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「白と黒」正反対のふたりが チームワークで成し遂げたロゴ作成 ~デザインチーム インタビュー

2021年11月1日、アイデミーはロゴを一新しました。親しみやすいポップな印象の旧ロゴから一転、都会的なイメージに洗練されたデザインのロゴがお目見えしています。

経緯はこちらで詳しいように、グラフィックデザイナーとしてNYを拠点に活躍する遠藤大輔さんをアドバイザーとして迎え、社内のデザイナーチームとコラボレーションする形でリニューアルに至りました。

一般的にロゴ作成やリニューアルのプロジェクトは、たとえ社内にデザイナーがいたとしても、まるごと外注されることが常です。そんな常識を、熱い想いとやり抜く力でうち破ってみせたのが、当社が誇るデザイナー、浅本と武藤のふたりです。

アイデミーのデザイナーとして普段はどんな仕事をしているのか、そしてこのプロジェクトでの苦労とやりがい、遠藤さんから得られた学び、さらにはお互いへのメッセージを語ってもらいました。

広いデザイン領域で互いの強みを活かす

―まずは普段の業務内容の説明からお願いします!

浅本:
私たちは、コーポレート回りも含めて会社に関するもの全てをデザインしています。

私はデザインチームのリーダーとして、主に法人向けサービスを中心としたUIやUXのデザインを担当しています。開発は日々行われているので、ユーザーの意見を聞いて改善要望に応えるのが業務です。あとは、武藤さんの相談に乗るのも私の仕事ですね。

個人向けサービスと新規事業、それに加えてグラフィックが強く求められる業務は武藤さんの担当です。お互いに得意不得意があるので、より良いものを作るためですね。

武藤:
そうですね。私はディレクションも担うデザイナーで、グラフィックとUI/UXデザインが主な業務です。

目に見える部分のデザインが多く、パンフレットなど紙の資料もデザインします。ディレクションはステークホルダーの情報を“交通整理”するイメージ。最善の議論をすること、そこに時間をかけられるのがインハウスデザイナーなんですよね。これは私にとっても浅本さんにとっても、日々の仕事だと思います。

浅本:
武藤さんは持ち前のキャラクターを生かして、いろんな方とコミュニケーションするのも得意なので、今回のプロジェクトではだいぶ助けられました。私は、依頼されたら期待を超えたものを返すことで徐々に信頼を得るタイプなので……。

武藤:
私もそうだよ!私も!(爆笑)

浅本さんと私はすごく仲が良いけれど、持ち味は白と黒みたいに正反対なんです、実は。デザインと一言で言っても領域が広くて。浅本さんはエンジニアリングについて、フロントもバックエンドの理解もあるデザイナーです。私は、ビジュアルデザインが専門。得意領域だけではなく、コミュニケーションに対する考え方も違うふたりですが、仲良くリスペクトし合って仕事しています!

浅本さん1

▲デザインチームの頼れるリーダー/浅本

時間をかけたプロセスすべてが学びと自信に

―今回のプロジェクトで大変だったのはどんなところですか?

浅本:
正直なところ、作り上げることはできると思っていたんです。でも、本当に良いものが作れるかどうか不安でした。「前のロゴの方が良かった」って言われたら悲しいなと。

武藤:
「アイデミーって何なの? これからどうなりたいの?」と問い続けるのが今回のプロジェクトだったと思います。ロゴを作る上で、私たちアイデミーを表す「メタファー」とは何なのか、それを見つけ出すことが一番難しかったですね。浅本さんと同じように、見つけ出せたとしてもみんなが納得するだろうか? とも思っていました。

浅本:
一番時間がかかったのはインタビューでしたよね。2か月くらいかけて。

武藤:
そうそう。社員の意見や気持ちを汲み取って参考にするために、インタビューや調査をしました。私がみんなに絡んでいくスタイルを生かしつつ、話を聞きつつ、デザインに取り込みつつ。傾聴の姿勢を大切に、率先してやりました!

