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ブータンのお祭り・マラソン・ラフティング体験記

タイトルだけで盛りだくさん。

ブータンの首都ティンプー県のお隣、プナカ県へ3日間行ってまいりました!
たまたま最高の日程だったため詰め込みに詰め込んだ3日間のプナカ旅行記。

今回の主目的はプナカで行われる
Bhutan International Marathon!!

ブータンに派遣されている隊員、すごくアクティブな方が多くて、こんなのありますよ!っていうイベントをたくさん教えてくれる。

マラソンは人生初体験だったのだが、

◎コースが山下りで下り坂ベース
→お、楽そう??

◎ハーフフルともに制限時間が7時間
→ハーフ、15分/kmで歩いてもいけるやん

◎前日までプナカツェチュがある
→ツェチュとは、ブータン各地域でそれぞれ年一で行われるお祭り。ツェチュ巡りはブータン来る前からのやりたいことだった

という好条件が重なり、気がついたら活動先にお休みの手続きを行い、ホテルの予約をし、マラソンの登録を行なっていた。

練習をするべきなのはわかっていたのだけど、結局一度も走っていない。

今回の日本人参加者は8名。
プナカ、ティンプー、パロ、ハという4つの県から隊員が集まるのも、遠足のようで楽しみの一つだった。

プナカ初日、ツェチュ

朝9:00に長距離タクシー乗り場に集合し、タクシーの運転手さんと交渉などをしつつプナカへ!

ティンプーからプナカへ!


ブータンは山だらけで、どこに行くにも峠越えが必要となってくる。
プナカとティンプーの間にはドチュラ(ラが峠の意)という峠を越える。
タクシーは出発してからひたすら山道。
ドチュラに着いたところで、運ちゃんに一旦止めて!ってお願いして少し観光。

ドチュラにあるたくさんのチョルテン


ここで道中安全の祈願をする。
ブータン隊員、何も言わなくてもそういう場所では時計回りに歩き出す。
これすごいと思う。お堂の周りも、マニ車を回すのも、全部時計回りが鉄則。
全員私よりブータン歴長いのだが、ムーブメントがナチュラルすぎて面白くなってしまう。

道中ヤクを見られないかなと話していたのだが、猿、牛、馬、犬、鳥しかいなかった。
鬼退治には余裕で行けそう。

プナカまでティンプーからきっかり2時間。
到着したらマラソンの事前登録を済ませる。

そしてホテルにチェックインし、民族衣装に着替えてプナカツェチュの会場であるプナカゾンへ!

ゾンは、官公庁と仏教施設の役割を果たしているところ。
プナカゾンにはブータン建国の祖、シャブドゥンのご遺体も祀られているらしい。

ブータン建築の最高峰といわれるだけあり、
大きくて精巧で、感動する


中庭?のようなところに入るとツェチュの熱気がすごい。

アツァラという道化が進行役になって、
盛り上げている。(左から2番目の赤いお面)
動物の仮面をつけて踊る踊り。
ちょくちょく息が合わないところも
またブータンらしい

プナカゾンの中も入ってお参りできて、素晴らしかった。(ゾン内は撮影禁止)

そのあとまたタウンに戻り、サブジマーケット(野菜市場)へ寄り道。
プナカは標高がティンプーよりも低く、3月でも日中は半袖でも過ごせる暖かさ。
その気候ゆえにティンプーとは違う果物もたくさん売っていた。

見たことないデカレモン。
匂いはちゃんとレモン。
見たことないフルーツ。
りんごの甘さを控えめにしたようなもの。
美味しかったのでみんなの朝ごはんになった。


暖かいが故に、市場のハエの量もティンプーとは比較にならないくらいいた。

そんな感じで満喫し、夜はブータン料理を食べに。

ホテルのレストランなんだけど、
ここ超美味しかった!


ブータン料理と言えども、レストランそれぞれ味付けは違っていて、このお店はティンプーのお店と比べてもすごく美味しいお店だと感じた。

お米は赤米!
おかずをたくさん頼んで、
みんなで取り分けていく。

決起集会を終え、早め解散し、それぞれ翌日に備える。

泊まったホテルがブータン3つ星なんだけど、とても良いホテルだった!

お部屋広いしリバービュー癒される

タオルやシャンプー、お水やインスタントコーヒー紅茶も付いていて、快適ステイ。
1泊1500Nu(2500円ほど)+税なので大満足。

2日目、マラソン当日


朝はフルマラソンは5:45集合、
ハーフマラソンは6:45集合。

日本人は1人だけフルに出場だったので、見送ることもできず残りのみんなで専用バスに揺られハーフのスタート地点へ。

スタート地点ではUma Resort(5つ星ホテル)が
フードやドリンクを用意してくれている。
Shamdrayというジンジャー混ぜご飯。
美味しかったけど完食はできずわんこの餌に
簡易トイレ。溢れ出すドラえもん感。

