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本日のChatGPT & 学習理論備忘録(51) 『ジョン・ウィックの心理学』


ジョン・ウィックらは、復讐につぐ復讐で殺し合いを繰り広げます。この行動を、1.行動分析学的に 2.社会心理学的に それぞれ説明してみてください。


ChatGPT
「ジョン・ウィック」の物語は、復讐という強烈な動機に基づいています。この復讐の行動を、行動分析学的におよび社会心理学的に考察すると以下のようになります。

行動分析学的に:
行動分析学は、行動の背後にある強化子と罰を調査することで、その行動の原因となる要因を明らかにする学問です。

強化子: ジョン・ウィックの場合、彼の愛犬が攻撃されたこと、彼の愛車が盗まれたこと、そして彼の過去の生活が破壊されたことは、彼にとって非常に大きなネガティブな強化子となります。これによって、彼の復讐の動機が高まります。

罰: 一方、敵に立ち向かうことのリスクや危険は、復讐の行動に対する可能な罰となるかもしれません。しかし、ジョンの状況では、彼の過去のスキルや経験が彼の自信を持って行動することを助けており、この罰が軽減される可能性が高いです。

 まずはここまで。
 誤って理解され説明されやすい行動分析であるが、ChatGPT 先生も大嘘をおっしゃるようだ。それっぽい用語を使うだけにタチが悪く、そこが本当に人間っぽい。

 ジョン・ウィックの物語にはくわしいようで、彼のもっとも大事な「動機」を出して語るのはとてもよい。ただ、犬や車への攻撃は「強化子」ではない。「行動」の「結果」が強化子の候補になる。よって強化子はたとえば「敵の死」とかだろう。

「罰」という用語は行動分析のものだが、今は流行らないのではないか(「嫌子」「弱化子」のどれを使うか好みは分かれる)。また「リスク」「危険」が罰だと言っているが、ちょっと曖昧な概念なのでもう少し解説がほしい。しかもジョンの行動はそれで止まっていない。効き目のないものは「罰」ではない。罰という日常語の意味に引きずられた間違いである。


 次は社会心理学。私自身が詳しくないのであんまり細かいツッコミを入れる気にはならないが…

社会心理学的に:
社会心理学は、個人の思考、感情、行動が他者や社会的状況の影響をどのように受けるかを研究する学問です。

帰属理論: ジョン・ウィックは、彼に起きた不幸な出来事の原因を特定の敵や敵の組織に帰属させます。これによって彼の怒りや復讐の動機が強化されます。

集団内のバイアス: 彼の敵である犯罪組織やそのメンバーを「悪」として見ることで、ジョンは自分の行動を正当化する可能性があります。彼は自分を「善」または「正義」とみなし、敵を「悪」または「非正義」とみなすことができます。

役割の影響: ジョンの過去の役割や経験(殺し屋としての役割)は、彼の現在の行動や判断に影響を与える可能性があります。彼はその役割を再び取り入れることで、状況に適応し、復讐の道を選択します。

 概ねよさげにも思える。とくに、数多ある社会心理学の概念の中から、ポイントを絞って選んできているのが好印象。

「集団内のバイアス」の説明が、正しいのかどうかわからない。「ある犯罪組織やそのメンバーを「悪」として見る」は一見問題ないようにも思える。ただ、「集団内のバイアス」というときは、集団と集団の対立があるとき使う用語だと私は理解している。

 でもジョン・ウィックって、味方はいるかもしれないけれど今や一匹狼じゃなかったっけ? この概念って、こちらが集団じゃなくても使っていいの? だれか教えて。


 ChatGPT 先生はまとめる。

総じて、ジョン・ウィックの復讐の行動は、彼の個人的な経験や背景、そして社会的な状況や他者との関係性に強く影響されています。

 ま、そりゃそうだ。
 学生がよく書く、もっともらしくまとめたつもりの、根本的にわかっていない、でも必死に書いたんだろうなあ、というレポートのような説明であった。

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