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文系大学院生を採用するか迷っている人事の人へ

こんにちは!あほちゃんです。
文系大学院前期課程のみんな、就活してますか?
大学教員になるつもりのない院生にとって最も気が重いもの、それが就職活動です(学部生のみんなも同じことを思っていると思います)。

そんな文系院生ですが、就活で不利と言われることが多いです。
理系の院卒に比べて仕事に直接活用できる研究をしていない(諸説あり且つ学部によります)、ワンチャン先輩より年上だから新人研修やりづらい、院卒ってとりあえず給料高めに設定してるけど文系に関してはぶっちゃけ給料に見合う働きしてくれるかどうかわからん、などがその理由に挙げられるようです。
この「就活で不利なんじゃね?」というイメージというか事実は割と勉学に意欲的な文系学生が大学院への進学を選ばない原因の一つでもあり(実際私の友人の私の数億倍頭が良い女の子は、大学院と就活を秤にかけて「大学院に行くと就職できなさそうだから……」と就職を選んでいました)、けっこう由々しき事態です。
そこで今回は、人事の方に向けて文系大学院生は割と使えるということをアピールして、文系院生就活市場を活性化させていこうかなと思っております。何言ってんのかわかんねえな

文系院生が使える理由その① とにかくめちゃくちゃ文章を読めるし書ける

文系院生の学生生活は文章とともにあるといっても過言ではありません。論文や課題はもちろん教授へのメール、学会への連絡、大体の大学院では院内で同人誌(エッチなやつじゃなくて、学生の論文をまとめた冊子です)を出しているためそれ関係で出版社とやりとり、自分の意見をまとめるのも他人に意見を伝えるのも得意ですしビジネスメールはもはや指が勝手に動きだすレベルで打ちまくっています。院生は周りから思われているより外部との接点が多いのです。
あと、複数の長い文章をひとつの流れとして掴み取り問題なく理解できるというのも文系院生の強みだと思います。研究内容にもよりますがA文献とB文献に共通点を見つけまくるだけの作業に従事している大学院生も多いことですし文献に関する分析力、情報精査力は大学院で最も伸びるスキルのひとつではないでしょうか。


文系院生が使える理由その② 割と協調生がある

文系の大学院生は、常に「こだわり強そう」「変人っぽい」「自分の世界だけにひたってそう」「他人に合わせて自分を変えるってことをしなさそう」という偏見に晒されています。
実際私も「大学院に行くほどなんだからよっぽど勉強が好きなのね、変わってるわね」みたいなことを結構言われました。勉強が好きなわけではないんだけどな

しかしながら、院生のこだわりの強さや自分の世界観というのはあくまでも自分の論文にのみ発揮されるものであって、大学院での生活中はほとんどといっていいほど他人と協力しながら生活しています。
先述の通り、教授とは密にコミュニケーションをとっていかなければなりませんし、学会に参加する場合は挨拶したり質疑応答したりされたり研究内容について意見交換をしたり、となかなか濃密なやりとりをします。
同期や先輩方との交流もけして少なくはありません。特に同期は発表のスケジュール調整や質疑応答タイムの八百長事前相談をしないといけないし、場合によっては共同発表もすることになるので、チームや集団の中で生活しているという意識は文系院生にもあります。ないと思っている人がめちゃくちゃ多いんですけど別に山奥に住んでる仙人とかじゃないので、少なくとも前期課程のうちは……
というわけで、協調生がないのでは?と不安で大学院生の採用を見送ろうとしている人事の方は、一度お話ししてから決めてみてもらえると、文系院生としてとても助かります。どうですか?(必死)


文系院生が使える理由その③ 粘り強い

粘り強い文系院生と粘り強くない分会員制の見分けかたは簡単です。粘り強い文系院生は卒業できます。

修論執筆とは辛く虚しい作業です。逆境にめげずひとりで立ち上がり続ける。頑張って書いたものを教授に半分カットされ、先行研究との被りが見つかってカットされ、新規性がないと批判され、それでも絶対書き上げてやるぞ!という強い意志と計画性と熱意がないと絶対にできないことなのです。ただし院生の多くは最後の方ずっと徹夜してるので計画性に関しては一考の余地があります。
体力、精神力と粘り強さにかけては割といいセンいってる学生が多いんじゃないかなと思うんですが、どうなんでしょう?


というわけで、今回は文系院生の強みを紹介してみました。修論執筆が本格的に始まる夏までに、頑張って内定をもぎ取りましょう!
あとどうみても理系の院生を優遇する目的で院卒の給料を高めに設定してる求人を見るとぶっちゃけ文系なんで学部卒と同じ年収でいいですって思う時もあるんですけどどうなんですかね。出してくれるんならありがたくもらいますが

勉強も就活も頑張りましょう。
それではさようなら。

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