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本屋で本を買う

電車でひと駅、自転車で10分の距離に、大好きな本屋がある。
本屋で本を買うのは、私にとって贅沢なひとときだ。今日はどんな本に会えるかな?わくわくしながら、ビルの2階にある本屋の階段を昇る。

店に入ってすぐ、欲しかった本を見つけた。
この瞬間の喜びといったら!

欲しかった本

ひとつは、店主の荻田泰永さん作「PIHOTEK 北極を風と歩く」。先日、第28回絵本賞の大賞を受賞された。
もうひとつは、「本屋、ひらく」。

本が好きで、本屋が好きだ。
大型書店も好きだけど、こじんまりとした町の本屋はもっと好きだ。
なぜかな?と理由を考えてみたら、「どんな本があるか把握できるから」というのが、一番しっくりした。

大型書店には、『買う本をあらかじめ決めて』あるいは『置いてあることを見込して』向かう。つまり、目的がはっきりしている。
うかつに棚を見ようものなら、本の多さにクラクラしてしまうことが、たびたびある。迷子になってしまうのだ。

町の本屋にも、もちろん目的を持って向かうことはある(今回も、店主の書いた絵本だから必ず手に入るのを確信して向かった)。
しかし、それ以上に、『棚を眺めていたら』『本と本の繋がりから』思わず手に取って、これまで読んだことのないジャンルの本に出会う喜び、楽しさがある。
自分が今見える範囲で、すぐに一周できるほどの狭い空間の中で、「世の中には、知らないことがまだこんなにもある!」という喜びと興奮に満たされる。

本屋で過ごす時間は、いつも贅沢だなあと思う。

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