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電子書籍と紙書籍に対する雑感

こんにちわ。アヒルです。電子書籍についての雑感を書きます。

(おそらくは)大抵の本好きの人と同じく、自分も紙書籍派でした。体になじんだ本好きの血からして、電子書籍は受けつけない。読書は(ページをめくる快感を含めて)体験だ。電子書籍は読書じゃなくて情報の点滴みたいなものでしょと思っていました。

とはいえ、最近の趨勢を受けて、i‐phoneにkindleを入れて以来、自分も電子書籍を使うようになり、現在は50:50から電子書籍に寄ってきた感があります。使うにつれて、その良さが身に染みて分かってきました。

電子書籍の利便性は、段々と紙書籍の優位点を超えてきたかなという気がしてきています。今回はその理由を三つ、①環境、②利便性、③可能性という観点から分析してみようと思います。

環境について

当たり前すぎるくらいですが、電子書籍は(使う電力が再生エネだとなおベターだと思いますが)環境にとてもやさしいです。紙書籍と違い、貴重な木々を伐採して紙を生産するというプロセスをさしはさむ必要がありません。とてもクリーンです。電子書籍はこの点で完全に紙書籍を上回っています。

とはいえ、紙書籍の魅力はその外観も含めてです。美しい装丁は、一種のアートです。それを踏まえると、どちらかというと高級絵画と同じで、紙書籍はこれからインテリアになっていくような予感がしています。現在でも、自宅に本を集めて悦に浸る読書家がいるように、古びた本は見た目だけで我々をワクワクさせます。電子書籍にそれはありません。ただその趣向は犠牲になる環境(樹木)ありきです。だからやめろとは全く思いませんが、ステーキと同じく、紙書籍の購入は、これからは高級な趣味になるのかなという気がします。

利便性について

紙書籍のデメリットは、なんといっても場所を取ることです。自宅にある分にはいいのですが、これの一番たちが悪いのは、外に持って行って読書するとき、あるいは勉強するときです。重い、肩がこる、これだけで立派なストレスです。

電子書籍にはそれはありません。外に持って行っても特に場所を取ることはなく、パソコンかタブレット一台持っていけばほしいものは全て手の中です。これは素晴らしい。勉強するときのメリットとしてテキストに情報を集約するときには紙書籍の方が向いていると思うかもしれませんが、最近の電子書籍では、メモを挟んだり、マーカーを引けたりできます。当然その(マーカーやメモの)代金も浮きます。これもよい。コストパフォーマンスが段違いです。

可能性について

最後に、可能性について書きます。電子書籍は紙書籍と違い、プラットフォームがネットにつながっているため、読者に様々な体験を提供できる可能性があります。また、読書をしない人は大多数だと思いますが、ネットを使わない人々は世の中にほとんどいません。そういった人々に、電子書籍はブログのような気楽さで素晴らしい情報(書籍)を届けることができます。

これから電子書籍がますます普及するにつれて、紙の書籍との競合が考えられますが、両者は共存できるものです。将来的には紙書籍は、たまに買う(自分にとっての記念となる本を購入する際のような)高級品となり、電子書籍が一般的になると思います。

終わりに

恐らく書店の数は減り、読書は電子書籍が中心になっていくでしょうが、それでも読書は残るでしょう。人間の知的好奇心がある限り、読書という媒体は消えることがありません。電子書籍と紙書籍の両方を楽しめると素晴らしいですね。


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