読みづらい文章の矯正を目的とした短歌創作

あの、ふだんおれの書いてるものを読んでいただいている各位におかれましては今更のお話になってしまうのですが、おれは喋り同様に、文章もダラダラ書いてしまって超読みづらくなっちゃいがちなので、制約の中できっちり表現する美みたいなもので矯正したほうがいいなと思ったので何個か短歌作りました〜!

あと土屋文明の青南集を最近読んだから短歌づいているというのもあります。

あの、なんでもそうなんですけど、世間様に出す以上は、基本的にはおれこんなに最高なコンテンツ作ったから見て見て!って気持ちでいるんですけど、こと短歌においてはマイナスからのスタートなもんで、作ったやつそれぞれにセルフライナーノーツという名のエクスキューズだけつけさせてください!

それ以外はうるさいこと喋らずに淡々と投げていきます。弱気な割には作品っぽさを出そうとしてcanvaでチャカチャカっと素材作ったりしました。以上!はじめます!

▶︎新しい年度を迎えたしいっちょがんばるぞの気持ちで朝8:00の山手線に乗るときの感じ。憂鬱だけど、胸張っていきまっしょい!って考えてる感じ。春色のコートは戦闘服。毛細血管みたいに張り巡らされた東京の路線図に対して、電車乗ってるおれたちって都市の血液にあたるのかもーみたいなことは少なくても言いたかった。

▶︎付き合って1年とかすると、甘々ベタベタな感じも一旦落ち着いて、この人って結婚相手としてどうなのって意識しはじめたりするけど、その文脈で男の人と女の人の年齢の感覚って全然違うよねーみたいなことが言いたかった。男の人は焦ってないけど女の人は焦る男女のズレが割とハッキリ分かれてきがちな28歳の感じ。めっちゃ呑気な男のほうに女の子のほうがむかつくみたいな、そういうのあるあるだと思います。それがきっかけで喫茶店でモメる感じを思い浮かべて作ってます。これに似た作品を以前短歌の賞に出したけど、箸にも棒にもかからなくて悔しかったからここで供養する。

▶︎オフィスの冷暖房の温度は一定に保たれてるけど、温度感覚が自分と合わない人が空調管理してるときってしんどくないですか。おれの中の適温とはいつもちょっとズレてて、これ温度調整してるの誰だよって思った時の感じ。別にその感じ短歌で言わなくてもよくない?とはちょっと思う。

春、気がつけば桜咲いてて気がつけば桜が散ってる。ピークがあっという間に過ぎる!花筏が春を連れて流れてった感じと春暁の感じを組み合わせたいなーと思ってつくったやつ。いや、やっぱたぶんこれおれ花筏って言いたいだけだわたぶん!

▶︎安い言葉で慰めるよりぎゅっと抱きしめちゃったほうが遥かに誰かのパワーになる時ってあるよねみたいな感じを出したかった。それできる相手とできない相手もいるけど、それくらい見極められるでしょとか。おれはことばをどこか信用していない。

▶︎以前付き合っていた女の人とYouTubeで動物系動画見てた時に、さんしくんってアナグマに似てるよねって言われたことをふと思い出したので、とりあえず一旦ググってみたときの感じ。全然似てねえじゃんナメてんのかってちょっとウケながらちょっと恋しくなったみたいな、サウダージっぽい何かを伝えたかったんだけど三十一文字に収めようとすると全然伝えられなくて、ただアナグマについてググっただけの人になってしまった。短歌って難しいなー。

▶︎前野健太の「とんこつラーメンくさい街」がずっと好きで、あの曲で描かれてるさびしさが出したかったけど、前野健太がスーパー端的に歌ってる以上、それを上回ることばは出せないんだろうなー。円山町とか言っちゃってるし。

▶︎人が死んで幽霊として化けて出てくる時、その時の人格とか記憶っていつのものなのかなーと考えている。亡くなったおばあちゃんは晩年、認知症が結構なステージまでいっちゃってたんだけど、晩年のおばあちゃんの感じで出てきたらただパンとか食べてニコニコしてるだけだしあんま甲斐がないじゃん。だからどうせ化けて出てくるなら、認知症になる前の、おれの知ってるチャキチャキした元気な姿だったらいいなと思う。

短歌ちゃんと勉強したいなーの気持ちでいるのでダメ出しください!もしフィードバックいただける場合は、3こ貶して2こ褒めるの水前寺清子的な、やさしめな感じでお願いします!そのほかおすすめの短歌作品や、ゴールデンウィークの予定なども随時お待ちしております。そんな感じです。

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