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【感動癖✴︎6】子どもとシャガールブルーについて


子どもたちとオンラインの学習サポートで話して気づいたことがあった。

子どもとは、大人になるための過程を表すのではなく
それぞれの時に完璧な状態にある。
ただ、その瞬間をつかまえられないくらいのスピードで変容していくので
成長している、という
まるで大人を目指しているような文脈で捉えがちだが
本当はそんなことはないんじゃないか。

〜月〜日のあなた、は、どこかに行こうとしていたのではなく
そこにただ喜んで存在していたわけだし
今だってそうで、今日の私も
明日には全く同じではなくなっているのだろう。

きっとそれが生きている、ということなのだ。

ただ、私たちは過ぎ去って消えてしまったものを
「懐かしむ」ことがある。

画家のシャガールは、描いた絵を消すことができない人だった。
だから、上に重ねて重ねて描いた。
X線で観ると、名画の下に何層にも重ねられて絵が見えるのだそうだ。
そしておそらく、その絵がなければ、あのシャガールブルーは生まれなかっただろうと思う。
なんとも、素晴らしい気持ちにさせてくれる、悲しくも嬉しくも、泣きたいような、踊り出したいような気分にもなるシャガールブルーは、たくさんの経験が、時間が、集約されているのかもしれない。

子どもには戻れないけれど、そういう私になりたいな。

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