とは言え、その中で具体的に「コンパス」というメタファーが出てきたわけではないんです。遠藤さんのアドバイスを受けながら、みんなで「これは〇〇っぽくて、こっちは△△っぽいよね」とスケッチしつつメタファーを見つけ出していきました。これが個人的には一番大変な作業でした。

―それを乗り越えられるモチベーションは何だったのでしょうか。

武藤:
ブランディングをたったふたりで推進していくにあたって、これをゴールにせずスタートラインに立つために頑張ろう!と。ロゴを作るのはデザイナーにとってとても名誉なことなので。

浅本:
ロゴデザインは、デザイナーでもなかなか経験できることではないんです。これを経験できたら自分のキャリアになりますし、社会からの見られ方も変わりますからね。

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▲ハイクラスな印象と柔軟性を感じさせる「アイデミーグリーン」が映える新ロゴ

―アドバイザーの遠藤さんから学んだことを教えてください。

武藤:
真っ暗闇からものを創り出す力ですね。

遠藤さんは、論理的にも、非言語的なビジュアル面からもメタファーを探していける人。好奇心や豊富な知識を持った上で、真っ暗闇の中を歩いて行って、手探りで材料を見つけ、いつの間にか電球ができ、電気もできて、明るくなって前が見えている!みたいな。遠藤さんの個人的な印象としては「探検家」かな……。

浅本:
社内外どちらからも、新しく作ったロゴに納得してもらうのは簡単なことではありません。遠藤さんの“レシピ”は、そんな納得感を持ってもらうために本当に素晴らしいものでした。

最初にロゴ作成のプロセスを見せてもらった瞬間に、なるほどこれは大変だぞ……と思いましたが、私たちはこれを組み立てて一つひとつ実行して終わらせていくことができました。この工程すべてが学びになりましたね。

武藤:
レシピって言われたら、確かにそうだね! さっきは「探検家」って言ったけれど、「料理人」もそうですね~!長年の経験からレシピを持っている人。

浅本:
そう、まるで料理研究家のように繰り返し研究されてきたんだと思うんですよね。どうしたら納得感のあるロゴのプロセスになるか。その上で出来上がったこのフレームワークを提供してもらったことで、真似することはできるようになったし、「またできる」という自信にもなりました。これを模範となって見せていただいたことが、私たちの学びだったと思います。

武藤さん1

▲デザイン力は遠藤大輔さんも太鼓判を押す/武藤

アイデミーでなければ出会えなかったふたり

―このプロジェクトを通して、お互いについて思ったところを語ってください。

浅本:
まず感謝の気持ちがあります。

私は人見知りが過ぎるので、ヒアリングやインタビューは一番苦手な業務といっても過言ではありません。そこを武藤さんが率先してやってくれたのは本当にありがたかったです!日程調整やテキストコミュニケーションもスピーディーで。このプロセスがあったからこそ、みんなの納得感が得られていると感じますね。

そしてもうひとつ。遠藤さんもおっしゃっていたのですが、武藤さんはデザインの感覚が優れているなと改めて思いました。

私はデザインの基礎はすっ飛ばしていて、既存のデザインに対する不満やストレスを解消することをやりがいにしているデザイナーなので、遠藤さんや武藤さんとはデザインの考え方が違うところもあるんです。

今回改めて武藤さんがデザインしているところを見て、発想の転換力がすごいなと感じました。これからもグラフィックデザインを始め、幅広く活躍してほしいと思います!

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▲もてぃ(浅本)&むとさん(武藤)

武藤:
浅本さんが言うように、デザイナーはエラーを潰していくタイプと、創造していくタイプにざっくり分けられるんですよね。私からすると、エラーを潰せるのがすごい!

私はデザイン+クリエイティブ的な思いが強いので、発想が飛躍しすぎることもあるんですが、浅本さんは「いやちょっと待って」と、常に冷静なんですよ。全部否定するようなことはせず「ここはいいけど、ここは違うよね」と。ドンと構えてくれている浅本さんの周りで、パッションで生きている私がはしゃいでいる感じ(笑)。改めてありがたいなと思っています。

浅本さんは、私とは全然違う角度からデザインも物事も考える人。今回のプロジェクトでは、お互いに持っていない価値観や色を存分に出せて完成にたどり着けました。自分の未熟さを痛感したけれど、自信にもつながっています。

結論、もてぃ好きだよ!ってことで(笑)。

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