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ハーバード式Zoom授業入門


今年の1月にアメリカで出版されたものが訳されて今出版されたという、新しい取り組みがモリモリの一冊。

私自身も、五術の講座に活かせるなと思ったことがたくさんありました。学校向けですが、企業研修などでも役立つところがたくさんあります。

何より素敵なのは、Zoomだからこそできることについての言及が随所にあることです。

オフラインよりZoomの方が生徒同士のコミュニケーションが活発になることがある、ということ。

先生とは、教壇の上に立つ偉い人、ではなく、プライベートも学びも含めて人生の先輩であり、新しいことに取り組み、学んでいく姿、試行錯誤していく姿勢をナマで見せることによって、一気に生徒との距離が近くなり、生徒の方にも学ぶこと、講義に参加して一緒に創り上げていく、という貢献欲が引き出されたという話。

ただそれには、ただZoomでつなげばいい、ということではもちろんなくて、細やかな工夫がたくさん散りばめられています。

オンラインと、オフラインの時間、この本では、同期、非同期の時間をどうデザインすればいいか、オンライン疲れをしないためのプレゼンテーションの工夫等、とても丁寧にその細やかな工夫や、具体的な取り組みについても言及しており、とても丁寧な内容になっています。

訳者の先生方自身が、東洋大学でこのZoomの取り組みを実践しながら訳された、ということもあって、昨年から世界中の教育機関で同時多発的に試行錯誤された取り組みの一つのまとめでもあり、そこにこれからも取り組み続ける人々への応援歌とも言える作品。

教える人、教わる人ではなく、学び合う組織へと昇華していくためには、情報を伝える側にも、新しいものをもっと楽しむ工夫も大切で、とってもナマの、そんな様子が伝わってくる本でもあります。

Zoomの本では、Zoomオンライン革命!という田原真人さんの名著がありますが、それと合わせてこちらもぜひ。

『ハーバード式Zoom授業入門』

『Zoomオンライン革命!』




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