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日記|サラダをくれないか

昨夕に客先とやったミーティングがかなり嫌な感じだったのを今日になっても引きずっていて、かなり心がクサクサしている。

ところどころフェイクを入れながら説明するんですが、先月に企画実施したコンベンション系の仕事で、実施の数か月前から練りに練って各所調整を行いながら固めてきた進行台本があったんですけど、当日2時間前の最終確認のミーティングで、準備段階の調整時に一切顔を出さなかった客先の上役が突然現れてすべて進行台本をひっくり返していったんです。

あのー結婚式って僕やったことないんですけど、当日ウエディングドレスに着替えて綺麗にメイクしてもらってる最中に新郎側の親が「やっぱり今日は神社で和式にしたいなあ」とか言い出したら、何言っちゃってんのこいつってなるでしょ。いや多少の調整はなんとかしますよ。入場の曲はButterflyが良かったけど当日になってよく考えたらやっぱメタリカのマスターオブパペッツがいいなとかだったら全然対応するんですよ。それは止めるべきじゃない?ともかく土壇場でそれはないでしょって感じのひっくり返され方をしたんです。ハイパートップダウン型の客先はだれも反対できなくて、ああこれが鶴の一声ってやつなんだなって肌で感じました。

当然現場は混乱を来し、おもに司会であるところのおれが混乱したんですけど、ひっくり返って使い物にならない台本を片手になんとか進行してその場を乗り切ったわけですけど、このときばかりはおれジャズピアニストで良かったと思いました。しかし帰り際にその上役に影で「あいつの進行分かりづらかったな」とか言われてたらしい。超ムカつくでしょ。ムカついたんですよ。あとおれジャズピアニストじゃねえし!

それで、そのグダグダになったコンベンションの反省会を昨夕にしたんですが、まーこれがまた嫌な感じ!客先は完全に我々のことを業者扱いです。あの、代理店稼業していると時々こういう扱いを受けるんですけど、これはコンビニでトイレだけ借りて帰る客あるいは公務員に向かって税金泥棒って言うくらいには失礼な話だと思っています。とはいえその部分に関しては普段はパフォーマンスで黙らせればいいやって割り切れるんですけど、コンベンションのグダグダ感は完全に我々の責任ではないし、とにかくクサクサしてたんです!

それで今日の昼になっても胃の奥がムカムカしていたので、なんか優しいもの食べたいな、お魚とかがいいな、もしくはせんべい汁もアリ!と思って会社を出るまでは駅前の古いお寿司屋さんに入る予定でいたはずなんですが、気が付いたら焼肉ライクに入っていました。一体なにが起こったんでしょう。いやお寿司屋さんが見えてきたあたりくらいまでは魚の口になっていた気がする。でもふとお寿司屋さんのある通りを一本入った商店街の入り口に焼肉ライクの看板を見つけたあたりからの記憶がない。きっと暑さで気を失っていたに違いありません。ハッと我に返ったときにはめちゃくちゃ手際よくお肉を焼き(2枚ずつ焼き、1枚食べたら次のお肉を網に載せる2-1フォーメーション)、大盛りごはんをおかわりまでして満腹になってお店を後にしていました。

焼肉ライク、おれ今日生まれて初めて行ったんですけど、かなりいいですね。徹底的におひとりさまに優しい設計になってる。キムチ食べ放題も助かる。

それで、胃の奥がムカムカする中でさらに胃に負担をかける食事をしてしまい気分が悪くなってきたので、午後は心を落ち着けてもっと幸福に目を向けよう、世界一幸福な国ブータンのことに思いを馳せようと思ってブータンのことをずっと調べていました。ブータンでは唐辛子のことを香辛料や調味料の類ではなく「野菜」と捉えているから、パクチー好きの人がパクチーだけを使ったサラダを喜んで食べるのと同じように唐辛子めちゃくちゃ食べるらしいです。概念で味覚が変わるんだな、と思ってウケました。おれ今が旬のミョウガがあんまり得意じゃないんですけど、ミョウガも香草または野菜ではなくて少しくせのあるフルーツだと思えば食べられるようになるんでしょうか。分からない。

今日は早めに仕事が終わったので、週末に観に行こうと思ってた映画を今日に前倒しにしようと思って見に行ってきました。あのー「君たちはどう生きるか」、めちゃくちゃ話題ですよね。おれは上記のとおり非常にクサクサしていたので、よりよく生きるためにはどうしたら良いか、そのヒントになるかな~と考えて、帰りの電車でチケット抑えましたー!でも、どういうわけか、チケットを取り間違えたのかなんなのか分かんないんですけど、手元にあったのは20時35分に池袋の新文芸坐で上映される4Kウォンカーウァイ特集のチケットでした。恋する惑星。

去年の夏に新宿かどこかでやっていたのを、行きたいなーと思いつつ結局見られずじまいだったので、見られてよかったです。恋する惑星は夏になるとふと見たくなる映画です。初めて見たのは高2の夏。なぜなら群馬県の安中市という街に、当時「恋する惑星」っていう名前のラブホテルがあったからです(今はもうない)。ラブホテルが名前を拝借するくらいだから、きっとさぞかしエッチな映画なんだろうな、と思ってツタヤで借りて、ちゃんとお父さんとお母さんがいないときに見たんですけど、全然思ってたんと違う!ってなったあの日からもう10年以上が経とうとしています。あの頃は裏切られた感が物凄かったんですけど、あとで見返したらめちゃくちゃ良くて、夏になると、「異人たちとの夏」と併せて見たくなる映画です。今日改めて観て、あのすれ違い感はめぞん一刻で「マ・メゾン」と「まめ蔵」を間違える感じなんだな、みたいなことを思った。

帰りに松屋でごろごろチキンカレーを食べる。夏が終わる前に一回スペシャルフレンドことスズキに会いたいな、と思って小旅行に誘った。漁港に行きたい。エグい海鮮丼を食べたりしたい。そのあと、週末見ようと思ってた映画を今日観ちゃったので、週末の過ごし方を考える。そういえば、仕事が詰まっていた時期に反故にしたお誘いがいっぱいある。その埋め合わせでもしようかな。おれはそんな感じで生きてます。


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