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トークライブのこと

 言葉を扱うのは本当に難しい。仕事上だけでなく家族や友人との日常会話でも然り。「言葉のキャッチボール」なんて言うが、そんなに簡単なもんじゃない。投げたボールをこちらが意図した正確な大きさ・形で受け取ってもらえるなんてことは絶対にない。私だってそうだ。相手が投げてきた言葉を曲解していることが多いと思う。なので面識のない人と話す時には慎重にならざるを得ない。
 それがごく稀に、ほぼこちらの意図と違わぬ形状・重量で受け取ってくれる人がいる。

 例えば遠藤麻理さん。まあ、彼女とは20年以上の付き合いによる信頼と実績があるというのも大きい。そしてもう1人が、高橋なんぐさん。なんぐさんの場合、私にとっては非常にレアケースで、面識もない、絡んだこともない、なのになぜか「絶対に大丈夫」と確信できる人だった。人間に対する警戒心は野良猫級と言われる私なのに最初から無条件に腹を見せてもいいと思えた。

 そして実際に会話してみて、やはり私の野生の嗅覚に狂いはなかった 。どんな球をどの角度から投げても100%キャッチしてくれる、しかもただ捕球するだけでなく絶妙な球を返してくれる。たまにこちらがとんでもない暴投をしても必ず拾ってれる。洞察力+話術+人柄がなせる業なんだろうな。

 今回のトークライブには感謝しかない。「いつか一緒になんかやりましょう、絶対ですよ!」なんて、この世界に多い社交辞令だと今までは右から左に受け流してきたけれど、なんぐさんはこんな形で実現してくれた。
 私は呑気にただアホヅラでぼーっとしているだけだったけれど、私の知らないところで相当な苦労があったであろうことは想像に難くない。 

平日のお忙しい中、貴重な時間を割いて来場下さったあなた、全面的に力を貸して下さったスズキショップ桜木店の植木店長、川内自動車スタッフの皆様、心地よい雰囲気づくりと運営をしてくれたNAMARAの皆様、そして高橋なんぐさんに大きな感謝を捧げます。

 なんぐさんなら、もっとビッグネームなゲストを選べただろうにと思うと申し訳なさで胸が強く痛むが、私はとても楽しかった。楽しかったんだ。


会場にて

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