このコミックに出会ったきっかけがある。星雲賞である。
アニメ版が2020年に星雲賞を受賞した。
星雲賞については詳しくは知らないのだが、SF好きの同志の方々が集まり投票をされ、より多く票を集めた作品が受賞をする、そういう賞なのだそうだ。
なんとなく、星雲賞を信用している。
星雲賞を受賞した作品は、文芸、メディア作品問わずどれも面白い。

私はSFは好きだがその道の通とは言えない。完全ににわかＳＦ読みである。
ちょっとだけ、ミステリも好きだ。
そのようなアンテナの人間が、「彼方のアストラ」をとても好きだ。

「彼方のアストラ」が好きな理由

「彼方のアストラ」が好きな理由はいくつもある。
とても面白いこと、これが第一の理由ではあるがこんな文言ではとてもではないがこの作品の良さを伝えきる言葉にはならない。
この作品はSFでありミステリであり、謎と冒険に満ちながら、青春やスリルや愛とか友情とか根性とか…そういう熱い感情を起こす何らかの熱源があり…！
驚くべきは、ジャンプコミックスとしてたったの5巻で完結しておきながら、全ての風呂敷をたたんで物語を完結させているその点において、他の作品では味わえない奇跡のような読後体験を産んでくれる。
そのように凝縮された作品の中に、いくつもの驚きと感動がある。
そういう点が好きである。

「彼方のアストラ」を読め！または観て！

この作品には1点、とても難しい点がある。
だれかに紹介したいと思っても、ちょっとでも内容に触れると何をとってもネタバレになってしまうことである。
だって5巻でカンペキに完結しているのですもの。凝縮されすぎ。。
「彼方のアストラ」が好きではあるが、好きなエピソードや場面もいくつもあるけどそれダダ洩れにしてしまうと大変重要なネタバレになってしまいますもの！
好きだけど、語れない、ツラい…そんな作品です。

でももし身近に「彼方のアストラ」経験者がいたら、暑苦しくどのシーンが好きか、どれだけ「彼方のアストラ」が好きか、好きな登場人物は誰か、あのシーンでどれだけヒヤヒヤしたか、語り明かしたいと思う。
そんな作品です。

だから、「彼方のアストラ」をぜひお読みください！！！！！