見出し画像

マネ 〜フォリー・ベルジェールのバー〜

印象派の父と言われるエドュアール・マネ

この作品は、晩年の傑作と言われ、集大成的な作品です。

スクリーンショット 2021-11-10 8.45.39

                        (画集より)

マネ作品は とても批判が多かったのですが、この『フォリーベルジェールのバー』は好評だった作品です。

この作品をよく見てみると

*正面にいる女性が鏡に写っているのですが、その姿が右に寄っている

*遠近法を考えてみてみると、少しイビツに感じる

でも、これも計算し尽くされたものだったのです!!

この上記の2つによって

中央の女性に焦点(ピント)があってしまうように、見る側の視点を自然に中央に導く技法だというのです。すごい!!!

なんとなく、女性が浮かび上がっているように感じられますよね。

このフォリーベルジェールのバーは、今もパリにあるそうです。

これが描かれた時代(1860年代くらい)は、パリは急激な経済の発展を遂げていて、華やかな時代だったということなのですが

当時の女性たちといえば、結婚するorお針子として働くor娼婦になる・・・という選択肢しかないと言われていました。

この女性は、バーで働く娼婦だと言われています。

華やかだったこの時代において、

この女性のどこかアンニュイな表情は 女性の複雑な気持ちをものがっているように感じますよね。

マネの作品は、他にもたくさんあります。

アーティゾン美術館では、マネのコレクションも数々あります^^


芸術の秋、たくさんの作品に触れて、お気に入りを探してみてください♫


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?