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月の狙った場所へのピンポイント着陸。果たしてSLIMは再び目を覚ますのか?

とうとう小型月着陸実証機「SLIM」の電源が切れてしまいましたね。

着陸から約2時間40分後にバッテリー残量が12%となったところで電源を切ったそうです。残念ながら機体は西向きに倒れていたようで、次の西日での日向ぼっこの時間までしばしお待ちを、ということで楽しみですね。

僕もよく出先で携帯の充電が切れてしまって、場所もわかんないし、連絡も取れなくてめちゃくちゃ不安になったことがあります。たぶん今頃SLIMも同じ気持ちなのかもしれません。

ちなみに「SLIM(スリム)」とは1月20日に世界5カ国目となる月面着陸をした日本の探査機のことです。

ところで今回の目玉は「ピンポイント」。

何と目標の地点に100mオーダの精度でピンポイントに着陸することが目標らしくて、ふーんって感じに聞こえそうなんですけど月にはGPSがないんですよ。

だから、自分の位置を確認するために、月周回衛星「かぐや」で撮影した月面画像から作成した地図とSLIM搭載の航法カメラで撮像した画像をマッチングして、SLIM自身で自分の位置を計算しているんですよねえ。スゴイですねえ。

しかも、月って結構遠くて38万kmも地球から離れているので、通信するにも電波が帰ってくるまでに往復2.6秒。うーん、高速道路を走ってる車なら80mくらい進んでしまう時間の長さなので、とてもリアルタイムの制御は出来そうもないですね。

ところでGPSって最近精度良いですね。

以前はずっとアメリカの真上を飛んでいて、そこから信号をもらっていたため誤差10mとか当たり前にあったんですが、最近はGPS衛星も日本製に置き換わってきてくれたおかげで1mくらいの範囲で収まるようになりました。

これも、日本が誇る衛星測位システム「みちびき」が4機体制で地球の周りをグルグルまわってくれているおかげです。

しかも、何と今年中には7機体制になる予定だとか。順調にいけばですが…。そうすれば驚きの1cm~1m程度の精度まで向上するそうで、いろんなところへの活用が期待出来そうです。

ドローンなんか誤差1cmの精度で飛べたら世の中大きく変わりそうですね。

ところで「西日=暑い」というイメージが強いと思いますが、太陽は一番高い位置に達する午後2時頃に日照のピークを迎えます。だから本当は暑いのはこの辺の時間帯なんですけど、夕方になると疲れていますから体に堪えるんですよね。

そのおかげで西日の間取りって敬遠されていますが、僕は結構好きなんですよね。日の当たる時間が長いから冬はあったかいし、洗濯物は乾くの早いし、あと何といっても夕日が眺められるのは一日の終わりに心豊かになって良いもんですよ。

果たしてSLIMは月の夕暮れ時にでひとときの昼寝から目を覚ますことができるのでしょうか?


今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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