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インター校の宿題【小6パッションプロジェクト:AIアートxメタバースミュージアム】

インターの小学校の宿題の良いところは、子どもたちが自分の興味やパッションをベースに、「自分で課題を選べる」「自分で何をするかを決められる」その自由と裁量があるところだと思う。

インターでは毎学期、2か月くらいかけてじっくり取り組むプロジェクトワークがあるがそれも同様だ。一人でじっくり取り組むタスクの時もあれば、チームで取り組むことを期待されるプロジェクトもある。今回、6年生の二学期のロングランのプロジェクトは、一人でじっくり取り組む「パッションプロジェクト」。自分がパッションのあるものなら何でも構わない。何をするかも、最終的な提出方法のスタイルも、全て本人が考えて決めることが期待されている。あまりにもざっくりとした課題に聞こえるかもしれないけれど、二カ月間そばで見ていて思ったのは、とても楽しそうだったということだ。「何をやろう?」「自分は今どんなことに興味があるかな?」「二カ月あったらじっくり調べたり作ったりしてみたいこと」、を0ベースから自分でじっくり考えて、選んで、何をどうするかを自分で決めて完成させる。

息子が決めたパッションプロジェクトは、「自分の描いたオリジナルのスケッチを、様々なタッチでAIを使ってたくさんの作品作りをし(オマージュ的な)、最終的にはメタバースのアートミュージアムを作って作品を展示する」、というものだった。息子は3歳頃からサッカーを中心にスポーツ三昧の日々ではあるものの、小さい頃から暇があれば絵を描く。絵を描くことが大好きな一方で、自分に沢山のインスピレーションをくれるAIで自分はどんな風にExploreするのか(発展させる、展開させる、探索する、みたいな意味)を試してみたいという理由だ。

息子が今回のプロジェクトでこだわった点:
1)コンテンツ作りのオリジナリティ:テキストデータからの画像生成よりも、自分で描いたオリジナルの作品をベースにAI画像を展開する。自分のオリジナリティのエッセンスを残す。
2)アウトプットの方法はライブ感のあるデジタルで完結:パワーポイントで提出してもいいが、せっかくであれば作品をライブ感ある形で発表したいので、メタバースでのミュージアム形式をとる。
3)アプリの共有を丁寧にシェアする:AI画像生成ツールを使ったことがないクラスメイト達のために、AIツールの紹介や、作る過程も丁寧に説明する。

私のスタンスはいつもと一緒:
A) 環境を整える(家の中で):本人がやりたいことがしやすくなるように環境を整える。(スケッチブック、ミスプリントの紙、クレヨン、マーカー、色鉛筆、水彩絵の具、アクリル絵の具、鉛筆は2Bー10Bまでとチャコール。Discordで使えるMidjourneyや、今回使ったDreamといったアプリなど、テキストベースや画像ベースで作品作りができる様々なAIツールが登場したので、紹介したりデバイスにアプリを落として使えるようにしておく。)
B) 環境を整える(家の外で):沢山のインスピレーションを多方面から得られるような環境を与える。(アートに触れられる機会、作品を作る機会、を作る。)
C) 受け身で助ける:具体的にここを助けてほしいと言われたら、その時はそれは全力で助ける。(こちらから積極的には立ち入らず見守る。)

息子の出来上がった作品をメタバースのミュージアムへ見に行くのに、娘も私も別アカウントを作り、それぞれの3Dアバターで出かけることにした。三人がそれぞれのラップトップを開いて、メタバースに訪れている光景はちょっと面白かった。

クラスでのプレゼンテーション用に、実際にメタバースのアートミュージアムに訪れて説明するボイスオーバーを付けたビデオを作ってYouTubeに上げるところまでやれたので、日本にいる80歳を超えるおばあちゃんにも見せることができたのも良かったと思う。

[AI 作品作りで使ったアプリ] Dream
[メタバースのアートミュージアム作りに使ったプラットフォーム] spatial
[ボイスオーバー付きのプレゼンビデオ] https://www.youtube.com/watch?v=igowsZtf6os&list=PL5UHWD8_sE-btWc4S72QZI07LIsYrUFMD