視野を広げてくれた上司
まだ若かった私の、狭い視野を広げてくれた上司に出会えたことは、運が良かった。社会人時代の数年間、一緒に働いた上司は物事を冷静に見れる人であった。
私の直属のとある部下は他の店舗から異動でやってきた。その部下は私よりも年上で、前の店舗では役職にもついていたそうだ。しかし、そんな肩書きを疑うほどに仕事ぶりは雑だった。仕事の基礎中の基礎の部分であり、最初に教わるであろう部分の仕事を疎かにしていた。
そこで私は上司に相談した。
「なんで初歩的な仕事をきちんとやらないんですかね?い