見出し画像

彼女が働く理由 ~40代専業主婦の就職戦線、とりあえずの着地点~

こんにちは、aicafeです。
40代、人生時計で14:00頃に差し掛かったところです。
これからの人生の午後の時間の過ごし方を模索中です。

迷走していた私の就職活動ですが、このほど、突如収束しました。
仕事が決まったのです。

いろいろな仕事にエントリーすべく複数の派遣会社に登録したものの、
いい縁も、グッとくる仕事もなく、「こうなったら気長にいくか」と構えていたところ、
何気なくウェブを検索したら「おや?」と心動く仕事を見つけ、
軽い気持ちでエントリーしたら、あれよあれよと話しが進み、
面接に呼ばれました。
今までの経験や知識を問われ、回答し、結果採用となりました。

パートタイムでの復職を想定していましたが、この仕事はフルタイム
心身共に耐えられるのか若干の不安がありますが、
家からとても近い職場なので、
なんとかなるかと今のところ楽観しています。

そんなタイミングで、大好きな心理士の友達と会うことができました。
彼女と話していると、いろいろな話題が広がって、
時間があっという間に過ぎていきます。
この日、わたしが一番衝撃を受けたことは、彼女の「働く理由」です。

心理士の仕事を選んだのは「人の話やストーリーを聴くことが好きだから」と話していたのを、ぼんやりと聞いた覚えはありました。
しかし、今日、もっと掘り下げた理由を話してくれました。

彼女は、
「自分がやらなければ。困っている人を助けなければ。」
という思いで働いているというのです。

これは、彼女が学齢期に経験したことが大きく影響しています。
価値観を大きく揺さぶられる経験を通じて、
世界には困っている人がいる。
その人達のことを助けずに素通りできない。
という思いが芽生え、紆余曲折ありつつも、
今の仕事にたどり着いたという話をしてくれました。
わたしはこの話をベーカリーカフェで聞きながら、泣いてしまいました。

なんで泣いてしまったのか。

素直に、彼女の働く志の純粋さに胸を打たれたのが一番の理由です。
ただ、生活のために、とか、自己実現のため、とかではなく、
誰かを救いたい、という思いがあり、
それを自分がやらねばという使命感で働いている。
尊いと思いました。

また、普段、強い思いを表に出さない彼女が秘めていた情熱に触れて、
驚いたのもあったと思います。
たおやかで、穏やかで、理知的で、そしてのんびりしている、
そういう彼女の内側にがあったことに、びっくりしたのです。

そして、わたしは、彼女のこの志を、
心底、羨ましいとも思ったのです。

自分には、そういう、根源的な理由から仕事をしようという、
考えすらなかった。
夢中になることがなく、経済生産性がないから不安だといって始めた就職活動が、なんだか恥ずかしくなりました。

自分にもそういう思いが、持てたらよかったのに。
自分に、そういう思いを抱く瞬間が、これまであっただろうか。
一体わたしは何のために働くのだろう。
わたしはぽろぽろ涙を流しながら、
様々な気持ちがないまぜになっていました。

春には新しい仕事が始まります。
まずは、目の前の仕事に精一杯向かいたいと思います。

この記事が参加している募集

就活体験記

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?