本日のChatGPT & 学習理論備忘録(51) 『ジョン・ウィックの心理学』
まずはここまで。
誤って理解され説明されやすい行動分析であるが、ChatGPT 先生も大嘘をおっしゃるようだ。それっぽい用語を使うだけにタチが悪く、そこが本当に人間っぽい。
ジョン・ウィックの物語にはくわしいようで、彼のもっとも大事な「動機」を出して語るのはとてもよい。ただ、犬や車への攻撃は「強化子」ではない。「行動」の「結果」が強化子の候補になる。よって強化子はたとえば「敵の死」とかだろう。
「罰」という用語は行動分析のものだが、今は流行らないのではないか(「嫌子」「弱化子」のどれを使うか好みは分かれる)。また「リスク」「危険」が罰だと言っているが、ちょっと曖昧な概念なのでもう少し解説がほしい。しかもジョンの行動はそれで止まっていない。効き目のないものは「罰」ではない。罰という日常語の意味に引きずられた間違いである。
次は社会心理学。私自身が詳しくないのであんまり細かいツッコミを入れる気にはならないが…
概ねよさげにも思える。とくに、数多ある社会心理学の概念の中から、ポイントを絞って選んできているのが好印象。
「集団内のバイアス」の説明が、正しいのかどうかわからない。「ある犯罪組織やそのメンバーを「悪」として見る」は一見問題ないようにも思える。ただ、「集団内のバイアス」というときは、集団と集団の対立があるとき使う用語だと私は理解している。
でもジョン・ウィックって、味方はいるかもしれないけれど今や一匹狼じゃなかったっけ? この概念って、こちらが集団じゃなくても使っていいの? だれか教えて。
ChatGPT 先生はまとめる。
ま、そりゃそうだ。
学生がよく書く、もっともらしくまとめたつもりの、根本的にわかっていない、でも必死に書いたんだろうなあ、というレポートのような説明であった。
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