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ロブション自伝

もしももう一度人生を与えられるとしたら、やはり料理人を選ぶでしょう。料理はたくさんのことを与えてくれる。懇願ですとか、分かち合うこと。特に情ですとか愛を表現するための素晴らしい方法なのです。料理で人を喜ばせたいと思う。幸福の商人になることができるのです。

世界に17つ以上のミシュランの星を獲った、世紀の料理人と呼ばれるフランス料理の巨匠、ジョエル・ロブション。12歳までは大のバター好きで赤身のステーキを毎日食べ、野菜はジャガイモ以外は大嫌いという少年であった。そして15歳の時に料理の世界に入った。当時は厨房が癒しの象徴であり、もともと手先が器用であった。カモシカの死を見て、大自然の中で素材を大切にする心を学んだ。仕事をする時に大切なことは、綺麗に仕事をすること、また素早くテキパキ作業をすること。コンクールに出て、自分の実力をより向上させた。メディアとの付き合い方は戦略的にやらねばならないと語る、ジャーナリストやメディアにはレストランに招待しろ、金を払わせるなと語る。なぜならそれはあくまでも先行投資なのだから。もっとも嬉しい時はロブションの店で働いていた若い人たちが成功すること。なぜなら彼が何か意味のあるものを提供できた証であるから。ロブションから若い料理人へのアドバイスはこうだ、

・自分自身が食べたいものを作りなさい。
・自分で味わいなさい。
・人気メニューは数年は残しておきなさい
・ジャーナリストにお金を払わせてはいけない
・コンクールに出なさい
・感受性と道徳を大切に

 お読みいただき、ありがというございました!

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