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銀行の未来はやや暗い。色でいうと「夕闇色」くらい、、、

昨日、銀行の方と話していたら、

「今の銀行経営が厳しいから、新規事業に力を入れている」

そうです。確かに「人口減少」、「低金利」、「デジタル化」という三重苦を抱えているので未来は暗いですよねえ。

特に、地銀なんかは毎年再編や提携のニュースに事欠かないですからね。何年か前には、家電量販店の子会社になっちゃった銀行もあったくらいですからねえ、、、

現在も、本業赤字の地銀は14行もあって、ワースト3はこちらです。

1位 福井銀行 -12.15億円
2位 長野銀行 -8.77億円
3位 富山第一銀行 -8.54億円

東洋経済オンラインより

かなり厳しいですねえ、、、

そもそも銀行経営ってあまりにも自由度がなさすぎてしまって、「合併」しか無いんですよね。だって、お金集めて貸し出すってビジネスで、金利も手数料も商品設計もオリジナリティ出すことも難しいので、結局はくっついてスケールメリット出していくしか生き残る方法は無いと思います。

「デジタル使って新規事業を生み出せ」って言われているらしいけど、そういうところの部署の人にはほとんど人材育成くらいしか期待されていないから、「やらされ感」で来ている人が大半。

しかも、非金融ビジネスを作るんだって言ってるのに、やってることは「電子○○化」ばかり。やっぱり餅は餅屋ですね。

一方でアップル銀行は凄いですよね。預金金利は年4.15%と高水準で、窓口もない。サービス開始からわずか3ヶ月ほどで1兆円以上の預金を達成。日本に上陸したら銀行業界が無くなりそうです。

それに加えてGAFAMなどの企業はみんな、金融業界を狙っていて、Amazon銀行、Metaの国際送金、Google pay、、、いろいろありすぎて分かりません。でも一つ言えることは、みんながやろうとしていることは、

・すべての銀行手数料をゼロにする
・窓口に来なくても24時間365日使えるサービスを提供する
・金利で儲けるのでは無く、本業とのシナジーを生み出す

こんなところだと思います。そして、全てに共通して言えることは「預金量よりもデータを持つ銀行が未来を制す」ということです。

今の日本の定期預金金利は0.002%、どうやってもApple銀行には勝ち目がありません。だからと言って今日本が金利引き上げを行ったら、日本国債500兆を持っている日銀が潰れます。

でもアメリカも急に利上げするからなあ。ちょっと前、利上げの影響で債権をもってる銀行のバランスシートの価値を毀損して、一気に3行くらい潰れちゃったから怖いよなあ、、、

現在、2024年までの間にメガバンク3行で合わせて3万人超の人員減が見込まれています。実に従業員数の1/4の銀行員が失われることになります。

新たな事業の柱が加わるのが先か、AIに業務を食われるか、破壊的企業(ディスラプター)に食われるか、それとも高金利時代が再来するのか?銀行業界の未来はやや暗い、、、

そういえば、親会社のフィナンシャルグループのトップは「社長」って言うけど、子会社の銀行のトップは「頭取」ってそっちの方がいいじゃんって思うのは自分だけ?(笑)


今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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