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読書するワケをやっと知れた。

  僕は趣味が読書なのだが、読書ってなんのためにしてるの?とよく聞かれることがある。そんなこと考えたこともなかったし、そこまで正直大した理由もなく、好きだから、新しいことを知りたいから、面白いから。この程度の答え方しかできなかった。

 もっとみんなに本を読んでもらいたいと思うが故に、この程度の言葉しか言えなくて、読書の魅力を全く伝えきれない自分に嫌気がしていた。


 そん時に、先日読んだ Fさんの”いつか別れるでもそれは今日ではない” という本に、読書する意味について書かれていて、僕の中で衝撃とこれが答えだ!という思いになった言葉が、
”本を読むのは頭が良くなるからではなく、頭が悪くてもいいと思わせてくれるから”
この言葉が全てのような気がしている。

 自分自身、本を読めば読むほど、頭がよくなっていっているという感覚があった。しかしこの言葉を知ってからはむしろ、逆だったのでは?と思うようになった。

 僕自身も頭が良くないといい人生を送れない、幸せになれないのではないかという固定概念みたいなものがあった。そのせいで、必要だと思うことばかりに時間を割き、資格などの勉強に大きな時間を割いてきた。それが幸せに近づくためだと思っていたからだ。でもそんな毎日を送っていたからなのかストレスで体を壊してしまった。幸せになりたくて頑張ったら、不幸になった。皮肉にもこれが現実。

 療養中に大量の本を読んでいくうちに、読書にハマり、あることに気がついた。本を読めば読むほど自分がどんどん変化していっているということに。劣等感や嫉妬みたいなものが減っていき、自分に自信がついてきた。療養中は勉強もほとんどしてない、バイトもしていないからお金も減っている、それなのに幸福度だけは増えている実感があった。


この経験をしたからこそ、先ほど述べた
本を読むのは頭が良くなるからではなく、頭が悪くてもいいと思わせてくれるから”という言葉が自分の中で胸に突き刺さった。

 たくさんの人の考え方に触れることで自分の考えがいかに狭くて、浅いものなのかを突きつけてくれる。そしてそのおかげで、自分の中の劣等感が本当にちっぽけなものに見えてくる。無理して自分を創りあげなくてもいいんだと思わせてくれる。


 僕はこれからも読書をし続けると思う。頭を良くして人生を豊かにしたいからではなく、頭の悪い僕でもこの世界で心体ともに豊かに暮らしていくために。

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