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鋼のメンタル・バズカット

2020年8月12日にFacebookに投稿した文章。
3年前の夏はまだ坊主で、分子標的薬の点滴にも通っていました。

いかにも自分らしい内容だったので、ここにも残しておこうと思います。ご一読ください。


‪もう、どこに行くのも坊主で平気。‬

今日は朝から分子標的薬の点滴でした。

診察の時、主治医が目を細めて「もうウィッグも帽子もやめたんだね〜!いいじゃないですか、カッコいい!」って言ってくれて嬉しかった。
先生がガンジス川沐浴経験者だって分かってから、ますます友達感覚。(心の中では勝手に濱ちゃんって呼んでいます)
面白い先生でよかった。

術後経過の研究に協力しているので、たまに看護部教授の面談があるんだけど、今日はその先生にも「二郷さん、いきいきしてる!何かを成し遂げた目をしてますね。髪型似合う!」と褒められた。わあい。

処置室の看護師さんたちも「いいねいいね〜洒落乙〜!次会うの楽しみ〜!」って言ってくれて、きゃっきゃしました。看護師さんたちとも随分仲良くなったなぁ。わたしも明るい看護師さんたちの顔を見るのが楽しみ。

坊主頭賛辞については、みなさん半分お世辞だとは思うけれど、この短さで脱ウィッグする女性はかなり稀なようで、わたしも、思いがけなくこんな髪型になったわけですが、まあ、変わり者冥利に尽きるというものです。周囲の家族、友人も、まさかこの状態でウィッグをやめるとは思っていなかったようで、「愛ちゃんは、やっぱりちょっとアレだ」と、再認識したようです。何よりです。

街を歩いていると結構人は見てくるけど、わたしは全然平気です。

世の中、66歳で巻き毛のロン毛のマッチョなおじいさん(高見沢俊彦)だっているんだよ?そのファンが44歳で坊主の小さいおばさんで、なんか、なんていうか、収支が合うじゃん?

わたしの坊主頭を無遠慮な目でめちゃくちゃ見てくるのはほぼ

・70代以上のお爺さん
・小学生男子

です。爺さんとガキンチョは共に魂年齢が低いなぁ。

猛暑に坊主で気分いい。(早口言葉みたい)

(過去の転載ここまで)



懐かしいけれど、もう2度と経験したくない。
治療中は本当に気を張っていたけど、今思い返すとやっぱり辛かったなあ、と思う。

よく頑張った。

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