインだけで食べて行け

        • 新メンバー その名も..

          あれは去年の寒くなってきた秋10月頃、工場に勤めてミシンにも触らせてもらえたりもあり、色々な縫製があることを知りました。 その中で欲しいな。いいなー。と思ったのが、 インターロック カバーステッチ チェーンステッチ です。 *縫い方の名称です。 やはり縫製するパーツにより、この縫い方が良いなどが出てくる訳なのです。 なぜこの縫い方なのか?省略 そしてたまたま近所のミシン屋へ行ったら、上記が可能な複合機を発見してしまった。 その名は「縫希星」!! 正直なところ、複合機には抵

        • 固定された記事

        僕の「こと」

          あなた からみた わたし

          あなたをずっと見ている 日の出と共に灯りがつき コーヒーの匂いが外からでもわかる あなたをずっと見ている ミシン音が聞こえて しばらくして寝静まったかのように音が消える そして外へ出てきて背伸びをしている 隙だらけなあなた 2時間置きに部屋の外に出てタバコを吹かす 本当に隙だらけなあなた 足元から唇で触れてみるが 全く気付く様子がない 音を立てても 周りをウロウロしても 気付いてくれない やっとあなたが気付いたときには わたしの唇で触れた場所は膨れてかゆくなる いつも

          あなた からみた わたし

          第3回 誕生日とワンピース

          先日、母が誕生日だったのでワンピースを作りプレゼントしました。 僕が服作りを勉強し始めて、今回で3回目のワンピース。 僕が夜間服飾学校へ通い服を作るようになり、一番初めにプレゼントを送ったのは母親です。あの頃は夏休みを利用し、親の誕生日にびっくりさせようと息巻いていました。完成し発送し、やり切った優越感と自己満足に終わっていました。 がしかし、帰省した際に母親から一言。 母「ワンピースありがとうね。でもこれ着られないんだけど…」 僕「えっ!?…」 2~3秒ほど思考停止。

          第3回 誕生日とワンピース

          納得できるもの

          アパレルには川上〜川下という業界用語があります。 川上→生地や糸の原料の生産・調達(繊維・生地メーカー) 川中→商品の製造 川下→出来上がった商品を仕入れて販売するショップ 僕は川上や川中の現場を経験したくてあちこち探していました。 理由としては、工場の現場を知りたい、自分に活かせることが見つかるかもしれないという単純な理由からでした。やはり職人技が必要な世界のため、なかなか雇ってもらえるところはなく… ですが2023年3月下旬よりサンプル縫製工場の生産管理補助として勤務

          納得できるもの

          自分を作る大切なひとつ

          僕は毎朝読書をする習慣があるのですが、今日から読み始めた本 「おめかしの引力」著:川上未映子さん まだ28ページしか読んでいませんが無性にnoteを開きたくたくなったのでタイトルに任せて記載してみます。 「おめかし」いわゆるおしゃれは僕をつくる上で大切なひとつとなっています。 (自分がおしゃれかどうかはさておき・・・) その日の気分や体調、気温、季節などに影響されて纏う服も変わって、その日のご飯の献立を決めるかのごとく生きることに必須な要素となっています。 誰とどこに行く

          自分を作る大切なひとつ

          失敗から得る大きな経験

          誰でも1度は経験する失敗。 ミスはやりたくてやっているわけではなくて、やってしまうと落ち込みもあります。 だけど失敗して得られるものは大切で自分の糧になることは間違いありません。 失敗することで忘れ難い経験として蓄積されて作品へ還元されていきます。 衣服ができるまでにも沢山の失敗が積み重なっています。 衣服が創られる工程として大まかに3つあります。 デザイン パターン(服の型紙) 縫製 仮縫い(トワル)ではデザイン通りにできているのか 着心地がいいか 生地、糸、縫い方に問

          失敗から得る大きな経験