スタートはフル、ハーフともに8:00。
ハーフは100人くらい出場者がいたので、カウントダウンしてスタートを迎えた。
5,4,3,2,パン!ってピストルの音が鳴って、みんな、えええ!!って言いながら走り出す。

コースはUma Resortがある山の中腹から、山を下って、3つの橋を渡りながらプナカをぐるっと周り、昨日ツェチュを見たプナカゾンがゴール。

以下、トラップだらけのコース紹介

道路は牛や馬が優先
結構溝の間が開いているトラップ。
せめて板を敷いて欲しい。
ハイキング道。走ったら足挫いちゃう。
ブータン1長い吊り橋。
走ると揺れるので高所恐怖症の人には辛いはず
給水は5キロごとくらいにある。
水、バナナ、コーラ、アップルジュースなどを
ボランティアの子供たちが手渡してくれる。


給水所や沿道での学生たちの応援が本当にありがたくて、子供たちの前だけでは走らないとと思って頑張った。

日本人ってわかるみたいで、
「頑張れ!」と日本語でエールをくれたり、
「Do your best!」とか、「You can do it.」とかのほかに、「You are beautiful!」とかいう謎の応援もあった。
「カディンチェ!(ありがとう)」と言いながらハイタッチしながら走り、子供が見えなくなった途端歩く。というのを繰り返す。

フィニッシュ門!!

そしてなんとかゴール!!!

完走ならぬ、完歩を遂げました。
記録は2時間36分33秒。

完走証は、ダウンロード式

初めてのマラソンにしては上出来だったのでは。
完走賞のメダルをもらい、軽食やジュースを楽しむ。

ポコラ(かき揚げのようなもの)や、
サンドイッチ、コーヒー、ミルクティーなどが
用意されている
怪しい色のジュース、ポテチ、バナナ、ポテチ

そしてマッサージのサービス。
練習不足がたたり、下半身ズタボロだったのでありがたい。

マッサージのサービスもある。
激痛すぎてキレそうになった。

選手同士でおつかれ言い合ったり、一緒に写真を撮ったり、どこから来たの?また次の大会で会おうねなどと話して、すごくいい大会だった。

夜は日本人全員でピザを食べながらお疲れ様会をし、また早めに解散して翌日に備える。

帰ったらお部屋掃除も入っていて、またホテルに感動した。(ブータン来てから感動の基準が下がっている)

3日目、ラフティング

3日目はホテルで朝食をお願いして、優雅な朝ごはん。

フルーツ、パン、卵、ドリンク

と思ってたけど、朝ごはんはすごく大したことなかった。
これで約750円。次は絶対頼まない。


最終日のメインは、プナカ在住の先輩隊員がすべて計画してくれたラフティング!


プナカにはポチュ(男川)とモチュ(女川)が流れ、それがプナカゾンのあたりで合流する。

今回のラフティングはそのモチュを下るコース。

朝10時開始とのことだったが、着いてから5分待ってと言われ、15分待ってボートが完成。

頼んだよ、ボート
濡れてもいい格好では来たけど、
貸してくれるって言うから上下借りた。
気分はピカチュウ


時々ボートを漕いだり、ゆっくり景色を見たり、たまに水しぶきを浴びながら下っていく。

羊の大群も見れた。(ヤギも混ざっている。)

先代の王様が未年生まれだから、羊をたくさん送ってもらったらしい。

じゃあ卯年生まれならうさぎもらえるの?って聞いたらそれはないらしい。
ドラゴン無理じゃんって盛り上がった。

今は乾季なので、川の水が少なく、安全にゆったり楽しめるラフティングだった。

これは癒されるしすっごくおすすめ!!
もう一回言う。
すっごくおすすめ!!
ディズニーランドみたい!!(ジャングルクルーズとかそっち系)

雨季になると、増水してスリリングなラフティングを楽しめるらしい。泳いだりとか。
それもそれで楽しそうなので、次回は雨季にまた来たいと思う。

ラフティングを終えて、また初日夜に行ったブータン料理を食べてから、タクシーに乗って帰ってきた。

乗客6人乗れる!荷物は上。
プナカ名物メクー
(丸くて中が空洞のお煎餅みたいな、写真右側)
と、太ったバナナを買って帰った。

この太ったバナナ、ぬちゃぬちゃで甘くて美味しいんだけど、中にタネ入っててびっくりした。
バナナってタネあるんだ。

そんなもりもりだくさんの3日間でした。
私の足はもう使い物にならなくて、歩くのも辛い。
もともと扁平足なので、久しぶりに走ってとんでもない刺激が足底に来たみたい。
理学療法士で良かった、綿を丸めて土踏まずに仕込んで現在仕事をしています。
さて何日で回復するか、楽しみです。(現在マラソン後4日経過、だいぶ治ってきました。)

活動もしつつ、こうやっていろんな人と関わりながらコミュニティを広げていきたいな!と思う今日このごろ。

次は5月のパロマラソン!(まだやるんかい。笑)
2時間30分は切ろう。というのが目標。

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