見出し画像

あたためる、あたたまる

2022.11.02 水曜日 晴れ 12-22℃ お休み

この2日間、家から一歩も外に出なかった。
秋がすぐに冬の気配をつれてきたものだから、寒い季節に耐えられるように冬の用意をしようとして、持ち物の整理整頓を…と手を伸ばしたら、収拾がつかなくなってしまい、困ってこの時間。

気を取り直して、冬の用意だけはすすめた。
少しお布団の調整をして、まだ室内はあたたかだから暖房のお世話にはならないけれど加湿器を出した。
他にもひざ掛け、足を覆うスリッパなど、一通り出してみる。

昨年、祖母の妹が編んだレッグウォーマーをもらった。グレーの単色の毛糸で編まれたそれは、幼い頃2年だけ習っていたバレエの先生が足元にしていたものを思わせた。その頃はまだルーズソックスなんて世になく、足首にたまる毛糸のかたまりのバランスは珍しくて、きれいにトリミングされたプードルみたい🐩と思っていた。不思議だなと思いながらも、トゥシューズにつながる足首を大切に守っているのがなんだか大人に見えたのだ。ふわふわの毛糸、一目一目編まれたのか、と思うとそれだけであたたかな気がする。

見直しで部屋の中はひっくり返したようになっている中、そんな状況でもお腹は空くので、かぶとしめじのポタージュを作った。柔らかくて優しい味。体内から温まっていく。身体を温めようとすることは寒さから守るという労り、ケアなのだと、当たり前のようで、通り過ぎていることに気づく。身体をあたためようとすることで心もあたたまることを知った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?